121系電車(JR四国)【鈍-1グランプリ・エントリーNo.75】 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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新幹線を除くJR在来線の『鈍行』車両を紹介する鈍-1グランプリのノミネート車両、
エントリーNo.75は、JR四国の近郊形電車・121系です。

121系は、国鉄時代の1987年、高松地区の高松~坂出、多度津~観音寺・琴平の電化開業の際に投入されました。
(坂出~多度津は宇多津付近の立体交差事業の完成時に電化)

新たに発足するJR四国の経営基盤の脆弱さを考慮して投入された、いわゆる「置き土産」ですが、
主要機器は廃車発生品が多用されていてコストダウンが図られています。
一方、車体は新製で、前面はVVVF制御の試作車である207系900番台に、側面は211系に似ています。
但し、拡幅車体ではなくストレート車体です。全て2両編成です。

制御方式は従来からの抵抗制御が採用され、基本的に105系と同一です。

また、側窓はコストダウンのために205系量産車や211系とは逆の上昇式が採用されましたが、
この構造が災いして、またトイレもないことから本四備讃線には入線できません。


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車内はセミクロスシートの配置で、扉脇と車端部はロングシートです。
尚、前述のようにトイレは設置されていません。


JR四国の121系に対する私の勝手な評価(平均値)は
評価項目点数
外観・デザイン18点
車両性能14点
車内・居住性16点
乗りたい度14点
合計 62点
(※)各項目25点満点ずつの計100点満点。


ということで、62点でした。トイレがないのが不満ですが、まぁ及第点でしょう。
同時期に製造された気動車のキハ54形0番台やキハ32形よりはよっぽどマシです。

121系は現在、高松地区の予讃線(高松~伊予西条)と土讃線(多度津~琴平)でのみ運用されています。
編成数の少ない113系の代走としても使用されますが、瀬戸大橋線運用に入ることはありません。

しばらくは安泰でしょうが、国鉄時代に製造された車両の中ではJR四国では113系の次に古い電車なので、
そう遠くないうちに廃車が始まってもおかしくありません。
乗車・撮影は早い方が良いでしょう。

(参考:Wikipedia)