以前、ブログで紹介した元PL学園野球
部で、現在子供たちに野球を教えている
堀さんPL2

堀さんがセンバツに出場した時のエース
で、元近鉄→横浜の宇高伸次投手。

この宇高投手は私も実際に甲子園で観て
いますが、PL学園にしては珍しいアンダー
スローの投手でした。

そして、技巧派というよりむしろ本格派アン
ダースローというイメージだったと記憶して
います。

残念ながらプロではあまり活躍できず数年
前に引退していますが、私的にはPL学園
の投手としては印象に残る一人です。



この宇高さんの講演会での子供たちへの
メッセージが紹介されてありましたのでシ
ェアしたいと思います。

こちらをご覧ください

元PL学園ホーリーの少年野球日記

今、子どもたちに伝えたい7つのメッセージ



7つメッセージには以下のようなことが
要旨となっています。

1.夢を持つこと
小さな目標を立ててそれをクリアしていくことが夢につながる。
その達成感(喜び)を知って欲しい。

2.身体を大きく使うこと
ボールを投げる動作については特に意識して欲しいところ。

3.あきらめないこと
続けていると、ある日突然実力が開花する人を見てきた。
だから、自分を信じて練習を続けていくこと。

4.聞く耳をもつこと
一旦素直な気持ちで受け止めることが大切。
その後いろいろ試してみて、自分に合う方法を見つけること。

5.基本を身に付けること
まずは基本を身に付け、その後自分なりの形を見つけること。

6.楽しくやること
楽しくなって遊びのように夢中で練習していくと自ずと上達していく。

7.あたたかく見守ること(大人へ)
子供たちの「考える力」を育てるには、我慢も必要。



やはり説得力がありますねなるほど!

特に6番と7番は私も声を大にして言い
たい部分ですおーい



そして宇高さんは7番目で、子供の姿に
じれったさを感じたら、そんな時は


野球ホンマに好きなん??


って問いかけてみてくださいとおっしゃ
っています。


自身、子供の頃このように親から問いか
けられ、我に返ることができたとあっ


要するに、頭ごなしに言うのではなく、大
人はあくまでも「気づかせ屋」に徹する
べきということなのだと思います。


やらせるのではなく、やるように仕向ける
ということですね。




今回のこの堀さんのブログを拝見して、私
も改めて勉強になりました笑1


是非、この7つメッセージをプリントして、子
供たちに配布しようと思っています。

この場をお借りして、堀さんには感謝申し
上げます感謝

ありがとうございましたペコリ
前回までの漫画「キャプテン」から感じ
たことの中で、改めてハートの大切さ
について実感しました。

このハートの部分とキャプテンシーに
ついて書いてみたい思います。



高校野球ファンなら誰しも知っている強豪
広島商業。

最近では広島は広陵や如水館などに代表
の座を奪われることも多く、なかなか甲子
園に出場できていません。

しかし、高校野球界では

「広商野球」

という代名詞もあるほどで、バントや走塁
など小技を絡めて相手にプレッシャーを
かける試合巧者ぶりが特徴です。

練習の中には、2本の日本刀の上に素足
で乗るような精神修養を目的とするものも
あることは有名です。

まさに「精神野球」を実践し、一世を風靡
した広島商業。



今から40年近く前。

あくまでも私が個人的に思っているので
すが、広島商業史上一番強かった時代。

当時のセンバツで、あの江川を擁する作
新学院を破り、夏は全国制覇を果たした
時の主将に金光興二さんという方がいま
した。

金光さんはプロからの指名を断り、法政
大学→三菱重工広島でも活躍され、い
ずれも主将を経験されました。

そして現在は母校法政大の野球部監督
をされています。

その金光さんの高校時代のエピソードです。



野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール

キャプテン金光さん率いる広島商業は春の
センバツは準Vを果たします。

そして、夏こそ優勝と周囲の期待も高まるの
ですが、チームの状態はどん底で練習試合
も負け続けだったそうです。



そんな中の遠方への遠征試合でのこと。

エースは試合終盤で同じ打者に2本目の
ヒットを打たれ、交代させられました。

監督からは

「同じ打者に、同じ攻めで、同じように打た
れるなんて、そんなのエースとは言えない

とたしなめられた挙句、試合中にもかかわ
らず宿泊している約20㌔も離れた宿舎ま
で、一人ランニングを命じられたのでした。

エースは荷物をまとめて、宿舎まで走り始
めました。



チームは試合が全て終わり、後始末後、
マイクロバスに乗り、宿舎に向かいました。

その途中、選手を乗せたバスは、一人宿
舎に向かって走るエースに追いつきます。

そのエースの姿を見た金光さんは立ち上
がって、

「バスを止めてください



バスは止まり、金光さんは一人バスを降り
ます。

そして、エースと並んで走り始めたのでした。

バスは一旦動き出しましたが、他のナインも

「バスを止めてください

次々とエースと金光さんのところに駆け寄り、
一緒に走り始めました。

まさにチームが一つになった瞬間でした。


これを機にエースは立ち直り、チームもよみ
がえります。

そして、夏の選手権は見事全国制覇を成し
遂げたのでしたキラyellow

野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール野球ボール



なんと美しい話ではないでしょうかきらきら

まさに

「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン」

を地で行く話です。

全員が友情で結ばれ、心が一つになったが
ゆえの強さであり、勝ち取るべくして勝ち取
った栄冠だと思います。

もちろん広商ナインは練習し、技を磨いて
来るチャンスに向けてしっかり準備をしてい
ったのは言うまでもありません。

しかし、しっかりしたハートがあってこそ技が
身に付き、いざという時にそれが発揮される
ものだと思うのです。

普段の心構え、考え方、取り組み方が大切。

まさに「技は心なり」なのです。


私も子供たちがキャッチボールを行う前に、
必ず「思いやり」について話をします。

以前、ブログでも以下のキャッチボールの心
について書いたことがありました野球ボール

野球のボールは、投げ手の思いを乗せて
放たれます。

だから捕り手もその思いに応えて、一所
懸命にボール捕りにいく必要があるのです。

ボールを投げ合っているというより、「思い」
や「友情」を投げ合っているとでも言いまし
ょうか。



しかし、双方がその大切な心を忘れたら
どうなるでしょうか

恐らく、ミスが起こるでしょう。

だから、暴投したとか取り損なったとか
結果云々を責めるのではなく、その裏
側を読み取らなければならないのです。

ゆえに、私は明らかにいい加減な心持ち
によって起こったミスについては厳しく叱
りますanger



金光さんは話の中でキャプテン論をこの
ように語っています。

「キャプテンは誰でもできると思います。私
は、とにかく”自然に自分で動く”こと心掛け
てきました。その姿を見て、自然に他のナ
インが動いてくれるのだと思います」



この「自然」っていうのが、簡単なようで難
しいと思います。

何気なく、当たり前のように「バスを止めて
ください」なんていう言葉が口を突いて出る
とは、実に素晴らしいキャプテンではない
でしょうか


そして、それが自然に他のナインの行動を
起こす火付け役となる。

まさに漫画「キャプテン」の谷口のようですね。

背中で見せるという点では共通するものが
あります。



また、金光さんはこんな話もしています。

「一番最初にグラウンドに出て、一番最後
でグラウンドにいました。いつも下級生
と一
緒でした」

「そういえば”お前はグラウンドのどこにい
てもわかる”と言われました」

「キャプテンだったおかげで、自分が内面
的に成長できたと思い、感謝しています」

「キャプテンのあるべき姿」がこれらの言
葉に凝縮されているような気がします。



グラウンドは人間形成の場。

そのことを指導者も念頭に置く必要がある
と思います。

常に教育的配慮の下、指導がなされるべ
きなのですが、必ずしもそうなっていない
のが現状です。

キャプテンとしての役割と意味、またはそ
れを取り巻く他のメンバーのあり方・・・

キャプテンは指名された者だけがキャプ
テンシーを発揮すればよいというものでも
ありません。

人に何らかの影響を与え、人の心を動か
すことは、キャプテンに限らず誰にでも持
って欲しい資質だと思っています。

そういった一人一人の小さなキャプテン
シーが相互に影響を与え、それらを上か
ら俯瞰するのがキャプテンではないかと。



つまりは、キャプテンは一人だけどそれに
依存しない、一人一人が自立した集団。

それこそが真の強い集団ではないかと思
います。

小学生レベルではなかなか難しい部分で
もありますが、人間的成長という点では
一人一人がそうなって欲しいと願ってい
ます
満足
「キャプテン」から感じること。

今回のPART7でのシーンは原作に描かれていない部分です。

こちらです笑1





【この場面のあらすじ】


見事名門青葉学院を破って日本一の栄冠を手にした墨谷二中。

その後、丸井は谷口を練習に誘いに家に行きますが断られてしまいます。

丸井は、努力の大切さ教えてくれたのにもう以前のような練習はしないのかと谷口を責めます。

しかし谷口は、練習したくてもできないほどのケガだったことを丸井は知ります。

青葉戦で負った指のケガの代償はあまりにも大きかったのです。

もう野球ができないほどの状態にあり、谷口は失意のどん底にいたのでした。

しかし、丸井の「右がダメであれば左があるでしょう」の言葉に、谷口も心動かされます。



谷口と丸井は神社へ行って練習しますが、やはり谷口は上手く投げることはできません。

そんな谷口を見て不憫に思った丸井は涙ぐみます。

しかし、自分にやる気と希望を与えてくれた丸井に、谷口は次期キャプテンを命じます。

そんな折、イガラシも神社にやってきました。

イガラシも、次期キャプテンは丸井がいいと谷口に進言しにきたのでした。

丸井は谷口とイガラシの強い思いに応え、キャプテンを引き受けることになりました。




丸井の言葉からも谷口の背中が大きかったことが分かりますね。

谷口からたくさんのキーワードが浮かんできます。

努力、泥臭い、捨て身、不屈、あきらめない、先頭を切る・・・

これらは上に立つ者にとって大切な要素であり、かつ周囲を惹きつける力だと思うのです。

これこそがキャプテンシーです。



話は変わりますが、昨年の夏に全国制覇した日大三の畔上主将を思い出します。

畔上主将は、監督からも一目置かれるほどのキャプテンシーを発揮していたようです。

彼は自分にもナインにも厳しい男で、よく練習することはもちろんのこと、平気でナインにも厳しい言葉を投げかけていたとも言われています。

また、「小倉全由(監督)の野球が日本一であることを証明したい」とまで言う熱い心の持ち主でした。

そして、ナインも畔上主将には

「あいつは人一倍(練習)やっているから、言われても文句は言えない」

とインタビューでは口を揃えるように話しています。

当然ですが、先頭を切っているからこそ、率先垂範しているからこそ説得力があるというもの。

そして、チームからも信頼される人間になるのだと思います。

「勇気ある行動ができる」

「率先垂範できる」

「続けることができる」


これが、キャプテンとしての理想像であり、人間力だと私は思っています。



原作ではこのシーンはなく、青葉戦の後すぐの場面では、丸井のキャプテンぶりが描かれています。

丸井は気が短くおっちょこちょいな面もありますが、気持ちが真っ直ぐな男ですきゃぁ~

また谷口とは違うタイプですが、イガラシのフォローもありながらチームを引っ張っていくことになります。



漫画「キャプテン」から感じることをPART1~7にわたって書いてきましたが、改めて多くの気づきがあります。

子供の頃には考えもしなかったことがたくさんaya

これも人生経験を積んで価値観や見方が変わったからなのでしょうか。



この「キャプテン」の時代背景は昭和40年代半ば~後半。

いわゆる当時は、「巨人の星」や「アタックNO.1」に代表されるようにスポ根モノ全盛期でした。

ゆえに、「キャプテン」も根性野球が前提となっています。



私は「キャプテン」はもちろん大好きです。

でも無条件で全てを受け入れる気持ちはありません。

なぜならこれらは約40年も前の野球であり、今の時代のそれとは全く別物だからです。

今の野球に当てはめるのにはかなり無理があります。

当時は苦しい練習に耐えることで心身共に鍛えられ、強くなるという思想が当たり前の時代でしたから。



でも今は科学の時代です。

練習やトレーニング方法など全てが理屈や理論に裏付けられたものになっています。

今の時代に「キャプテン」のような野球をしたら、選手たちは疲れ果てケガ人や体調不良者が続出し、父母会や学校側が黙ってはいないでしょう。

当時だから受け入れられたのです。



しかし、今も昔も変わらず大切なこと。

それは「熱く燃えたぎるハートはぁと」だと思うのです。

強い思いは自分の足りない部分をカバーしてくれます。

ただ、そうすることで仲間とのぶつかり合いは避けられない場合もあるでしょう。

しかし、それによって得られる「信頼関係」や「絆」は何にも増して大きいものであり、自分の財産になることと思います。



この漫画でのスタイルは、時代錯誤などいろいろと賛否もあるかと思います。

でも谷口は逃げませんでした。

決してあきらめませんでした。

そして常に先頭を切りましました。

この姿勢は、キャプテンならずとも誰しもが持っていたいものだと感じます。



キャプテンとしてまだまだ自覚のない息子にも、少しずつ「キャプテンとは」について最近話し始めました。

まだ小学生なので多くは言いませんが、

「何事も先頭をきること」

「まず自分がしっかりやること」

の2つを言っています。

そうしたら、昨日「キャプテン」のDVDをたくさんレンタルして観ていました笑1

まあ、そのことがきっかけかどうかわかりませんがえへへ…



次回はその「ハート」の部分にフォーカスを当てて、書いてみたいと思います笑1
PART6の今回はこのシーンです笑2





【この場面のあらすじ】


地区予選決勝での青葉学院のルール違反による再戦、事実上の日本一を決める戦いが始まります。

青葉のスタメンはもちろん全員が一軍。

一方の墨谷はエース松下を負傷で欠いているため、イガラシが先発のマウンドに登ります。




墨谷ナインは事実上の決勝戦という緊張感から自分のプレーができず、初回からミスを連発してしまいます。

青葉に序盤から大量リードを許す苦しい展開。

そんな中、谷口が投球練習を行いますが、その見事な投球ぶりに青葉ナインは動揺を隠せずペースを乱していきます。

徐々に墨谷ナインも平常心を取り戻し、青葉の動揺につけ込んで反撃を開始します。



しかし反撃ムードの折、守備の際に谷口がファールボールを追ってベンチに飛び込み、右手人差し指の爪をはがしてしまいますが、それが後になって骨折していたことが分かります。

谷口の気迫溢れるプレーに感化され、青葉への反撃を強めていく墨谷ナインはとうとう試合を引っくり返してしまいます。



そして迎えた最終回もツーアウト。

イガラシは既に精神的にも体力的にも限界にきていました。

しかし、青葉は容赦しません。

わざとファールにして、イガラシを追い詰めていきます。



イガラシの疲労ぶりに見かねた谷口は、イガラシの代わりに負傷を押してマウンドに上がります。

まともな投球ができないことは百も承知での登板です。

しかし、そんな谷口に対しても青葉は容赦せずファールで逃げます。



そんな汚い青葉のやり方に青葉の応援団からもブーイングングが・・・。

結局最後は青葉も勝負することに・・・。

そして打った打球はセンターへ。

しかし、センターの浅間は立てないほど疲れきっていて、フェンスに横たわっている状態で、打球にも気づいていません。

これがヒットになれば青葉のサヨナラ勝ちになってしまいます。

塁上のランナーはその間にもどんどん生還していきます。



そんな浅間の状況に気づいた墨谷ナインは、全員がその打球を追ってセンターへ走ります。

最後はセカンドの丸井がボールが落ちる寸前で捕球しゲームセット。

墨谷二中は強豪青葉学院を破り、真の日本一の栄冠を手にしたのでした。




原作では、谷口が打ってイガラシがホームインしてサヨナラ勝利というストーリーなのですが、最後はやはりしびれましたきらきら

センターの浅間の状況を知った墨谷ナインは、1個のボールに向かって全員でそれを捕りに走ります。

この全員で仲間をフォローする姿。

美しいですねsei



「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン」

という言葉がありますね。

「一人はみんなのために、みんなは一人のために」

このチームプレーの精神を「キャプテン」は教えてくれます。

ちなみに「ワン・フォー・オール(一人はみんなのために)」の訳は正しいようですが、

「オール・フォー・ワン(みんなは一人のために)」

の部分の実際の訳は

「みんなは勝利のために」

らしいですね。

キャプテン谷口一人では勝てません。

または、オールマイティープレーヤーで天才型のイガラシ一人いても勝てないのが野球。

それぞれが力的には劣っていても、1+1が2にも3にもなる。

いわゆる、誰一人価値のない人間はいないのです。

それがチーム、あるいは組織の存在意義であり、チームプレーの素晴らしさだと思います。




一人一人が勝利に向かって自立的に進むこと。

つまり、他人に依存することなく自分の持ち味を発揮し、やれることを精一杯やること。

即ち「プロセス」が重要だと思うのです。

「勝つこと」そのものが重要なわけではないのです。

そこに向かう、それぞれの思いの強さと行動だと思うのです。



このシーンの中で、青葉の部長と佐野(打者)とのやり取りがありましたね。

「目的は勝つ以外にない」ということをこの部長は言ってます。

そして「満足感とは勝った者だけが得られるものだ」とも・・・。

私は「違うだろ!!とツッコミ入れたくなりますね静怒

目標は勝つことであっても、「目的」ではないはず。

なぜ野球をやっているのかと聞かれたら「勝つためにやってます」とでもいうのでしょうかはてなマーク

それだったら、野球じゃなくてもいいでしょう。

その勝ちにどれだけの価値があるのか!?

「勝つ」ことはあくまでも結果。

大切なのはそこに向かう「プロセス」なのだと私は思います。



また、勝った者だけしか満足感が得られないというのもはてなマーク

現に勝負することを許してもらった佐野は生き生きとしているではありませんか笑2

勝って満足も当然ありますが、それは全力で自分のたちの野球をやりきったことが前提条件になるはずです。

汚いやり方で勝っても満足するのは大人だけです。

いずれにしても大人の論理を押し付けているに過ぎないように思います。

青葉の野球は、昨今の青少年スポーツの大人と子供たちの関係を映し出しているようにも思えます。



また、勝負することを許してもらった佐野は

「許してもらった監督のために絶対打つ」

と言ってますね。

この瞬間、部長と佐野の間にちょっとした信頼関係が生まれました。

そう、これなんですビックリマーク

選手を信頼して任せることで、選手のモチベーションは上がります。

そして、相手に向かっていく集中力が生まれます。

やはり、指導者と選手の信頼関係が全てだと思うのです。

それを築けない指導者は、指導者としての資格はないと思っています。



さて、次回は最後のシーンになりますが、原作には一切なかった部分です。

裏ではこんなことがあったんだと改めてジーンときましたきらきら
私的には「キャプテン」シリーズの合間
ですが、ここで先週末のうちのチームの
子供たちの様子の写メ笑



少子化、または少年・少女のスポーツの
多様化などの事情からか、うちのチーム
も小所帯が悩みなのです【o´m`o】

今現在、5年生7人、4年生5人、3年
生2人の計14名。

今のままだと、今年の8月に行われる5
年生以下の新人戦には出場できない状
況なのです泣く



うちのチームは、その地域の子が集まる
少年団なのですが、小学校自体は県内
で1・2を争う児童数なのです(1000人弱くらい)。

でも、やはり今の時代は昔みたいにスポ
ーツは野球だけではありませんから、な
かなか子供たちが集まらないのが現状。

リトルに行っちゃう子もいますしね野球ボール



そこで先週末、練習が終わったあと公民
館で子供たちに団員募集のポスターを書
いてもらいましたにこ

ワイワイガヤガヤルンルンルンルンルンルン


「どうゆうふうに書こうか・・・

ポスター書き


「誰か緑のペン貸してよ~お願い


「おまえ、消しゴムのカス落とすなよな~怒



子供たちは野球以上に楽しんでいますきゃぁ~

やはりそこは指導者としては反省する部
分だと感じながらも、子供たちの楽しそう
なやり取りを見ていて幸せを感じました幸せ




そして終わってから、私の差し入れでお
やつタイムですポテチピグチョコ2☆☆キャンディ☆


お菓子の取り合い合戦・・・あはは…あはは…あはは…あはは…


自分のところにキープしてしまう子も・・・苦笑い




アッという間になくなってしまいました汗




やはり、子供たちが生き生きとした光景を
見ているだけで微笑ましく、幸せな気分に
なりますねにっこり


子供たちに「ありがとう」デス感謝


やはり野球もこうでなくっちゃねスマイル


あとは団員を待つだけです~お願い

漫画「キャプテン」から感じること。

今回でPART5になりましたきゃぁ~

今回のシーンはこちらです矢印矢印矢印





【この場面のあらすじ】

墨谷との地区決勝戦を制し、全国大会も優勝した青葉学院。

しかし、その墨谷戦でルール違反と知りながら規定の交代枠を超えて選手を交代させたことが、その後大きな問題となります。

そしてそれが元で、青葉と墨谷の再戦が決まります。

この決定に墨谷二中全体が盛り上がりを見せます。

ナインも「次こそは青葉を倒す」と気合十分です。



しかし試合は2週間後。

墨谷にとっては、この短期間では埋めがたい投手力の課題がありました。

青葉戦で負傷した松下のケガが完治しないため、投手はイガラシ一人なのです。

イガラシ自身も自分一人だけではもたないと谷口に不安を漏らします。

それを聞いた谷口は自分も投げると言い出します。

しかし谷口は投手経験ゼロなのです。

谷口はチームの練習の統制は丸井に任せ、ひたすら投手の練習にのめり込みます。

チームの練習中はもちろんのこと、お昼休み中も、または雨が降ってもひたすら一人で投げ続けます。



一方、青葉も打倒墨谷のために猛特訓しているという情報が墨谷ナインに入ります。

しかし、谷口以外のナインがやる気どころか、すっかりそれにビビってしまい、練習への集中力が薄れていきます。



投手の練習に没頭する谷口。

そんな谷口を学校の生徒の中には、冷めた目で見る者も出てきます。

「谷口は気でも狂ったのか? この短期間では投手なんて無理だ」 

そしてナインの中にも谷口のやることに不満を持つものが出てくるのです。

次第に谷口はチームの中で孤立していきます。



そんな中、丸井はイガラシに、同じ投手として谷口に投手をあきらめるよう説得するように言います。

しかし、イガラシは「青葉にビビってしまい、弱音を吐いた自分がそんなことは言えない」と突っぱねます。

そして、谷口のあきらめない姿勢を見習うべきだと他のナインをたしなめます。

ナインは自己の甘さを反省し、心を入れ替え、再戦に向けて練習に打ち込み始めます。





また谷口の背中がチームの結束を強めましたねかお

最後に負傷した松下が「谷口さんは不思議な人だ」と言っていますよね。

でも私は不思議でも何でもないと思っています。



つまりはひたむきに一つのことに頑張っている姿。

これには、言葉と比較にならないほどの説得力があると思うからです。

そして、それは人の心を動かします。

また、必ずそういう姿を見ている人が誰かしらいるということ。

そして、その人を支持する人が必ずいるものなのです。



よき理解者と言えば、谷口をキャプテンに指名した前キャプテンもそうでしたね。

谷口の陰の努力を知っていた前キャプテンは、キャプテンとして十分に役割を果たせることを感じての指名だったと思います。

やはり、必ず見ている人はいるってことなのです。



また、今回のシーンでのキーマンは、やはりイガラシでしょう。

なぜなら、イガラシの一言が他のメンバーの心を動かすのですから。



イガラシはいずれキャプテンになる男ですが、元々天才肌のため谷口とタイプがまるで違います。

生意気で先輩にも平気で言いたいことを言い、また何事もドライに取り組む男です。

中田英寿タイプとでも言いましょうか(野球界では思い浮かびませんえへへ…)。



そんなイガラシですが、谷口の決してあきらめない姿勢には一目置いています。

タイプは違えど、谷口のよき理解者なのです。

また、次期キャプテンの丸井も自分の心の中では葛藤があるものの、やはり谷口のよき理解者であり、支持者です。

この2人の存在が、より谷口の存在感を際立たせています。

そして、チームが一つにまとまるのに一役買っているように思えます。

恐らく、この2人がいなければチームは分裂してしまっていたかも知れない・・・。

そう私は感じます。




人は一人では無力なものです。

でも、必ず自分のことを見ている人、そして支えてくれる人が現れます。

私は少なくともそう信じています。

だから、あきらめたらいけないのです。

あきらめなければそのうち風向きが必ず自分の方へ向いてくるもの。

自ずと運がこっちに寄ってきます。

「キャプテン」は、「しつこさこそ奇跡を生む秘訣だということを教えてくれますなるほど

谷口は、このメンタリティがあるからこそチームを引っ張る力を持っているのだと思います。

私も大いに見習いたいと感じています。



さて、いよいよ青葉学院との再戦に臨む墨谷二中ナイン野球ボール

この試合も以前の戦いにも増して死闘が繰り広げられます。

試合中、谷口はアクシデントに見舞われ苦しい戦いを強いられますが、墨谷の決してあきらめない不屈の精神が名門青葉を追い詰めていきます頑張ります!



次回も「キャプテン」のあるシーンについて書きたいと思いますが、正直言って次回は非常にシビレるシーンですきらきら
「キャプテン」から感じること。

4回目の今回はこのシーンです野球ボール





【この場面のあらすじ】

谷口率いる墨谷二中は地区大会の決勝で名門青葉学院と対戦します。

しかし青葉のスタメンは全員2軍の選手。

青葉は元々地区予選レベルではレギュラークラスの選手は試合に出場しないのです。



しかし猛練習を積んできた墨谷ナインは青葉のお株を奪う攻撃を見せ試合を優位に進めていきます。

一方、苦戦を強いられる青葉は、次第に1軍クラスの選手を起用し始めるのです。

しまいには1試合の交代制限人数の枠を超え、先発メンバーを全員を1軍に代えてしまいます。

途中それが違反であることに気づいた谷口。

審判に抗議しますが受け入れられず、結局青葉のオール1軍と戦うことになります。



青葉の1軍の実力は想像以上で、ジワジワと点を奪われていき、挙句逆転を許してしまいます。

そんな中、墨谷はエース松下が打球直撃により負傷してしまいます。

他に投げるピッチャーがいなくなった墨谷。

しかし、全てのポジションの経験があるという理由で1年生のイガラシがセカンドから急遽マウンドに上がります。



青葉リードで迎えた墨谷最終回の攻撃。

怒涛の反撃で1点差まで詰め寄り、ツーアウトですが、なおもチャンスでバッターはキャプテン谷口。

谷口の打った打球は快音とともにレフト線ギリギリの長打になります。

そして塁上のイガラシが本塁に突入します。

しかし、レフトからの好返球によりホーム寸前でタッチアウト・・・。

あと1歩及ばず敗れてしまいましたが、墨谷ナインは名門青葉学院を最後まで苦しめたのでした。





弱者が強者を苦しめる姿は、爽快という痛快というかきゃぁ~

何も考えず単純に見ても楽しいですよねほわり。


結局墨谷二中は試合には負けてしまいましたが、勝負には勝ったような気がします。

あれだけ名門青葉をビビらせ、苦しめたのですからきゃぁ~

これも猛練習+チームの結束の賜物なのでしょう。



谷口だけでなく他のナインの頑張りが結果をもたらしたわけですねガンバル!

これも谷口が自らの背中でナインの力を引き出したのです。



ホーム寸前でタッチアウトになり、起き上がれないイガラシに谷口がまっ先に駆け寄りましたね。

しかも「やるだけやったじゃないか」と声をかけます。

これが誰よりも苦しんだキャプテン谷口だからこそ意味があると思うのです。



心身ともに誰よりも辛く、そして苦しい思いをした谷口が口にした達成感に、

「悔しいけど一番苦しんだキャプテンがそこまで言うなら仕方ない・・・」

「俺たちよくやったんだな」

とナインも納得させられたことでしょう。

それは試合後整列した際に場内から大きな拍手をもらっている墨谷ナインの誇らしげな顔にも現れていると思います。

まるで勝者と敗者が逆であるかのようですよねどや顔



また、「次があるじゃないかビックリマーク」という言葉もキャプテンらしいですね。

既に先を見ている感じが素晴らしいと思います。



私はブログタイトルにもある「らしさ」という言葉が大好きです好

「らしさ」を発揮することで、その人は輝きを見せます。

まさにキャプテンらしさを身に付け、それを発揮している谷口はやはり輝いていますよねキラyellow



一方勝った青葉学院。

地区予選優勝は当然と思っているのか、あるいは苦しめられたからなのか勝った喜びなど微塵も感じられませんよね。

これが勝利至上主義に犯されたチームなのかと、残念に思ってしまいます。

これを見るにつけ、勝つこと、あるいは優勝することに何の意味があるのかと改めて考えさせられます。

恐らく青葉のナインは野球が楽しいと思ってやってはいないでしょうね。

既に完全に麻痺状態であると思います。

ましてやルール違反を知りながら勝つために手段を選ばない青葉には、もはや個人的には嫌悪感すら感じますぶるー



試合後の墨谷ナインの表情からも分かるように、勝った負けたという結果の先にあるもの。

やりきったという達成感が今後の原動力になるような気がします。



また、青葉の部長は谷口が自チームにいたにもかかわらず、2軍の補欠だったためその存在すら知らなかったのです。

大所帯の強豪校にありがちな話ですが、結局選手が将棋の駒のように扱われる現状がここにも垣間見えるような気がします。

指導者が選手たちを一人の人間として扱い、しっかり観察するならば、その選手の持っている能力を引き出せるものだと思うのですが汗

ここも現実が反映されているところで、残念に感じるところですねんー



その後青葉は全国大会でも優勝するわけですが、墨谷戦でのルール違反問題が再燃します。

それにより、墨谷二中VS青葉学院の決勝の再戦が決定し、事実上の日本一を決める戦いが実現するのです。

その試合までの間に、また谷口がキャプテンとしてチームを引っ張る力をまざまざと見せつけることになります。



次回はそのシーンについて書いてみたいと思います。
私的には「キャプテン」シリーズの最中
なのですが、是非ご紹介したいブロガ
ーさんの記事があります笑1

こちらを矢印・下矢印・下矢印・下

元PL学園ホーリーの少年野球日記

第64回選抜甲子園大会出場者 PL学園 中道善崇先輩との再会

これは、私のお気に入りのブロガーさ
んの一人であるPL学園野球部出身の堀
さんのブログですPL2



堀さんは今から18年前の高3時に第
66回のセンバツへの出場経験があり
ます。

当時は同学年にサブロー(千葉ロッテ
)や宇高(元近鉄)、1学年下に福留孝
介(インディアンス)といったそうそうた
るメンバーで、ベスト4に進出しました。

また1学年上には松井稼頭央(楽天)、
2学年上には今岡(千葉ロッテ)がい
ました。

今現在、堀さんは奈良県で子供たちに
野球を教えています。



ちなみに私は18年前のセンバツ、甲子
園でPL戦を観戦しています甲子園

初戦の拓大一(東京)戦でした。

3塁側のPLの人文字を見たくて、
1塁側の内野席に座って観戦した
記憶があります笑1

その前日に以前ブログでも紹介した
金沢・中野投手の完全試合を観てま
したので、まだその興奮冷めやらぬ
といった状態だったことを憶えています鼻血



話の本題に入りますが、今回ご紹介
した堀さんの記事。

これはPL野球部の総会での2学年上
の中道さんという先輩との再会と当時
の先輩との思い出を書いています。

ちなみに中道さんは高3時のセンバツ
で松井や今岡とともにベスト8進出を
果たした時のサードです野球ボール



PLは研志寮という寮での生活を3年間
送るわけですが、下級生は上級生の付
き人、つまりお世話係をするそうです。

それこそ、先輩とはまともに口も聞くこ
とができないらしく、「はい」か「いいえ」
しか言えない厳しい世界らしいですえへへ…



そんな厳しい上下関係が存在するPL
学園の野球部野球ボール

しかし、堀さんの中道先輩のエピソー
ドはその厳しい中にも、何かほんわか
するものがありましたね笑


PLでは後輩が先輩のお世話をするの
は当たり前なわけですし、先輩と後輩
が言葉を交わすことすらない状況です。

にもかかわらず、後輩がしてくれたこ
とに感謝の意を示してくれた先輩。

もし、これが

「後輩がやるのは当たり前」

という意識があるならば、少なくとも感
謝の意を表すことはないでしょうね。

逆に、後輩の至らなさにどこまでも腹
を立てて、挙句嫌がらせやいじめを平
気で行うのが常態化するようになるこ
とでしょうね。

現にPLは10年前くらいに先輩のいじ
めによる暴行事件で活動停止処分を
受けています。



後輩の堀さんはブログの中で、

「嬉しくて、お世話をさせていただくこと
にやりがいを感じていきました」

と書かれています。

さらに、

「先輩の接し方から、人にありがとう
 と言ってもらえる喜び気づく思
いやり
を学ばせていただきました」

とも書いています。



中道先輩は結果的に後輩の堀さんに
身を持って、教育ならぬ
鏡育(きょういく)

をしたわけなのですかお


しかも、先輩・後輩の信頼関係が築か
れたことは堀さんの言葉からも分かり
ます。

もし中道先輩が「上から目線」であった
ならば、感謝などしないはず。

後輩目線で堀さんと接したことによって、
信頼関係が生まれたわけなのです。

堀さんは恐らくこういったことが自身の
価値観となり、今の指導の礎となってい
ることと思います。

まさにこのエピソードは、中村順治前監
督の

「球道即人道」

を地で行く話ですよね。



私も子供たちと接する際は、よく「ありが
とう」を使いますかんしゃ

ティー打撃練習後にボールを一緒に拾
ってくれた、野球ノートを提出してくれた、
他の子の荷物を運んでくれたとき・・・笑顔

なるべく感謝を言葉にするようにしていますTHANKS!!!

子供たちとの信頼関係は全ては感謝の
気持ちからだと思って、特に意識して私
は使うようにしているのです。



偉そうにしている指導者ほど、全てが上
手くいって当たり前と思っている人が多
いように思います。

だから、上手くいかないとイライラが始ま
り、怒鳴り散らすようになるのです。

これでは、子供たちとの心の溝は深まる
ばかりではないですか



大人には子供たちに「ありがとう」をたくさ
ん言って欲しいと思っています。

「ありがとう」で確実に雰囲気や状況が変
わっていくことを私は経験上から知ってい
るからです。

これは、確実に子供たちへの「鏡育」にな
ることは間違いないと思っています。



最後にある本に「ありがとうの奇跡」とい
うのが載っていましたので、ご紹介します。

これは「ありがとう」を唱えることで、想像も
しないことが起こるとされているのです。

【1】年齢×1万回のありがとう
で第一の奇
  跡が起こります

これは「そうならなくてもよいけど、そうな
ったらいいな」が現実になるそうです。

【2】年齢×2万回のありがとうで第二の奇
 跡が起こります。

自身は思っていなかったのに、家族や友
達が「そうなればいいな」と思ったことが現
実になるそうです。

【3】年齢×3万回のありがとうで第三の奇
跡が起こります。

自分、家族、友達、誰もが考えもしなかっ
た楽しい現象がどんどん現実となって降
ってくるのだそうです。



私は第三の奇跡が起こるまでは132万
回も「ありがとう」を唱える必要がありま
すが、言うのはタダですから試しにやっ
てみようかと思いますありがとうありがとうありがとうありがとうありがとう

何か奇跡が起こったら、そのときはブロ
グでも紹介しますね照れる
「キャプテン」から感じること。

今回はこのシーンです野球ボール






【この場面のあらすじ】

谷口率いる墨谷二中は地区予選を勝ち進み、決勝に進出します。

その決勝の相手が、谷口が中2までいた野球の名門青葉学院。

青葉の力を知っている谷口は、このままでは試合にすらならないと考え、猛特訓を開始します。



一方、谷口は悩みながらも青葉戦に向けての戦力強化のため、2年生の丸井をレギュラーから外し、代わりに1年生のイガラシを起用します。

部員たちはあまりの猛特訓の辛さと丸井をレギュラーから外したことから、次第に谷口のやり方に不満を募らせていきます。



我慢しきれなくなった部員たちは谷口に抗議することを決め、全員揃って谷口の家へ向かいます。

しかし、谷口は家にはおらず、近くの神社に行っていると聞いた部員たち。

勝利の神頼みでもしに行っていると思いながらも部員たちは神社へ向かいますが、そこで部員たちが見たものは、谷口が父親と猛特訓している姿でした。

しかも、チームの練習よりはるかに厳しい特訓です。

谷口はチームの練習では、部員たちへの特訓だけで精一杯だったため、自分自身の練習が十分にできていませんでした。

ゆえに帰宅後、夜に父親とハードな練習をしていたのです。



それを見た部員たちは自分たちの甘さを痛感し、改心します。

レギュラーから外され退部まで考えていた丸井も、退部届けを破り捨て、考えを改めます




この動画の最後に、イガラシが

「これがキャプテンが引っ張る力なんだな」

とつぶやいていますね。

前回も書きましたが、まさにキャプテンの「率先垂範」が部員の心を動かした瞬間ですね。

そして、チームが一つになった瞬間でもあります。



私が以前このブログで紹介した本の中に「強育十訓」というのがありました。

その中に「鏡育(きょういく)」というのがあります。

「子供は親(大人)を映し出す鏡である」とよく言われますね。

子供は大人のささいな行動や仕草、考え方を真似ます。

ということは、良くも悪くも子供は大人のそれに影響されるということですよね。



「うちの子供は・・・」

「うちのチームの子は・・・」

なんていう嘆き。

これはその子供と接している親(大人)自身が抱えている問題であることが多いと思います。

だから、大人はよい手本を示すことが大切であるということ。

つまりは「率先垂範」ですよね。

それがいわゆる「鏡育」です。



キャプテンの話に戻すと、谷口は自分では意識はしていなかったのかも知れませんが、結果として部員たちに「鏡育」をしていたんだと思います。

言葉ではなく、まさに行動で示した立派な「鏡育」です。

キャプテンに限ったことではなく、親・指導者としてもこの「鏡育」は常に意識すべきところではないでしょうかはてなマーク


また、谷口はチームの練習では、心を鬼にして容赦ない厳しい猛特訓を部員たちに課しました。

そして、丸井をレギュラーから外したことも含めて、チームとしての最善の方向を模索し実行しました。

墨谷の生温い体質を見事に変えたわけです。



誰でも批判や文句が出そうなことは進んでやりたがりません。

人から嫌われるのは誰でも避けたい。

でもキャプテンとして敢えて嫌われ役になった谷口。

本当は優しくて決断力に欠ける男なのです。

その谷口がある目標のために勇気を出して、そして心を鬼にして部員たちと向き合ったことで状況が良い方向へと変わりました。

これも谷口の強い思いが成せる技だと思います。

そう、どれだけの思いがあるかなんです。

「なんとしても・・・」という思いがあれば、人から嫌われようが怒られようが、全てが前に進む力になるような気がします。



「怒られ役」や「嫌われ役」がキャプテンの代名詞みたいなところはあります。

でも、ある目標のために、あるいは誰かのために泥を被る勇気を持っている人は素敵ですキラyellow

それにそういう経験をした人間は、必ずやそれが今後の人生においての糧となることと思います。

息子も小学生のキャプテンレベルでは酷な部分もあるでしょうが、少しでも理解してくれたらと考える次第です汗
今回から「キャプテン」の名場面から、私的に感じることを書いていきたいと思います笑2





【この場面のあらすじ】

野球の名門青葉学院から、野球部としては決して強とはいえない墨谷二中に転校してきた谷口(中2)。

谷口は青葉では二軍の補欠でした。

しかし、それをよそに墨谷の部員たちは、谷口をスーパースター扱いし、大きな期待を寄せます。

谷口も本当のことが言えず、それが次第に大きなプレッシャーとなっていきます。



そんな谷口はその期待を裏切らないよう家で父親と秘密の特訓を開始。

しかし、なかなか上達せず期待に応えられないと思った谷口は青葉では二軍の補欠だったことをキャプテンに打ち明けようとしますが、なかなか本当のことが言えません。



そうこうしているうちに月日が流れ、3年生が引退する世代交代の時期を迎えます。

そこで、谷口は前キャプテンから新キャプテンに指名されます。

谷口はそこで初めて青葉では二軍の補欠だったことを打ち明けました。

しかし、前キャプテンは谷口の陰の努力で青葉のレギュラーにも負けない実力を身に付けたことで、その期待に十分応えたことを高く評価しての抜擢だということを伝えます。

そして下級生からの期待の声もあり、谷口はキャプテンを引き受けることになりました。




谷口キャプテン誕生の瞬間ですね。



私は谷口の泥臭さが大好きです笑2

特に上に立つ者はこの泥臭さって必要ではないでしょうかはてなマーク

誰でもスマートにカッコよく、そして順調に生きることができればそれに越したことはありません。

でも、それは「泥臭さ」を多く経験しないとできないことだと思います。

つまり、誰もが苦痛に感じることや面倒なことを尻込みせず進んでやるということ。

そこにこそ、今までの自分の中になかった新たな気づきが生まれるのです。



人はうわべだけの言葉では心が動くことはありません。

ましてや口だけの人やに行動する勇気がない人に誰がついていこうと思うでしょうかはてなマーク

やはり人の心を動かすのは、その人の「思い」や「姿勢」であり、「行動」だと思うのです。

ひいてはそれが周囲の信頼を勝ち得ることにもなることでしょうキラyellow



だから、キャプテンはとにかく果敢に、そして先頭に立って行動すること。

それが強烈な存在感となり、チームを引っ張る原動力となります。

「率先垂範」こそが上に立つ者の全てと言ってもよいと私は思っています。



「何とか期待に応えたい」

「青葉出身の名に相応しい選手になりたい」

谷口のその強い思いが、連夜の猛練習の原動力となります。

そして、前キャプテンはその谷口の陰の努力を知っていました。

谷口は言葉ではなく、行動で前キャプテンの心を動かしたわけです。



猛練習して上達しなかったとしても、恐らく前キャプテンは谷口をキャプテンに選んだのではないかと思います。

なぜなら、前キャプテンは谷口のことを

「背中でチームを引っ張れる男」

だと見込んだと思われるからです。

物語はまだまだ続くわけですが、谷口はその期待に応え、見事に背中でチームを引っ張っていきます頑張ります!



次回もあるシーンから私なりのキャプテン像について書いていきたいと思います。