【誰か寝かせて
心の叫びは
届くはずなく】by孤独な寝不足
3つ子が全員中耳炎。
寝られない夜が続く。
夜が来るのが怖った。
またあの時間が来るのか・・。
三つ子事件簿ー入院編ー
・
「やばいっすよ!」
病院の会計コーナー。
私に声をかけてきた彼女は、
入院時代、
大部屋で1か月ほど共にした
最年少のママだ。
20年前の当時は、
連絡を取り合うスマホツールがなかった。
「またこの子連れて、病院に来るからね。」
「また会おうね。」
と、”さよなら”することが多い。
そんな中、偶然再会した。
3つ子、生後8か月
当時は、
3つ子は、かわるがわる熱を出し、
全員、中耳炎。
看病と授乳で、寝る時間は、ない。
おむつを手に持ち、おっぱいを出しながら、
一瞬、寝落ちする。
意識はもうろうとしていた。
ねむい。
それでも耳鼻科の先生に
「頑張って毎日病院に連れてきてくださいね。
喘息(ぜんそく)の手前ですから。
お子さんのためですよ。」
と言われ
3人を病院に連れて行った。
一人おんぶで、二人用ベビーカーで移動。
到着後、
待合室でベビーカーに、しだれかかって、寝る。
わたしを見かねた耳鼻科の看護師さん
「しまやさん、
呼ばれるまで少し時間があるから。
ここで休んで。
3つ子ちゃんは、こっちで見ていてあげるから」
と、私をあいているベッドに
案内してくれたこともあった。
死んだように寝る。
診察が始まると、3人大泣き。
どうしようもない。
看護師さんが3人がかりで
だっこしてあやしてくれた。
感謝。
診察終了。
また明日来ます。
と言うと、
お母さんが倒れちゃうわねえ。頑張って。
と励まされた。
頑張っているのかもわからない。
ねむいだけだ。
病院の会計コーナーは混んでいる。
大きなベビーカーは邪魔だろうな。
と奥の広場で待っていると、声をかけられたのだ。
「しまやさんですよね
別人かと思った。」
懐かしい声
彼女とは大部屋で共に抱き合って涙した仲間だ。
若い若いママだった。
背中には赤ちゃんをおんぶしている。
「うわー。久しぶり。元気だった?」
「私は、もちろん元気ですけど、
しまやさん、やつれすぎ。やばいっすよ。」
と、彼女らしい口ぶりに、
また涙が出た。
「うん。もう、ねむれなくて・・。寝たい。」
初めて自分のことを、だれかに言葉にした瞬間だった。
やっぱり私、つらいんだ。
彼女と座って話をした。ほんの5分。
自分のために使った時間は、
うそみたいに輝いた瞬間だった。
つづく
前回のみつご事件簿→何度も刺された点滴
頑張るお母さんたちに「考えすぎなくていいんだよ。」と、
3つ子男子子育て、24年間の経験をお伝えしてます。
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