楽曲の途中で起こる転調。
突然増えるシャープやフラットの調号。
・怖い思いをしていますか?
・不安になりますか?
・どうしたって間違えちゃいますか??
大丈夫!
・知る
・受け入れる
・インプット
・深める
のフェーズで進めると
・スムーズに
・すんなりと
・楽に
・音楽の変化を味わいながら
演奏できますよ!
■“転調した先の世界と“転調の繋ぎ”の2つが練習視点
転調が起こった際にパニックなってボロボロと間違えてしまうのは、
転調先、あるいはその繋ぎについて腑に落ちていないから。
そして、「まだ知らないのに吹こうとしている」から。
混乱し、体が固まり、指がこわばり、息が吐けなくなり、音も鳴らないから
余計に
「私、できてない」
「これ難しい」
って考えてしまうのです
まず知りましょう!
知れば大丈夫!
そして受け入れましょう!
受け入れたことをインプットして行きましょう!
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これらのステップを
転調先の世界
転調時の繋ぎ
の2点について行います。
何時間もかかる練習ではありません。
今回はブラームス作曲のクラリネットソナタ第1番の第1楽章を例にして説明しますが、
どの楽器でも吹奏楽でも使える内容です。
ここでは♭2つから♭6つに増えています。
*区別するために実音をドイツ語読み、inB♭については英語読みで書きます。
■“転調した先の世界”の練習ステップ
まずは
転調した先の世界
から練習していきます。
事実の確認をし“自分にとって覚えやすく”する
まずは知りましょう。
転調の先の世界を知ります。
何調になるかを事実確認しましょう。
譜例ですが、実音f-molの世界からE-durに移ります。
inB♭の移調譜だと、g-minerからG♭-major になっています。
転調元と先のスケールをゆっくり吹いて
その違いを味わってみましょう。
そして自分にとって覚えやすくします。
この譜例の場合
『シとミとラとレとソとドに♭が付く』
と考えるよりも
『ファだけ♭付かない』
と考えた方が楽です。
覚えることが1つにまとまります♪
調号の#や♭が5ー6個の場合は
付かない音を認知していくのが情報量少なくてやり易いです。
3つまでなら付いている音を認知します。
4つはやり易い方で認知しましょう。
(これは個人差がある)
小さいまとまり毎に『楽器なし練習』
次に行うのは、楽器なしでの運指/ポジションを知っていくことです。
一気にやらず、キリのよい最小単位毎に区切りながらやります。
譜例を見ると、1〜2小節間のスラーのひとまとまりがちょうど良さそうです。
そして超ゆっくりやります。
ステップはこちら。
この時、リズムはつけなくても大丈夫です。
2、3日実践し、目に入る音符と運指がスムーズに繋がるようになってきたら
リズムもつけて超ゆっくりやりましょう。
*シンプルなリズムで自分が混乱しないならば、
リズムも併せて練習してもいいでしょう。
7〜10日間やればだいぶスムーズになっているはずです。
この状態で『知るフェーズ』が終わり、
『インプット』の半分くらいまでプロセスで達成しています♪
やったね♪
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小さいまとまりを繋げていく
そうしたら小さいまとまりを繋げていきます。
これも楽器なしでいけます!
テンポは本番の50〜60%程度を目安に。
始めは2つずつ繋げてまとめる(譜例の青線)
次は3つに。
その次は4つ。。。
と繋げていくと、
譜例のような40小節分だったら
7〜10日間位で全体を通せるようになりますよ♪
脳が情報を整理整頓してくれることを利用しましょう♪
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転調を繋いでいく
ここまで来たら、転調元と繋いで行きます。
ここも楽器なしでいけますよ!
15秒休んで①〜⑤までを繰り返し。
また15秒休んで①〜⑤までを繰り返し。
合計3週します。
これでその日の練習はオッケー!
③で設けるインターバルを、
練習毎に少しづつ短くしていきます。
そうしていくうちに④で行う
思い出し&イメトレもだんだん不要になってきます。
で、最終的にスムーズに転調できます。
この時点はではすでに
・NOパニック
・NO不安
・NO指のこわばり
になっているはず
つまり
・転調先について十分に知っている
・転調前後の違いを十分に知っている
・自分が何をどうすればいいのかインプットできている
の状態です。
めでたい!!
このあたりで楽器で練習をしてみてくださいね。
ここまでで、トータル2週間〜3週間程度でマスターできているはず。
演奏会まで3〜6ヶ月リハーサル期間があるうちの
3週間で転調への不安がなくなれば
残りの練習期間は
超ハッピー
じゃないですか?
しかも楽器なしでできる!
あとは
転調前後の演奏小節をだんだん増やしていきます。
前後8小節間ずつ演奏して何も心がザワ付かなく、
何をやるかはっきり認識できていればもう大丈夫
あとはテンポを本番に合わせて上げて行きます。
「楽器なし練習なんて遠回りな気がする」「まどろっこしい」「間に合わない」
と思いますか?
でも、楽器を使った練習を繰り返して、結局今までうまくいかなくてお悩みなら
違う手段を使うのは価値がありますよ♪
週イチ合奏時しか楽器を出せないなら尚更。
もっとお得に練習して実力アップしてもいいのです♪
バチなんかあたりません。
さらに、こういった転調など『苦手だなぁ』
と思うところを最初からマークしておけば、
練習能率もアップ!
十分に期間が取れ、
自分を追い詰めることなく練習が進められますよ〜!
「チェックするためのレッスン」ではなく、あなたのお困りごとを一緒に解決してもっとスラスラ楽しく吹けるようになるレッスンがあります!
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