アマチュア奏者の皆さんはそれぞれの道のプロフェッショナル。その上で音楽を楽しむため練習に向かう心意気は本当に尊敬します。
そんな中
などは、多くの社会人アマチュア演奏家の方々に共通のお悩みではないでしょうか?
器楽演奏においては継続的な練習が演奏の望みを叶える大切な要素の1つです。そしてこの点を忙しく働く社会人演奏家として叶えるためのポイントは
- 信頼できる人と協力する
- 完璧主義を止め練習のハードルを低くする
の2点です。
この記事では練習継続化を図るため
信頼できる人と協力して練習を継続する方法
練習のハードルを下げて継続し確実に実力アップする方法
を紹介します。
LINE報告で練習を継続しよう
練習が続くことを最強に助けてくれるのは友達です。
- 同じような目標を持っている人
- 自分を理解してくれる人
- 応援してくれる人
とLINE、メッセンジャー、メール等で互いに練習報告をすると継続化の大きな助けになります。
報告の内容は
・練習した時間
・練習ターゲット
・気づいたこと
・今日はこんな日だった
・練習できなかった
などです。
そしてこれは複数人のグループで行うよりも、一対一のやりとりが上手くいきます。なぜならば、ウソや見栄を抜きにした、より素直で正直な内容とメンタルが良いからです。
前出の報告内容の例にもあるように、練習しなかった時や予定の半分しかできなかったことも伝えるので、本当に信頼できる人と一対一で実施することをおすすめします。
私はこの手法で、コロナ禍における日常的な運動習慣を作ることに成功しました。非常に信頼できる友人と実施内容だけでなく、心身の変化やモヤモヤすることを正直にメッセンジャーでやりとりしました。お互いの健康をサポートし合い、友情も深まりました。
練習に関することで言うと、私は夫に毎日練習内容や感じたことについて話します。夫はアマチュアではありますが素晴らしい音楽家で知識も豊富です。私の報告について適切なアドバイスや励ましを送ってくれます。
演奏が仕事なので練習はすでに習慣化していますが、それでも質の高いものにしていくのに、理解ある人とのやりとりは今現在でも大いに助けになっています。
《関連記事》
練習は孤独でOK!そして助けを借りよう!相談できる人を見つけよう!
練習タスクを分解してターゲットを小さく簡単に!
“練習”という言葉から、毎日数時間演奏することを真っ先に思いついていませんか?
しかし、練習とはそういったことではありません。
練習とは、音楽的意図を演奏という形で具現化するために、必要なことを必要な分行うことです。
また、寝溜めができないように“週末の練習溜め”も意味がないと考えた方がいいです。英単語を覚えるように1回分はごく短時間で、でも頻繁に繰り返し触れるということが大事です。
そのためには、練習箇所のタスク分解をするとターゲットが小さくなり取り組みやすくなり練習時間が短くて済みます。また、楽器を使わない練習方法が見出せるので、通勤時間や入浴中にも練習がよりよく進みます。
例えば4小節間にわたるフレーズがあり、どうしても3小節目でつっかえるとしましょう。その場合3小節目のどこかに練習ターゲットがあるのです。それを探します。
この手間を惜しんで、間違える度に1小節目から繰り返しても何の解決にもなりません。1、2小節目だけが上達して3小節目で引っかかるのですから。
ひたすら最初から繰り返す手法でも、いつかは全4小節間が繋がるかもしれません。しかしそれは非能率的で、タスク分解した場合の何百倍という時間が必要でしょう。最悪の場合は、何か間違ったことを覚えたりトラウマができたりして、その後演奏上達にも悪影響を及ぼします。
練習のタスク分解とターゲット最小化については他の記事もぜひ参考になさってください。
《関連記事》
【落ち着こう】練習って"凄いこと"をしなくちゃいけないの?【自分】
指が回ってないのじゃなくて、ぼんやり覚えているだけかもよ〜〜
【上達する譜読み】練習箇所を区別し仕分けてみる【譜読みのプロセス③】
予定通りいかなくても練習の継続は成功する!
さて、最大の敵は【完璧主義】です。
この完璧主義、吹奏楽部の軍隊式練習文化で知らずに身についてしまいがちかもしれません。ちゃんとやらないと、しっかりやらないと、金賞じゃないと意味ない、等を考えすぎ、自分自身に過剰に課題や練習量を課していませんか?
こうなると、予定通りにこなせなかっただけで嫌になったり、意味ないと考えたりしがちです。あるいは「今日できるようにならなかった」など目に見える成果のみに注目し、「私は実力がない」など自己否定に陥ってしまいやすいです。
しかしながら、練習とは「今日できるようになるため」のものではありません。練習は明日のためにやるものです。適切な内容と難易度と量を淡々と実施し、発見をし、記憶を形成していきます。練習は花を咲かせることでなく、土を耕し適切に肥料を与え丈夫な根を張っていくことです。そしてそれがある日花となって成果が現れます。
なので、予定通りにこなせなくても練習の継続ができていれば成功なのです。
そして予定はいつだって修正可能です。
私自身、寝違えを起こし3日程楽器を持てない期間がありました。しかし焦りませんでした。楽器を吹けなくても十分に練習は可能だからです。モーツァルトの協奏曲の暗譜に取り組んでいたので、リビングで仰向けになり、息のデザイン+エア楽器+脳内再生を至極遅いテンポで実施しました。そうしたら全楽章を覚えてしまい、楽器演奏再開後には何のブランクもなく、むしろ整理された記憶でよりスムーズに演奏が可能になっていました。
こちらの記事もご参考になさってください。
まとめ
いかがでしたか?
練習の継続をするには
・信頼できる人と協力する
→LINEやメッセンジャーで報告し合う
・練習に取り組むハードルを下げる。
→練習箇所をタスク分解しターゲットを最小化し取り組みやすくする
→予定通りいかなくてもOKにする
という手法があることをご紹介しました。
練習の継続が簡単になると不安な箇所が減り、合奏練習がますます充実するでしょう。
ぜひ参考になさってください。
Twitter ←よく呟きます
Facebook ←よみごたえあり練習お役立ち情報やメンタルについて
浅原ルミ子のホームページはこちら
「練習のやりかた」をしれば自信が育つスラスラ吹ける
連符の練習の仕方がまるっとわかる
音楽ライフのお悩み相談承ります!話してスッキリしよう!