カンクンは現在、「All Inclusive」と呼ばれる全食事・飲み物付のホテルが主流となっている。この「All Inclusive」、ジャマイカが発祥で、あれよあれよという間にカンクンに波及したが、カンクンには美味しいレストランが多いので、基本的には私達はこのてのホテルには泊まらない。泊まったことがあるのは「Temptation Resort & Spa」に2回、イスラ・ムヘーレスに向かうカーフェリー乗り場近くに出来た「Excellence Playa Mujeres」(プライベートプール付)に1回、そしてリビエラ・マヤにある超高級(私達が泊まった時にメキシコ大統領も泊まっていた)な「Grand Velas」(プライベートプール付)に3回のみである。それぞれ、一泊、2万5000円程度(二人で)、8万円程度、12万円程度と値段に差があるが、払った金額に相応しい部屋、食事内容、サービス内容で満足した。特に「Grand Velas」は今まで私達が世界中で泊まったホテルの中でも最高のサービス内容だったが、残念ながら、ビーチがあまりキレイではない。この3つのホテル、いずれもビーチに難があり(「Excellence」は最低)、ここ、2~3年はご無沙汰している。
私が今まで泊まったホテルで、現存している中からベストを挙げろと言われれば、

迷わず、この「Ritz Carlton」のスイートを挙げる。一泊10万はくだらないが、
部屋のセンスの良さ、サービスのクオリティがカンクンの中で抜きにでている。
続いては、「JW Marriott」のオーシャンフロントスイート。
そして、3番目に現在、常宿にしている「フィエスタ・アメリカーナカンクン。
順番を付けるとこうなる。ホテルのクオリティとしては上記2つに劣るが、何と言っても、ビーチの居心地(美しさではない)がいいから、最近はここばかりである。
ただ、ここではこういうことを書きたいのではない。ホテルは人それぞれ、好みもあるし、予算もあるだろう。バケーションを快適に過ごすため、「ホテル選び」は重要だが、カンクンの場合、競争も激しく、ある程度の金額(一泊1万程度)を払えば、ある程度の快適度は約束される。
カンクンの場合(特に初めての場合)、最も重要なのはロケーションである。
「拡大地図」と書かれてあるところの先端(ドリームスカンクン)から空港側のビーチ(数字がふってあるほう)は強烈なカリビアンブルーだが、波が荒い。先端からダウンタウン側のビーチ(フィエスタアメリカーナ側)は色が淡くなるが、穏やかということは以前にも書いた。
空港側は先端からドルフィンビーチ(②)にかけて、好みと予算に合わせて好きなホテルを選べば何の問題もない。まあ、個人的にはRitzからマリオットの間とドルフィンビーチが最も美しいと思うが、、、
注) 女性はヒモビキニ厳禁!本当に波が荒い。トップのヒモが解け、オッパイが露出しても、トップレスもいるし、どうってことはないが、ボトムのヒモは片方が解けたら、すべてが終わりである。トップとボトムが同時に解けたら、完全に「ヌーディスト」。そういう女性を見たこともあるし、私自身も波に押されて、波打ち際でコケ、半ケツになった経験がある。赤旗の日は特に要注意。これは空港側ビーチの話で、フィエスタアメリカーナ側はヒモで泳いても、全然、大丈夫。
問題はダウンタウン側。昔は本当に穏やかで美しい海岸線がダウンタウン近辺まで続いたが、近年の急速な発展につれて汚染が進み、かなり、ヒドい状態になった。
ダウンタウン側はフィエスタアメリカーナとせいぜいここ何年かで3軒建ったオールインクルージブの「Ryu」まで。
「Ryu」よりダウンタウン寄りのホテルに泊まると「なんだ、カリブ海ってこの程度かよ?サムイ島と変わらんじゃん」ってことになりかねない。
※ ホテルは「Ryu」、「フィエスタアメリカーナコーラルビーチ」以外は空港寄り、ドリームス、クリスタル~ドルフィンビーチの手前までの間に取ること。
その「Ryu」、泊まったこともないし、今後も泊まる予定もない。あまり断定的なことは書きたくないが、過去にこういうことがあった。
K's Cafe(現火ろ屋)で食事中、隣りの席に大陸人3人がやってきた。口を聞きたくなかったが、下手な英語で話しかけてきたので、しょうがなく、口を聞いてやった。「Ryu」に泊まっているのだが、食事がマズくて食べられないという。ここは本当に美味しいと。
ゴキブリを食う奴らにマズいと言われたらおしまいである。看板娘は「この人達、3日続けていらっしゃってるんですよ」と言う。食事付のホテルに泊まっているドケチな大陸人が3日続けて、自腹を切って食べにくる。。。北海道の旅館のバイキングで、腹がいっぱいになると、タッパーに詰めて部屋に持ち帰るような奴らがである。。。これは相当なレベルの食事内容であると判断せざるえない。
続いて、カンクン周辺とユカタン半島(カリブ海)のビーチ
<プラヤ・ムヘーレス>
イスラ•ムヘーレスへの高速フェリーが発着するプエルトファレスからカーフェリーの発着するプンタサム周辺のビーチに近年、ホテルが建ち並んできている。ここら辺は昔は全くホテルがなく、ダウンタウンに住む地元民が泳ぎにくるビーチであったが、やはり、最近の開発に伴い、本当にヒドいビーチになった。パック旅行の人は何の問題もないが、個人旅行の人はホテル予約サイトで、「カンクン」、もしくは「イスラ•ムヘーレス」と検索するとヒットしてくる。場所をよ~く確認すること。私達がかって泊まったことのある、「Excellence Playa Mujeres」がここにあたる。
誤解のないよう書いておくが、ホテルは素晴らしいホテルであった、ビーチが最低なだけである。
<リビエラ•カンクン>
ドルフィンビーチから空港方面にかけてのビーチ。ここらにも最近、ホテルが建ち始めてきている。ウェッティンワイルド(ウォーターパーク)近辺である。ここら辺のビーチもよくない。プラヤ•ムヘーレス同様、ホテル予約サイトで、「カンクン」と検索するとヒットしてくる。これも注意して欲しい。
<プラヤ•デル•カルメン&リビエラマヤ>
プラヤ・デル・カルメンはカンクンから海岸線を約60キロ下ったところにある街。かっては、何もない漁村で、コズメル行き高速フェリーが発着するだけの場所(今も、高速フェリーの発着場所)であったが、近年リゾート開発が進み、一大リゾート地となった。この街の特色はホテルが安いこと。大体、一泊3000円~5000円程度のホテルが多く、1万も出せば、高級ホテルである。ビーチであるが、何もない漁村だった頃からあまり大したことないと思っていた。決して美しくないわけではない。カンクンの「カリビアンブルー」がそれだけ強烈なのだろう。
リビエラカンクンからこのプラヤ・デル・カルメン前後までの海岸線をリビエラマヤと呼び、「Grand Vellas」を始め、それはそれは超豪華なオールインクルージブのホテルが並び建っている。各高級ホテルは特色もあり、ゴルフ場付のところ、スパを売りにしているところ、知る限り、「ヌーディストリゾート」も3つある。私達はその中でも最高級の「Grand Vellas」に3回泊まったことがある。食事も最高、全室、プライベートプール付で、ホテルのクオリティとしては南アフリカクルーガー国立公園近くの私営動物保護区にある「シンギタリゾート」と並ぶものであった。しかし、残念なことに、プラヤ・デル・カルメン同様、ビーチが大したことない。このホテルがカンクンにあればと何度思ったことか。

<トゥルム>
「トゥルム遺跡」からシアンカーン国立公園にかけてのビーチ。カンクン以上の強烈なカリビアンブルーが美しく、この海岸線ではダントツで抜きんでている。写真はトゥルム遺跡前のビーチ。マヤ遺跡とカリビアンブルーのコントラストが何とも美しく、最高にロマンティックな所だ。
とても美しいので、遺跡を訪れる人は是非、水着持参で、泳いできて欲しい。

<イスラム・ヘーレス>
カンクン沖合に浮かぶ美しい島。特に写真の「プラヤ・ノルテ」はカリブ海でもトップクラスのビーチ。カンクンから簡単に行けるので、是非、訪れて欲しい。
※ 今年(2014年)は異常に暑い。6月に訪れたが、8月のようだった。地元の人々も、「8月には一体、どうなるのか見当もつかない」と言っていた。夏休み(7月~9月)に訪れる人はチチェン・イッツア遺跡には行かないほうが賢明。ピラミッドは素晴らしいものがあるが、はっきり言って、危ない。熱中症になったら、せっかくの楽しいバカンスが台無しになってしまう。