Ready Steady Go! -32ページ目

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

仕事とは言え、これまでに数えきれないほど世界を旅してきた中で、つかの間の時間を使って訪れた記憶に残っているビーチが数多くある。

イタリアアドリア海側のリミニ、シローロ、ヌマーナ、スペインのバルセロナ、イビザ島、ポルトガルのカシカイス、ブラジルのカボフリオ、フロリアノポリス。

今回訪れたカンブリはシーズン前とあり、人も少なめで蒼い海を独占して、白砂に自分が使用していたパラソルとチェアの光景は、CMにも出て来そうな雰囲気ありで、自分でも気にいっている。

Ready Steady Go!-106

とにかくまぶしい限りの真っ白な砂浜に真っ青な空と海、この環境で波の音だけが繰り返し耳に届く。

Ready Steady Go!-105

遥か彼方の水平線に目を凝らすが、船も見かけずとにかく何も遮るものがない。

Ready Steady Go!-104

舞台は変わって曇り空で日も射さず、ひともまったくいない異国のビーチは、たまらなく哀愁が漂う。

Ready Steady Go!-117

思う存分、感傷的な気分にひたり、ぼんやり遠くを眺めるだけ。

Ready Steady Go!-116

時間が止まっているかと錯覚してしまうほど、静粛な空間。

Ready Steady Go!-115

贅沢な空間のひとり占め、名残惜しさを感じるが、つかの間の息抜きもそろそろ終わりを告げようとしている。

Ready Steady Go!-114

Obrigado!

翌朝は朝食後、近所のちょっと高めのホテルを覗きに出掛け、次回滞在の為に部屋を見せてもらう。

ロビーのオブジェもラテンの乗りでブラジルらしいティーバッグとカラフルな原色カラーが、心地よく感性をくすぐる。

Ready Steady Go!-113

新聞や雑誌等を切り抜き貼付けたバーの壁も十分に参考になる。

Ready Steady Go!-112

そして日曜日の午後、現地の人たちなのか、サンパウロから訪れた人たちなのか、大勢のひとで賑わう待望のビーチへ

Ready Steady Go!-111

中庭のあるカフェレストランに足を踏み入れると、若者たちがサンバ&ボサノヴァで大いに盛り上がっている。

Ready Steady Go!-107

奥のコーナーではバーベキューが行われ、無料でビールをいただく。


Ready Steady Go!-110

自分を日本人と知ると、皆片言の日本語で話しかけて来て、一気に人気者となり牛肉とソーセージまでご馳走となる。

Ready Steady Go!-109

国籍など一切関係なく垣根を越えたオープンな国民性は、我々日本人も見習うべきところもあるはず。

Ready Steady Go!-108

僅かな時間ではあったが、心地いい午後のひと時が気持ちよく過ぎて行く。

自然に囲まれ自分だけの時間を独占している環境の雰囲気に酔いしれ、見知らぬ人とのふれあいが特別な贅沢な雰囲気を作り出す。

彼らの丁重な対応がしっかりと記憶に残る。

Obrigado !

午後3時過ぎ、山あいから近い海岸線が北に延びるBERTIOGAから予約をしているホテルにやっとたどり着く。

長旅と時差ボケに悩まされながらも翌日から仕事続きで、溜まりに溜まった疲れを癒す為に訪れたここCAMBRIZINHO/ カンブリジンホ

今晩泊まるホテルは、1泊朝食付きで8千円ほどのアットホームなコテージ風リゾートホテルPOUSADA DAS PRAIAS / ポウサダ ダス パライアス は、サンパウロから170キロほどの所にある。

Ready Steady Go!-102

南米らしい自然に囲まれた、おそらく海外からはあまり観光客が訪れないドメスティックリゾート地のような気がする。

Ready Steady Go!-103

まだどちらかと言えば、晩春初夏のオフシーズンだが、それでもサンパウロから週末やって来る家族連れは多いそうだ。

Ready Steady Go!-cambri 6

普段日本では見かけない、南米特有の草木に囲まれた環境

Ready Steady Go!-cambri 1

チェックインして良かったのは日没まで、日が暮れて灯りを付けた部屋に居ると、どこからともなく飛んで来る蚊に悩まされる。

あまりの蚊の多さに、日本のように網戸がなくテラスの木のドアの隙間から、おそらく珍しい日本人の血を嗅ぎ付けて、ごちそうとばかりに襲って来てるのではと思ってしまうほどだ。

Ready Steady Go!-cambri 2

日本でいうコンセントに差込むペープマット式と蚊を寄せ付けない肌にスプレーするものを借りて使用するがほとんど効果なく、枕元でブーンという蚊の音で眠れずに手で叩いて処理した数は20匹ほどにもなる。

Ready Steady Go!-cambri 3

名前も分からない珍しい植物の形と色に、南米ブラジルにいる実感を覚える。

Ready Steady Go!-cambri 4

小学生の男の子がいる若夫婦と数名の男性スタッフと女性スタッフで切り盛りしている。

晩ご飯のオーダーは20時までと思いのほか早く終了する。

19時過ぎの日没後は静粛な暗闇の中ひとり部屋に居ると、時々聞こえてくる犬の鳴き声と虫の音くらいで、感傷的な気分にひたる。

Ready Steady Go!-10

自分が日本人ということで、奥さんのミッシェルがこじんまりとしたロビーの片隅に掛けられていた東京ビデオフェスティバル2005の佳作アワードの存在を教えてくれる。

この地域に住むDIRETO DAS PRAIAS / Ms Fabrica do Futuroに、あなたの作品は豊かな発想と優れた表現技術を有し、市民ビデオフェスティバル2005審査委員会は、あなたのビデオ制作にかける情熱を讃え、その見事な成果に対し、ここに『佳作』を贈り、その栄誉を讃えます。と、、、、、、、

Obrigado !



サンパウロに住むシューズデザイナーの Sarah Chofakian/ サラ・ショファキャンとブラジルで一番オシャレな水着ブランドBEACH COUTURE のデザイナーVanda / ヴァンダのふたりがお薦めしたビーチに、週末レンタカーを借りて出掛けることとなった。

しかしながら、日本で発行される国際免許はジュネーブ条約に加盟していないブラジルでは運転出来ないため、私は助手席でナビゲーター役となる。

サンパウロから車で約2時間半ほど、有名なサントスから北へ伸びる海岸線一帯のビーチを目指すが、ブラジル国内の道路事情と交通ルールにいつも戸惑わされる。

治安が良くない、高速道路を歩行者が横切る、やたらスピードを出して追い抜く、言葉も通じず、高速道路のポルトガル語のサインも不慣れとなれば、一瞬で判断するにはかなりハードなナビゲートとなり、毎回助手席で緊張しまくっている。

今回は初めての場所だけに気を抜けない行程が続くが、教えてもらったチェックポイント名をマジックで大きく書き出し、見逃さない様に目を凝らす。

借りた車は車種不明、エアコンは付いているが効き目はまったりとして中途半端、山間部に差し掛かると道ばたに露天?バナナ売りが目に留まり、一息入れる為に停車。

すぐにおばちゃんが駆け寄って来て、ぶら下がっているモンキーバナナ一房?と水を買う。

言葉が通じないから仕方ないが、ブラジル通貨で10リアズ日本円で約550円は、おそらく観光客価格な気がする

Ready Steady Go!-101

右端のやたら愛想をふりまくカワイイおばちゃんと、お仲間の皆さん4人一緒の写真を撮らせてもらう。

Ready Steady Go!-100

本当に質素に生活していそうな雰囲気だが、気さくに対応してくれる人柄に感激、そして感謝。

ブラジルの広大な自然を目の前にして、日本人がこの場所に居ること自体がかなり珍しいはずだ。

今、日本の真裏のブラジルの片田舎の山間部にぽつりと立っている自分の姿を見れば、改めて世界の広さを感じずにはいられない。

異国での見知らぬ同士の貴重なふれあい体験、空気がうまい、贅沢な時間が過ぎて行く。

Obrigado!

あんなに長く感じていたフライトもここまで来ればという心境となり、いよいよ待望のサンパウロ国際空港到着を目前にして気持ちが若干たかぶる。

成田を離陸してからすでに29時間を超え、頭の中はぼんやり思考状態であることに変わりはないが、それでも晩春初夏のブラジルの朝日がまぶしくて気持ちいい。

税関で入国スタンプをもらい、預けていた荷物を引き取りに向かうが、心配をよそにターンテーブルから流れて来るマイ・ラゲージの姿を見てひと安心する。

引き取った後、国内線のTAM航空のチェックインカウンターで再度最後の搭乗手続きだが、国内線の機内持ち込み許容範囲内を遥かに超えている極端に大きな私のバッグを見たスタッフの女性の指示により、中身を入れ替えて預ける羽目に。

それでもほぼスムースに搭乗券をもらい、ゲート前で時間をつぶすが、汗ばむ気温30度近くのサンパウロでは成田から着てきた冬服が邪魔になる。

まわりのブラジル人は完璧に半袖夏服で、違和感がある私の姿に彼らの視線が向けられる。

搭乗した機内で、北アフリカ・アルジェリアからきたオシャレな雰囲気のご婦人の刺繍入りのバスケットが気になり、どちらのブランドか聞くが、残念ながら本国のブランドとのことだけで詳細は分からずじまい。

低空飛行のまま、1時間ほどで目的地に到着。

ここブラジルの現地時間が午後1時15分ということはウィンタータイムで時差が11時間となり、日本時間は出発日から翌々日の午前0時15分ということになる。

成田を出発してから、すでに32時間が経過していた。

ホテルまでタクシーで50分ほど、やっとチェックイン。

部屋のキーをもらい、まずはベッドに大の字になり、気持ちをクールダウンさせて行く。

シャワーを浴びた後、部屋の窓から見える町の眺めに癒されながら長旅を振り返るが、晩春初夏の蒼空から一転して真っ黒な雲が広がり、ブラジルらしい天候の雷と強烈なスコールで出迎えてくれたようだ。

cheers


ワシントン到着が20時32分、サンパウロ行きの出発が21時57分とトランジットは僅か1時間25分。

その時間が長いか、短いかはその時の情況次第だが、時間に余裕がある時は得てして予定時刻より早く到着し、ギリギリの時は遅れるものである。

無事にサンパウロ行きのフライトに搭乗出来たが、この時点でまだ道のりの半分と、いつものことだがちょうど日本の真裏に位置する南米ブラジルは本当に遠い。

さすがに体力的にキツくなって来たが、この先9時間20分のフライトの後、サンパウロで1時間50分のトランジット、そして最後の目的地まで1時間のフライトとなる。

さて、UNITEDの搭乗機はボーイング777で機内のシート配列は2-5-2の9シート配列。

我が愛するANAの3-3-3の9シート配列と比べて、果たしてどちらがいいのかといつも考えるが、好みの問題もあろうが満席の場合、真ん中5シートは使いづらい気がする。

しかしながら、寝っ転がっていける僅かな可能性を考えれば、真ん中5シートの通路側を確保するのが良いような気がして、今回もトイレの音は聞こえ易いが後ろが壁となっているシートを予約。

全員搭乗後、私の隣りとその隣りは空席で運良く開放感があり、気分的には随分と有り難い。

離陸後、集中力もほぼなくなり、フラフラ状態で体力的にも眠ることが要求されるが、毎回数時間のお粗末な睡眠しか得られない。

ここでUNITEDとANAを比べると、随分とその差は歴然とする。

機内食は断トツにANAが勝っているし、ドリンクもしかり。

クルーのひとの心配りもまったく違うし、サービス面では完璧にANAが勝る。

そして以前もお伝えしたが、海外のエアラインの機内設定温度は驚くほど低く、いつも凍えそうで居心地がよろしくない。

ANAではそこまで寒く感じることはなく、やはりトータル的にANAはレベルの高いエアラインだと、改めて痛感する。

でも、このことを外国人に伝えようものなら、おそらく発する言葉は嫌なら ( 文句があるなら ) 乗るな、となってしますはずだろう。

しかしながら、アルコールサービスはチャージされ、温かい飲み物もなく、食欲がそそられないアメリカ流のご馳走?機内食メニューだと、忍耐強い私でもついつい愚痴りたくもなってしまうものである。

これもやはり30時間を越すフライトのせいで、心身ともに疲労困憊していることが一番の原因であることは間違いないが、やることがなくなり退屈すぎるのも理由かもしれない。

機内食の晩ご飯の後、どれくらい眠ったのだろうか、首、背中、腰、脚と足、からだのいたるところが悲鳴をあげ始めた。

現在地をフライトマップで確認すると、やっとマイアミを過ぎ中米カリブ海上空あたりで、進行はすこぶるスロー。

誰に文句を言えるわけでもないが、まるで時間が止まったかと錯覚してしまういそうなくらい退屈でたまらない。

眺めがあるわけでもなく、ただ暗くて狭い機内散歩も飽きたし、この先どうやって過ごそうかと、前向きになれそうなことは見つからず、ひとり旅の宿命に今はどっぷりと浸かっている状態なのでした。

せめて夢の中で理想の美貌のブラジル人女性が登場してくれればと、年甲斐もなくくだらないことを考え始め、この先は、再び眠れることをひたすら願望して瞼を閉じる。

3席隣りの外国人のおじさんの顔を横目で見ながら、運良くそこに美人が座っていればと非現実的な事さえもが頭を廻り始める始末だ。

次の目覚めの時の現在地は果たして、、、、、、、、

Have a good sleep to me !

ロスからワシントン行きのフライトに無事に搭乗後、気がかりなのはトランジット時間が1時間25分しかないこと。

預けた2つのラゲージも経由してそのままサンパウロに向かうが、万が一、到着が遅れたり、その影響で積み忘れたりされることだけは避けたい。

過去何度か経験して苦労したロストラゲージだけは、ごめん被りたい。

乗り換えが2回もあると、要らぬ心配までしなくてはならず、ましてやアメリカ経由のブラジル行きとなれば、自ずとフィンガークロスで神様にお祈りしたくなる。

これまでのロストラゲージ悪夢の経験を振り返れば、空港で最後までターンテーブルから出て来る荷物を待ち続けると30分は有にかかる。

そして、出て来なければ手続きをしに、係員がいるところに行かなければならないが、先客が居れば当然待たされる。

紛失したラゲージはどんな形で大きさ、何色か、滞在ホテルはどこかなどを伝えてひとまず完了するが、言葉のハンディキャップに加え、ラフな対応に心配が常につきまとう。

所要時間1時間以上のタイムロスに加え、それでなくても疲れきっているわけで、その時の落ち込み心境はぐうの音もでないほどで、味わった人にしか決して分からない。

当日、もしくは翌日にホテルに届けばまだメンタル的には許容範囲だが、着替えもなく、2、3日過ごすのは精神的にまったく持ってよろしくない。

ロストラゲージの確率は決して高くはないが、それでもこれだけ海外に飛び立てば嫌でも出会す。

海外旅行にトラブルは常につきまとうものだが、運以外の何ものでもなく、ひとは海外に行けて良いですねと羨ましがるが、まったくお気軽に過ごしているわけではないことをお伝えして、この続きはワシントン空港到着後からお伝え致します。

cheers

 
久しぶりの夕方のフライトで、現在太平洋上空をロスに向けて飛行中のANA機内。

旅立つ前の様々な準備と午前中の仕事の処理で、この時点ですでに疲労困憊気味。

いつものごとく先が思いやられそうだが、まだまだ先は長く32時間ほどの行程が続くが、ひとり旅の気楽さを考えれば、どかかで自分を納得させなければならない。

お気に入りの機内誌『 翼の王国 』も読み終わり、退屈でさて何をと思案するが体力が続かず、当然眠りを選択というか瞼が自然と下がって来る。

アメリカ経由のブラジル行きのこの飛行ルートも数回目だが、ロスに到着後2回のトランジットは結構身体に堪える。

狭いシートに缶詰め状態で、やれることには限りがある中、一番良いのはとにかく眠ることだが、我が輩の繊細な性格?のせいか、齢のせいか、以前に比べて長時間眠り続けることも難しくなっている。

普段時間がなく出来ない読書をと試みるが集中力がまったく続かず、思考能力が著しく低下して、やっぱりいつも通り中途半端に時間が過ぎて行く。

おそらく帰国までの2週間、この機内のANAのクルーの人を最後に外国人が話しかけて来る片言の日本語以外、日本語を話すこともなくなる。

何もしないで時間が過ぎて行くのも悪くはないが、やはり公園の芝生の上でぼんやりと過ごすのとはわけが違う。

ひとの心理は分からないが、私はただ早く目的地に到着することを願うばかりである。

9時間半後、無事ロスに到着。

ANAのクルーの人が着陸前に構ってくれたお陰で、会話の中でブラジルまで行くことを告げるとどうぞお気を付けてと優しい言葉をかけてくれて、心なしかポジティブな気持ちに?

長蛇の列のイミグレーションでいつものごとく指の指紋スキャンと顔写真を撮られ、入国スタンプをもらい無事通過後、ワシントン行きに乗り換えの為、移動です。

そして、ユナイティッドエアラインのチェックインカウンターで、再度荷物を預ける。

再度アメリカの厳重なセキュリティチェックに閉口しながらも、ラウンジまでたどり着き、歯みがきをしてしばし休息。

ここからまだまだ先は長いが、経験から体力的には何とかなりそうだ。

誰もいないクワイエットルームでひとり眠ってしまわない程度に寛ぎ、乗り換えたフライトから再度お届けします。

cheers

ANA機内誌『 翼の王国 / WINGSPAN 』11月号でいくつかの気になる記事が目に留まる。

Ready Steady Go!-翼の王国 11月号

毎月1回1日に発行されている機内誌を読んでいるということは、今現在どこかの国に向かっているANAフライトの機上のひとなわけなのでした。

別に勿体ぶるわけではありませんが、どちらに向かっているかはまた日を改めてお伝えするとして、最初の記事は『 アフリカ流おしゃれ』と題して、こう書いてあった。

Ready Steady Go!-アフリカのおしゃれ
アフリカの人はおしゃれ好きだ。明るい太陽の下、黒い肌の女性が花柄のシャツと水玉模様のスカートで腰を振って歩く姿にいつも見とれてしまう。派手な柄と柄を合わせても、彼女たちはなぜかサマになる。

私が思うに、羨ましいほど原色がこの地球上で一番似合うひとたちかもしれない。

次の記事は、『 キング・オブ・キングスの趣/ 東京食べ物 』で、とんかつの名店がお土産用に提供するカツサンドは、いただいてうれしい食べ物のチャンピョンである。と

中でも日本橋の宇田川のそれは、、、、、、、

私はもちろんこの店を知らなかったが、写真だけでも本当に旨そうなカツサンドだ。

Ready Steady Go!-宇田川
ちなみに、テイクアウト ( 本当は英国流でテイクアウェイと書きたいが、日本ではおそらく馴染みがない )のみで1,700円とある。

続いては『 タイトルおべんとうの時間 』で、今回は新潟佐渡にある音楽芸能集団/鼓童の太鼓プレイヤー砂畑好江さんのおべんとう。

Ready Steady Go!-お弁当

更に彼女がソロで、11月のインド古典舞踏/ カタックからバレエ、コンテンポラリーダンスなどの振り付け&ダンサーとして有名な Akram Khan/ アクラム・カーンのロンドン公演 ( 最新作 Gnosis /ノーシスは、アクラムの原点であるインドの古典舞踊 / カタックをベースに生み出される現代舞踊作品 ) に参加するとある。

場所は、私も過去に他の和太鼓集団の公演を聴きに行ったSadler`s Wells Theatre / サドラーズウェルズシアター。

続いては、『 フェルメールの旅 』でロンドン編。

ロンドンの北高級住宅地のハムステッドにあるkenwood House / ケンウッドハウスに展示されている、17世紀オランダの画家ヨハネス・フェメールの名画『 ギターを弾く女 』が紹介されている。

Ready Steady Go!-house

ポール・マッカートニーも幾度となく訪れては、長時間この作品を眺めているらしい。

Ready Steady Go!-絵

ここは、ジュリア・ロバーツ&ヒュー・グラントのふたりが共演したノッティングヒルの恋人のクライマックスシーンの撮影場所でもあり、この7月のロンドン滞在中にジプシーキングの公演を観に行こうかどうか迷った会場でもあった。

後半では、ロンドン観光ではいの一番に出て来るはずのバッキンガム宮殿の近衛兵交代式が紹介されているが、驚くことに120回ほどの訪英?記録を持つにもかかわらず、じっくりと観たことがない自分に呆れる。

Ready Steady Go!-バッキンガム宮殿

最後に、タイトル『 空の冒険 』でニューヨークでの光景のひとコマシーン。

韓国人学生が空になったペットボトルに公園の水飲み場で補給しているが、チョロチョロとしか出ない水の勢いで時間が掛かっている。

後ろにジョギング中の60歳代の白人男性が息を切らせながら待っていて、半分にも達してないが学生は気まずそうに後ろを振り返り、いたたまれなくなり場所を空けた。

男性がゴクゴクと喉を鳴らしながら水を飲んだ後、学生のペットボトルを奪い、自分で水を入れ始めた。

満タンになった時点で白人男性が真顔で2ドルといって、学生がうろたえそうになった瞬間、破顔一笑、学生の肩をポンポンとたたき、再び走り出した。

この作者が次のように書いてあった。

なんてことない光景だったが、なんとなく気持ちがよかった。

世界は広いのだから、習慣の違いはある。

しかし、いくら違いがあっても、そこに善意がある限り、多少のズレは美しい光景になるのだと改めて思う。

私も内容は違えど、これまでに海外でこれに近い体験を幾度となくしてきて、これに近い心境に狼狽え、ドキドキして悩まされて来た記憶が思い出される。

読み終えた後、機内での疲れが一瞬和らいだ気がした。

cheers


2010年春夏コレクションも、ここパリのレディースを最後にほぼフィナーレを迎えた。

わずかに東京でのコレクション発表が残っているそうだが、哀しいかな、さして興味がそそられないのも事実。

パリから帰国後は、やらなければならないことが山ほどあるのに思うように進まなく、プレッシャーを抱え気は焦るが、すべてが中途半端で達成感が乏しい。

もちろんすべてに完璧はあり得ないが、それでも思い描く理想に少しでも近づけばと日々頭を悩ませているが、理想と現実とのギャップは計り知れない。

これまでにも何度か経験したが、ファッションにワクワク感が感じられない時期がある。

自分が歳を取り過ぎたのか? 最近のファッションに夢がなくなったのか?

アメリカンスタイルを除くインポートを愛して止まない姿勢は不変だが、ことビジネスとなると受ける側のキャパシティもあり、理想だけでは進行しない。

特に今の若者のファッションに対する価値観には疑問もあり、教える気持ちはあっても聞く耳を持たないというか、根本からのモノに対する意識のスタートラインが別物のような気もする。

社会秩序が大きく変わりつつある現在、先を読む目は不可欠だが、果たして賛否両論がある中で、メディアがやたらと取り上げる、ひとり勝ちといわれる U に夢を語れるファッションが期待出来るのか?

簡単に情報だけは入手出来る世の中で、それだけで満足してしまう人間が増え、そこをターゲットに世知辛い商法が氾濫しているように思うが、経験に勝るものはないと自負しているがゆえ、正直もどかしい気持ちになる。

世界的な不況を予言した Jacques Attari/ ジャック・アタリ氏は今後の日本の課題のひとつに人口の高齢化を補うために移民を受け入れることとうたっている。

アジアという立地で島国の我が日本で、日本語を母国語としてほとんど他国語を耳にすることが少ない環境と、世界でもトップレベルの治安維持の為には、彼の提案に少なからず問題もあるのかもしれないが、異文化を経験することで価値観に変化が生じて、物の見方も変わる必要性はあるはず。

右へならえのこうあるべき、こう着るべき教育は、個性を失っている。

かたちに捕われない個性重視の方が、絶対に魅力的である。

日本の伝統的な良いところは継続すべきだが、世界の目線で見れば改善した方が良いところもかなりあるはず。

いつまでも井の中の蛙でいるわけにもいかない。

見聞の狭いことや、それにとらわれて、さらに広い世界のあることを知らないことのたとえ。
井戸の中のカエルが、東海に住むカメに、自分の住居の楽しさは無上であると自慢したところ、カメが海の話をし、海では千里も遠いうちに入らず、千仞(じん)の高さも海底の深さに達せず、時の長短や量の多少でいっさい計れないのが東海の大楽であるというと、カエルは驚きあきれて、返すことばもなかった。と

cheers