ANA WINGSPAN November 2009 | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

ANA機内誌『 翼の王国 / WINGSPAN 』11月号でいくつかの気になる記事が目に留まる。

Ready Steady Go!-翼の王国 11月号

毎月1回1日に発行されている機内誌を読んでいるということは、今現在どこかの国に向かっているANAフライトの機上のひとなわけなのでした。

別に勿体ぶるわけではありませんが、どちらに向かっているかはまた日を改めてお伝えするとして、最初の記事は『 アフリカ流おしゃれ』と題して、こう書いてあった。

Ready Steady Go!-アフリカのおしゃれ
アフリカの人はおしゃれ好きだ。明るい太陽の下、黒い肌の女性が花柄のシャツと水玉模様のスカートで腰を振って歩く姿にいつも見とれてしまう。派手な柄と柄を合わせても、彼女たちはなぜかサマになる。

私が思うに、羨ましいほど原色がこの地球上で一番似合うひとたちかもしれない。

次の記事は、『 キング・オブ・キングスの趣/ 東京食べ物 』で、とんかつの名店がお土産用に提供するカツサンドは、いただいてうれしい食べ物のチャンピョンである。と

中でも日本橋の宇田川のそれは、、、、、、、

私はもちろんこの店を知らなかったが、写真だけでも本当に旨そうなカツサンドだ。

Ready Steady Go!-宇田川
ちなみに、テイクアウト ( 本当は英国流でテイクアウェイと書きたいが、日本ではおそらく馴染みがない )のみで1,700円とある。

続いては『 タイトルおべんとうの時間 』で、今回は新潟佐渡にある音楽芸能集団/鼓童の太鼓プレイヤー砂畑好江さんのおべんとう。

Ready Steady Go!-お弁当

更に彼女がソロで、11月のインド古典舞踏/ カタックからバレエ、コンテンポラリーダンスなどの振り付け&ダンサーとして有名な Akram Khan/ アクラム・カーンのロンドン公演 ( 最新作 Gnosis /ノーシスは、アクラムの原点であるインドの古典舞踊 / カタックをベースに生み出される現代舞踊作品 ) に参加するとある。

場所は、私も過去に他の和太鼓集団の公演を聴きに行ったSadler`s Wells Theatre / サドラーズウェルズシアター。

続いては、『 フェルメールの旅 』でロンドン編。

ロンドンの北高級住宅地のハムステッドにあるkenwood House / ケンウッドハウスに展示されている、17世紀オランダの画家ヨハネス・フェメールの名画『 ギターを弾く女 』が紹介されている。

Ready Steady Go!-house

ポール・マッカートニーも幾度となく訪れては、長時間この作品を眺めているらしい。

Ready Steady Go!-絵

ここは、ジュリア・ロバーツ&ヒュー・グラントのふたりが共演したノッティングヒルの恋人のクライマックスシーンの撮影場所でもあり、この7月のロンドン滞在中にジプシーキングの公演を観に行こうかどうか迷った会場でもあった。

後半では、ロンドン観光ではいの一番に出て来るはずのバッキンガム宮殿の近衛兵交代式が紹介されているが、驚くことに120回ほどの訪英?記録を持つにもかかわらず、じっくりと観たことがない自分に呆れる。

Ready Steady Go!-バッキンガム宮殿

最後に、タイトル『 空の冒険 』でニューヨークでの光景のひとコマシーン。

韓国人学生が空になったペットボトルに公園の水飲み場で補給しているが、チョロチョロとしか出ない水の勢いで時間が掛かっている。

後ろにジョギング中の60歳代の白人男性が息を切らせながら待っていて、半分にも達してないが学生は気まずそうに後ろを振り返り、いたたまれなくなり場所を空けた。

男性がゴクゴクと喉を鳴らしながら水を飲んだ後、学生のペットボトルを奪い、自分で水を入れ始めた。

満タンになった時点で白人男性が真顔で2ドルといって、学生がうろたえそうになった瞬間、破顔一笑、学生の肩をポンポンとたたき、再び走り出した。

この作者が次のように書いてあった。

なんてことない光景だったが、なんとなく気持ちがよかった。

世界は広いのだから、習慣の違いはある。

しかし、いくら違いがあっても、そこに善意がある限り、多少のズレは美しい光景になるのだと改めて思う。

私も内容は違えど、これまでに海外でこれに近い体験を幾度となくしてきて、これに近い心境に狼狽え、ドキドキして悩まされて来た記憶が思い出される。

読み終えた後、機内での疲れが一瞬和らいだ気がした。

cheers