久しぶりの夕方のフライトで、現在太平洋上空をロスに向けて飛行中のANA機内。
旅立つ前の様々な準備と午前中の仕事の処理で、この時点ですでに疲労困憊気味。
いつものごとく先が思いやられそうだが、まだまだ先は長く32時間ほどの行程が続くが、ひとり旅の気楽さを考えれば、どかかで自分を納得させなければならない。
お気に入りの機内誌『 翼の王国 』も読み終わり、退屈でさて何をと思案するが体力が続かず、当然眠りを選択というか瞼が自然と下がって来る。
アメリカ経由のブラジル行きのこの飛行ルートも数回目だが、ロスに到着後2回のトランジットは結構身体に堪える。
狭いシートに缶詰め状態で、やれることには限りがある中、一番良いのはとにかく眠ることだが、我が輩の繊細な性格?のせいか、齢のせいか、以前に比べて長時間眠り続けることも難しくなっている。
普段時間がなく出来ない読書をと試みるが集中力がまったく続かず、思考能力が著しく低下して、やっぱりいつも通り中途半端に時間が過ぎて行く。
おそらく帰国までの2週間、この機内のANAのクルーの人を最後に外国人が話しかけて来る片言の日本語以外、日本語を話すこともなくなる。
何もしないで時間が過ぎて行くのも悪くはないが、やはり公園の芝生の上でぼんやりと過ごすのとはわけが違う。
ひとの心理は分からないが、私はただ早く目的地に到着することを願うばかりである。
9時間半後、無事ロスに到着。
ANAのクルーの人が着陸前に構ってくれたお陰で、会話の中でブラジルまで行くことを告げるとどうぞお気を付けてと優しい言葉をかけてくれて、心なしかポジティブな気持ちに?
長蛇の列のイミグレーションでいつものごとく指の指紋スキャンと顔写真を撮られ、入国スタンプをもらい無事通過後、ワシントン行きに乗り換えの為、移動です。
そして、ユナイティッドエアラインのチェックインカウンターで、再度荷物を預ける。
再度アメリカの厳重なセキュリティチェックに閉口しながらも、ラウンジまでたどり着き、歯みがきをしてしばし休息。
ここからまだまだ先は長いが、経験から体力的には何とかなりそうだ。
誰もいないクワイエットルームでひとり眠ってしまわない程度に寛ぎ、乗り換えたフライトから再度お届けします。
cheers