ワシントン到着が20時32分、サンパウロ行きの出発が21時57分とトランジットは僅か1時間25分。
その時間が長いか、短いかはその時の情況次第だが、時間に余裕がある時は得てして予定時刻より早く到着し、ギリギリの時は遅れるものである。
無事にサンパウロ行きのフライトに搭乗出来たが、この時点でまだ道のりの半分と、いつものことだがちょうど日本の真裏に位置する南米ブラジルは本当に遠い。
さすがに体力的にキツくなって来たが、この先9時間20分のフライトの後、サンパウロで1時間50分のトランジット、そして最後の目的地まで1時間のフライトとなる。
さて、UNITEDの搭乗機はボーイング777で機内のシート配列は2-5-2の9シート配列。
我が愛するANAの3-3-3の9シート配列と比べて、果たしてどちらがいいのかといつも考えるが、好みの問題もあろうが満席の場合、真ん中5シートは使いづらい気がする。
しかしながら、寝っ転がっていける僅かな可能性を考えれば、真ん中5シートの通路側を確保するのが良いような気がして、今回もトイレの音は聞こえ易いが後ろが壁となっているシートを予約。
全員搭乗後、私の隣りとその隣りは空席で運良く開放感があり、気分的には随分と有り難い。
離陸後、集中力もほぼなくなり、フラフラ状態で体力的にも眠ることが要求されるが、毎回数時間のお粗末な睡眠しか得られない。
ここでUNITEDとANAを比べると、随分とその差は歴然とする。
機内食は断トツにANAが勝っているし、ドリンクもしかり。
クルーのひとの心配りもまったく違うし、サービス面では完璧にANAが勝る。
そして以前もお伝えしたが、海外のエアラインの機内設定温度は驚くほど低く、いつも凍えそうで居心地がよろしくない。
ANAではそこまで寒く感じることはなく、やはりトータル的にANAはレベルの高いエアラインだと、改めて痛感する。
でも、このことを外国人に伝えようものなら、おそらく発する言葉は嫌なら ( 文句があるなら ) 乗るな、となってしますはずだろう。
しかしながら、アルコールサービスはチャージされ、温かい飲み物もなく、食欲がそそられないアメリカ流のご馳走?機内食メニューだと、忍耐強い私でもついつい愚痴りたくもなってしまうものである。
これもやはり30時間を越すフライトのせいで、心身ともに疲労困憊していることが一番の原因であることは間違いないが、やることがなくなり退屈すぎるのも理由かもしれない。
機内食の晩ご飯の後、どれくらい眠ったのだろうか、首、背中、腰、脚と足、からだのいたるところが悲鳴をあげ始めた。
現在地をフライトマップで確認すると、やっとマイアミを過ぎ中米カリブ海上空あたりで、進行はすこぶるスロー。
誰に文句を言えるわけでもないが、まるで時間が止まったかと錯覚してしまういそうなくらい退屈でたまらない。
眺めがあるわけでもなく、ただ暗くて狭い機内散歩も飽きたし、この先どうやって過ごそうかと、前向きになれそうなことは見つからず、ひとり旅の宿命に今はどっぷりと浸かっている状態なのでした。
せめて夢の中で理想の美貌のブラジル人女性が登場してくれればと、年甲斐もなくくだらないことを考え始め、この先は、再び眠れることをひたすら願望して瞼を閉じる。
3席隣りの外国人のおじさんの顔を横目で見ながら、運良くそこに美人が座っていればと非現実的な事さえもが頭を廻り始める始末だ。
次の目覚めの時の現在地は果たして、、、、、、、、
Have a good sleep to me !