せっかく男鹿(おが)半島にやってきたので、
なまはげ館 で観光をしました。
男鹿半島 はその付け根付近にいくつかの道の駅があるので、近くまでは何度か来たことがあります。
でも男鹿半島自体には足を踏み入れたことが無かったので良い機会だと思い観光することにしました。
といってもあまり時間の余裕もないので、“なまはげ館” 1カ所に絞りました。
この地図が男鹿半島の全体ですが、右下に前回訪問した道の駅おががあります。
目的のなまはげ館は半島のほぼ中央部にあり、道の駅から20分で到着しました。
駐車場に車を停め、道を挟んだなまはげ館に入ろうとすると、入り口の林の中に不思議なものが!
手前に解説が書かれていました。
これは “なまはげの玉” といい、なまはげの魂を大理石モザイクで表現しているのだそうな・・・??
芸術っていうのはよくわからん!
これが “なまはげ館” の玄関です。
正確に言うと、この建物の右側に “里暮らし体験塾” そして左側に “男鹿真山伝承館” の建物があり、全部で3棟建っています。
この建物の壁は重厚なな石垣に見えますが、男鹿の寒風山で採石される “寒風石” (男鹿石とも言う)による石積み造りの外壁なのだそうです。
なまはげ館の内部はご覧のように、右下の入り口から入り、神秘のホール、なまはげ伝承ホール、なまはげ勢ぞろい、と進む一方通行です。
大人550円の入場料を受付で払って中に入ります。
本当はここに “なまはげ変身コーナー” というのがあったのですが、コロナウイルスの感染予防のため、現在は中止になっていました。
一番下の写真は、変身コーナーの代わりの、記念撮影コーナーです!
そしてここには “なまはげ伝承ホール” があり、毎年大晦日にこの地で行われるなまはげの伝統行事の映像が、30分ごとに上映されます。
男鹿の集落では、毎年大晦日の夜に、集落の青年たちがなまはげに扮し、「泣く子はいねがー、親の言うことを聞かねー子はいねがー」 などと大声で叫びながら地域の家々を巡ります。
なまはげを迎える家では、昔から伝わる作法で料理や酒を準備してもてなすのです。
2018年にはユネスコ無形文化遺産に 『来訪神、仮面・仮装の神々』 の一つとして登録されました。
なまはげの起源は諸説あり、主なものでも以下の4つです。
・漢の武帝にまつわる説
・山の神説
・修験者説
・漂流異邦人説
それぞれ解説が書かれていましたが、どれも面白いものです。
これは、“企画展示コーナー” に飾ってあった、さまざまななまはげのお面です。
なまはげの面は集落ごとに趣が違っていて、その素材もザル、紙、木彫りなど様々です。
また衣装(ケデという)も農村ではワラを使い、漁村では古くなった漁網を使ったりするそうです。
そして更に奥の部屋に行くと、そこには “なまはげ勢ぞろい” があります。
ここにはなんと150を超えるなまはげが勢ぞろいしています。
その姿は千差万別で、同じ男鹿半島でも地区によってこれだけ多様なのは驚きです。
最後のこの写真は “男鹿真山伝承館” です。
典型的な男鹿地方の曲家民家を移設したもので、ここで大晦日のなまはげ行事が再現されます。
プラス300円でなまはげ館との共通入館券があるので、大勢並んでおられますね!
さて、観光はここまでにして、道の駅巡りに戻りましょう。