菊「blog書くのサボってんなーと思いつつ【菊と稲荷】久しぶりに書くかと思ったら、2ヶ月近くサボっていてビビった件について💧」
子狐1「サボりすぎ」
子狐2「11月に引き続き、blogもまた1週間放置とか……」
という事で書きたいと思います!
大掃除そっちのけで、家族からのツッコミにビクビクしつつ……
昨日、奈良の漢國神社さまであった
『大祓・奉納獅子神楽』での事を書き残したいと思います。
あなたの事を待っている神様との絆を
繋いで結ぶ赤い糸
神仏広告代理店・菊田です
神繋ぎ実績:3年半で500万円以上
オリジナル寄付企画への応援、
ありがとうございます!
菊田の自己紹介はコチラ。
・・・・・・・
【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
六甲山上の稲荷神のその言葉から始まったのが、
【菊と稲荷】という菊田フィルターを通しての神と人との物語。
いつの間にやら【菊とゑびす】のような流れになっておりますが、
まだまだ清高稲荷大明神さまの子狐眷属と共に、
神仏広告代理店として成長したいともがく日々のお話です。笑。
2019年12月29日。
漢國神社さま拝殿の風景。
両側にずらりと並ぶ獅子頭。
こんなにたくさんの獅子頭を見るのも初めて。
そして、自分自身が獅子舞をする側になったのも初めてだった日。
2019年の初夏から
『西宮神社獅子舞保存会』のメンバーとして始めた獅子舞のお稽古。
その初舞台は西宮神社さま境内ではなく、奈良の
漢國神社さまでの『獅子神楽』でした。
この『獅子神楽』は、師匠である太神楽師の豊来家玉之助さんが始めたもので、
「せっかく練習しているのだから、出てみませんか?」という機会をいただいたものでした。
その後3年間、コロナでお客様を呼ぶ『獅子神楽』は控えられました。
お客様を呼ぶのは控えたけれど、師匠は一人で毎年12月29日は舞納めていらっしゃいました。
そして3年ぶりにやっと、我ら西宮神社獅子舞保存会にも声が掛かり、
ポスターも街中に貼り出されての『大祓・奉納獅子神楽』が行われる事になりました。
こういう舞台がある時、師匠の方から「出られる人はいますか?」と確認が入ります。
12月29日といえばまあまあ切羽詰まった年末。
でも漢國神社さまでの舞台は、西宮神社獅子舞保存会のデビューした特別な場所なので✨
当然私は「参加します!」とお伝えしたところ、何の流れか覚えていないのですが、師匠がこんな事をおっしゃって下さいました。
師匠「菊田さんのあのお獅子さん、拝殿に一緒に並べていいから」
菊「え。……いいんですか……✨」
師匠「一度でも神社さんで奉納したのなら立派なお獅子さんです。いいですよ」
もう心震えました。。
私はずらりと並ぶ獅子頭様の風景が大好きでした。
そこにあの獅子頭さんも並ぶ風景が見れるという……
もしかしたらそこに並べる一つの理由としてかもしれませんが、ある日師匠に言われました。
師匠「本番前の "門付(かどづけ)" 、それを菊田さんのお獅子さんでしたらいいから」
"門付" とは、個人宅やお店を清め祓いする舞です。
それをこれまでは奈良県御杖村・桃俣獅子舞保存会の先生方が、当日出店されるお店の方々にされていたのですが、今年からはそれを若手(経験的に)がする事になっていました。
驚きました。。
こう書くとなんですが、あの獅子頭さんは元々置き物です。
でも鹿児島・長田神社さまでの『鈴緒奉納奉告祭』という……
私が強く関わった場だったからこそ、奉納の場に立てたものだと自覚していました。
だから、他の神社様関係で出番をいただけるなんてびっくりで。。
ただ "頭数" に入っているというのが嬉しくて、私はこの獅子頭さんを連れて、奈良でのお稽古に参加しました。
奈良でのお稽古時に門付の際に舞う『荒神祓い』という型を教えていただきました。
前半は何度も西宮神社さまでも舞っている『宮参り』というもので慣れているのですが、
後半が『剣』という、型は知っているけどちゃんと舞えないもので……
お稽古から帰宅した後、漢國神社さまでの本番の時は「自分の獅子頭ではなく、
西宮神社さまの獅子頭で門付もします」とメンバーに伝えていました。
なぜかと言うと……
自信がなかったんです。
長田神社さまでの奉納舞は、さっき書いたように "自分の場"(おこがましいですが)とか、
事代主命さまへの強い想いがあったからこそできたもので……
あの時だったからそれが正解だったけど、今回はだめだと思ったんです。
なんかハズレ感があるなあ……って想像したんです。
子狐1「ハズレ感?」
菊「……他のお獅子様も一緒に門付しはるんよ。
その他のお獅子様に比べたら、見劣りするから。。
せめて西宮神社様の獅子頭様なら、獅子頭としての格もすごいあるし……」
私は自分のあの獅子頭さんが大好きです。
だからこそ、変な引け目の中で舞うのも嫌でした。
他の大きくて立派な獅子頭様に比べて
「なんかあっちの方が良かったな」と思われるのが嫌で、言わば予防線を張ったのです。
そして西宮神社さま社務所2階での、獅子舞お稽古の日。
私は慣れない『剣』という舞を、
西宮神社さまの獅子頭様を被って舞った事がなかったので、練習しようとしました。
ゴソゴソと被っていると「菊田さん!」と師匠に呼ばれました。
師匠「自分の獅子頭でやるんじゃないんですか」
菊「あの獅子頭だと、ありがたみがないと思って……こちらでやります」
私は獅子頭様を被ったまま、モゴモゴと伝えました。
師匠「歯が辛いのにその獅子頭を使わなくていいです」
菊「でもあの獅子さん、まだ赤ちゃんみたいなもので💧
もっと上手く出来るようになってからと思って。。成長してからと思って……」
歯が辛いというのは、私は上顎の歯が既に何本か入れ歯になっているからか、
咥えるタイプの獅子頭様だと、上顎がどんどん前にずれてきてしまい(焦)
出来るだけ咥えるタイプの舞は控えるようにしているのです。
師匠「ありがたみがないなんて思うのはだめです」
菊「………💧」
師匠がキッパリとおっしゃいました。
師匠「曲がりなりにも一度、長田神社さんで神さん降ろしたお獅子さんに対して
そんな風に思うのはだめ」
菊「……はい」
師匠「育ててからってペットじゃないでしょう」
菊「……はい」
師匠「お獅子さんが育つんじゃない。人が育つんです」
ガーンときました
情けなさやら情けなさやら情けなさやら。
師匠のお言葉が図星過ぎて、もう何も言えませんでした。
菊「……はい。あの獅子頭さんでします」
しずしずと西宮神社さまの獅子頭を脱いで、諦めました。
虎の威を借ろうとした事を諦めました。
いや、
神の威を正当風味な理由を並べて、借ろうとしたセコさを捨てました。
菊「………」
その日のお稽古後、境内から出て終わりの会的な時間があるのですが、
そこで解散前に師匠に言われました。
「菊田さん、お獅子さん大事にしーや」
ハイ!
めっちゃ大きな声で、即返事の私がいました。
お獅子さんが育つんじゃない。
人が育つんです。
師匠のお言葉通りです。
私は(本当に不真面目な生徒で💧)基本、家で練習もしないのですが。。
さすがに毎日『剣』の一節の練習をしました。
本番前日には獅子頭さんの土台(被り部分)を一から作り直し、改良もしました。
12月29日。
漢國神社さまに9:00集合。
デビューという記念の場である
漢國神社さま『大祓・獅子神楽奉納』に、自分の獅子頭さんを抱き抱えて向かったのでした。
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