日記「今日見た映画 2018」66『女は二度決断する』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『女は二度決断する』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2017年/ドイツ=フランス映画/106分
監督:ファティ・アキン
出演:ダイアン・クルーガー/デニス・モシット/ヨハネス・クリシュ/サミア・シャンクラン/ヌーマン・アチャル/ヘニング・ペカー/ウルリッヒ・トゥクール/ラファエル・サンタナ/ハンナ・ヒルスドルフ/ウルリッヒ・ブラントホフ/ハルトムート・ロート/ヤニス・エコノミデス/カリン・ノイハウザー/ウーベ・ローデ/アシム・デミレル/アイセル・イシジャン

■2018年 劇場公開作品 64本目

過去『イングロリアス・バスターズ』を見て「何一つ殆ど砂粒ほども覚えてない」。もはや「見たことにならない」「言語道断」な完全 “本物” の「アル中」+「超てきとう」「超不真面目」「超いい加減」+「酔っ払ってた」「寝ぼけてた」「体調が悪かった」程度の「鶏」だったが、「ダイアン・クルーガー」が「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” だった記憶「だけ」消えてなかった。

だが「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「ダイアン・クルーガー」だった記憶はあっても「どんな顔」だったか思い出せない。過去「1回」しか見たことがなかった。「ごめんなさい」「本当に申し訳ありませんでした」「心から謝罪致します」で「反省」「懺悔」「償い」しかなかった。『女は二度決断する』を見て「確認」しなければならない「義務感」「使命感」に駆られた。「やっぱり」、「極限の美」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「ダイアン・クルーガー」だった記憶は「正しかった」。

見てて話が「超難しい」のではと「警戒」。だが中盤にきて「鶏」でも理解できる話が見えてきた。

調べて「ドイツ警察の戦後最大の失態と言われるネオナチによる連続テロ事件。初動捜査の見込み誤りから、10年以上も逮捕が遅れ、その間、犯人は殺人やテロ、強盗を繰り返した」という実在の事件を基にした「背景実話系映画」だと思い知る。

「トルコ移民」が狙われ「当初トルコ人同士の抗争」と疑われてしまった背景が、「2000年から7年間の間にドイツの8都市で極右グループNSU(国家社会主義地下組織)、いわゆるネオナチが行った連続テロ事件」「17年の米トランプ政権の発足を筆頭に、EUからのイギリス脱退、フランス大統領選の争点が移民・難民問題だったことなど、世界では「自国の利益優先主義」が台頭し、欧州各国で右派政党が躍進する状況」だったことなど「何一つ殆ど砂粒ほども知らなかった」。「今頃」「初めて」思い知り「さらに」「反省」「懺悔」「償い」しかない。

恐るべき極限のくそリアリズムだったが「実話」ではない。「自身もトルコにルーツを持つ」「ファティ・アキン監督」の「創作」だった。

「復讐」は「絶対いけない」。と、頭では思っても、「人間の感情」の現実は「絶対抑えられない」。

「自分が他人にしたことは、いずれ全部自分に返ってくる」から、「復讐」は「絶対いけない」と見てて止めたくなるが、見終わって、「これが現実だ」までの「人間の感情」の恐るべき極限のくそリアリズム「怖さ」「恐怖」にビビって震え上がり「大きい方垂れ流し」で「震撼」「驚愕」「圧倒」「絶句」に追い込まれるしかなす術がなかった。

人間は絶対「恨みを買う」ようなことしちゃいけない。




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画像 2022年 1月