日記「今日見た映画 2017」62『愚行録』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■『愚行録』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2016年/日本映画/120分
監督:石川慶
出演:妻夫木聡/満島ひかり/小出恵介/臼田あさ美/市川由衣/松本若菜/中村倫也/眞島秀和/濱田マリ/平田満

■2017年 劇場公開作品 62本目

恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「松本若菜」の恐るべき「極限の美」に、「初めて」「時間が止まった」のは『屋根裏の散歩者』だった。だが「ヒロイン」ではなかった。『屋根裏の散歩者』の「ヒロイン」ではないのに、「1回」しか見てない「極限の美」が、「今日まで」「忘れられなかった」。ずっと「もう一度確かめたい」と思ってたら、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「満島ひかり」との「共演」を知った。

見ててリアリズムを感じると、僕は「実話」「創作」がものすごく「気になる」性格らしい。途中で『愚行録』のことを調べた。いつものごとく「原作」の知識は「皆無」。いつものごとく「貫井徳郎」の「第135回直木賞候補」など全く知らなくて「反省」「懺悔」「償い」。「創作」とは知ったが、「第135回直木賞候補」だったことも知ると「油断できない」と感じて「警戒」、身構えて見た。

誰もが羨む「松本若菜」「小出恵介」夫妻一家が惨殺された。犯人が誰か解からないまま事件は時効になろうとしてた。雑誌記者「妻夫木聡」は、誰もが忘れようとしてる事件が忘れられず、犯人の真相に迫りたくて調査を始める。

「松本若菜」「小出恵介」、それぞれを知る人物に取材をしてくうちに、「松本若菜」「小出恵介」の「真実」の「人物像」が見えてくる。「二人」がそれぞれ「大学」「会社」でしてきたことの殆どが、「自分が他人にしたことは、いずれ全部自分に返ってくる」ことばかりだった。

「妻夫木聡」が「臼田あさ美」を殴り殺したの見て、「絶対ありえない」と興醒めした。『光』のように、映像での「ショック」を演出するための「想像シーン」かもしれないと思った。だが「想像シーン」ではなく、「現実」として話が進む。だが「その後」の、「妻夫木聡」の「吸い殻」を見て大きい方を漏らした。「吸い殻」から「ガン見」。『愚行録』が「やりすぎ限界映画」になった。

最期の結末が凄かった。「絶対ありえない」と見てて途中で思ってた考えが、「ありえるかもしれない」「説得力」に変わってしまった。人間の「情念」が凄かった。

鬼気迫る話で書き忘れそうになったが、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「松本若菜」の恐るべき「極限の美」が僕の想像を超えてた。「人の気持ちが解からない人間」の役であったが、その恐るべき「極限の美」を「再確認」した「瞬間」、「永遠の下僕」になるしか選択肢はなかった。恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「満島ひかり」の恐るべき「極限の美」も加わり『愚行録』で「眩暈」が起きた。

また、『恋空』『桜並木の満開の下に』『さいはてにて やさしい香りと待ちながら』『グッド・ストライプス』と「4本」も見ていながら、あまり視界に入ってなかった「臼田あさ美」が、僕の中で恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” に「変化」した。恐るべき「極限の美」に、「とうとう」「時間が止まった」。『愚行録』が凄かったからか、「かなり」変化してる自分を思い知った。




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画像 2020年 4月