日記「今日見た映画 2017」68『彼女がその名を知らない鳥たち』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『彼女がその名を知らない鳥たち』
☆☆☆☆★[85]

2017年/日本映画/123分
監督:白石和彌
出演:蒼井優/阿部サダヲ/松坂桃李/村川絵梨/赤堀雅秋/赤澤ムック/中嶋しゅう/竹野内豊

■2017年 劇場公開作品 68本目

恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「蒼井優」が見たくて見た。

「いろいろ」「あなたはこれを 愛と呼べるか」の「噂」を聞いてたので「少し」警戒したが、見終わって「噂」の真相が解かり納得した。いつものごとく「反省」「懺悔」で、「原作」も「沼田まほかる」のことも「初めて」知った。今回はさらに「イヤミス」という言葉も「初めて」知った。『少女』の「湊かなえ」などと一緒に「イヤミスの女王」と呼ばれてることなど「全く知らなかった」。

「イヤミス」の通りな「バッドエンド」に「震撼」「驚愕」「絶句」。だが「イヤミス」好きな人は大喜びなのかもしれない。

「殺人」ではないにしろ何かリサーチして書かれたのだろうが、「記憶喪失」の知識がないのでかなりビビった。実際起きた例があるのかもしれないことに震え上がった。

『罪と罰』を思い出してしまった。「殺人」を恋人に告白し最期「自首」する話。ちゃんと罪を償って人生をやり直す話だった。あの「噂」になった結末は「そうもできた」のに、「そうではない」から「イヤミス」なのだろう。「イヤミス」を思い知っておしっこ垂れ流し。

「賛否両論」ある映画だと思った。僕は「絶対納得できない」結末だった。「松坂桃李」なんか不利な「証拠」でいっぱいだし、極限のくそリアリズムだったら、「別」の「選択肢」がある話に見えた。だがここまで「賛否両論」が起きるのは極限のくそリアリズムに観客が「ガン見」で引き込まれてしまうからだろう。僕も引き込まれてしまった。

「観客を引き込む」「考えさせる」映画として、『彼女がその名を知らない鳥たち』はすごい映画だった。

恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「蒼井優」と「もう一人」、『愛の渦』の恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「赤沢ムック」が「凄かった」。


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画像 2020年 5月