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■『希望のかなた』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]
2017年/フィンランド映画/98分
監督:アキ・カウリスマキ
出演:シェルワン・ハジ/サカリ・クオスマネン/シーモン・フセイン・アル=バズーン/カイヤ・パカリネン/ニロズ・ハジ/イルッカ・コイヴラ/ヤンネ・フーティアイネン/ヌップ・コイヴ/カティ・オウティネン/マリア・ヤンヴェンヘルミ/ミルカ・アフロス/スレヴィ・ペルトラ/マッティ・オンニスマー/ハンヌ=ペッカ・ビョルクマン/タネリ・マケラ/ヴィッレ・ヴィルタネン/トンミ・コルペラ
■2017年 劇場公開作品 46本目
僕の今の現実はかなり「貧乏」。老後の貯えのことを考えると夜眠れなくなる時がある。「安定」した仕事について、今してることを全部辞めてしまおうかと真剣に考える日も多い。
だが「空爆」で「家族」の殆どを失い、唯一生き残った「妹」とも生き別れになり、「シリア」「アレッポ」から国境を越え「密入国」でフィンランドに逃げてきた「シェルワン・ハジ」の「苦しみ」を考えたら、僕の「貧乏」など情けなさすぎるかもしれない。「シリア」の人間も「日本人」も「同じ人間」。自分とは全く関係ない「他人事」と思えない。何かの間違いで、いつ日本も「シリア」のようになるか解からない。日本が「絶対」、「シリア」のようにならない保証はないと思う。
本当に「鶏」だったので、『ル・アーヴルの靴みがき』を「殆ど何も覚えてない」。「アキ・カウリスマキ監督」が “港町3部作” を “難民3部作” に名前を変えたなど「今頃」「初めて」知った。「難民問題」の「重さ」を解かってなかった「罪」に、もはや「反省」「懺悔」「償い」しかない。
「ネオ・ナチ」がいないだけでも「日本人」で幸せだった。言葉には聞いたことがある「ネオ・ナチ」だったっが、実際の「現実」を見て “本物” の「怖さ」にビビって震え上がった。「何も知らなかった」「罪」を思い知るしかなかった。
「違法」でも、「サカリ・クオスマネン」達が「シェルワン・ハジ」を匿ってあげたのが泣かした。『ジャーニー・オブ・ホープ』や『クロッシング』と同じく、「背景」は「殆ど実話」なのだろう。「妹」との再会の「密入国」も、「嘘」に見えなくておしっこ垂れ流し。また「怖さ」しかない中で日本の「寿司」のギャグが泣かした。
「貧乏」が不安で眠れなくなる日もあるが、『希望のかなた』を思い出すと、普通に生活できることが、どれほど幸せか思い知らされるしかない。
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画像 2020年 1月