日記「今日見た映画 2016」39『リリーのすべて』 | やりすぎ限界映画入門

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ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

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■『リリーのすべて』
☆☆☆☆★★[90]

2015年/イギリス=ドイツ=アメリカ映画/120分
監督:トム・フーパー
出演:エディ・レッドメイン/アリシア・ヴィキャンデル/ベン・ウィショー/セバスチャン・コッホ/アンバー・ハード/マティアス・スーナールツ

■2016年 劇場公開作品 39本目

『彼は秘密の女ともだち』『リリーのすべて』のような映画が絶対なくならない事実は、「LGBT」問題が現代の「常識」であることを、さらに「強く」思い知らせる。

「実話を基にした創作」と知り驚愕した。1930年「世界初」の「性別適合手術」をした「リリー・エルベ」の伝記映画。見終わってから「史実」と違う部分を調べたが、殆ど「実際に起きた事件」「実在の人物」だったことは解かった。「世界初ではない」と言ってる人もいたが、僕には調べられなかった。

震撼したのは、この世の「最初」の「性別適合手術」が「1930年」から始まった「史実」。人間がこの世に誕生した大昔から、「LGBT」に苦しむ人が普通にいた真実。もう今になって大騒ぎすることではない「史実」を思い知らされる。「始まったばかり」で医学が発達してない大昔、リリーは長生きできなかった。見てて辛すぎた。

驚愕したのは、これだけ「痛い」と知ってても手術を決断した真実。「本当の性」になれないなら「死んだ方がいい」とまで思って決断した「苦しみ」が伝わった。「LGBT」で悩む人間がどれほど苦しいかを感じた。

「史実」とは違うようだが、リリーを支えた「妻」、恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「アリシア・ヴィキャンデル」に心撃たれた。『彼は秘密の女ともだち』『リリーのすべて』のような映画を多く見てると、「恋愛」について考えてしまう。もう「男」「女」は「その人」によって「どちらが好みか?」だけでしかないもので、今となってはもはや「性別」など関係なく、自分にとって「一番気が合う人間」がそばにいることが、本当は一番重要なのかもしれないと今思う。


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画像 2019年 4月