日記「今日見た映画 2016」36『サウルの息子』 | やりすぎ限界映画入門

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■『サウルの息子』
☆☆☆☆★★[90]

2015年/ハンガリー映画/107分
監督:ネメシュ・ラースロー
出演:ルーリグ・ゲーザ/モルナール・レヴェンテ/ユルス・レチン/トッド・シャルモン/ジョーテール・シャーンドル

■2016年 劇場公開作品 36本目

史実や実話を基にした映画に見えた。「恐らくこうであった」だろう「アウシュビッツ強制収容所」でのユダヤ人虐殺の実態を見せる。極限のくそリアリズムに絶句する以外なす術を失った。

こうなることが解ってるのに戦争したがる人間は、気が狂ってるとしか思えない。『アメリカンスナイパー』『黄金のアデーレ 名画の帰還』『この世界の片隅に』…………、のように、果てしなく作られる「反戦映画」が何で今でも作り続けられるか? これだけ「結果」が解ってるのに、戦争したい人間は「現実」を「無視」してる。『帰ってきたヒトラー』の「絶対笑えない」「怖さ」を思い知るしかなかった。

お金払って、休日の時間を割いて、『サウルの息子』「ユダヤ人虐殺の実態」を見たい人間は少ないだろう。見てて「苦しい」映画を作らずにいれない人が消えないのは、「絶対戦争したくないから」だという「真実」を、「無視」しないでほしい。


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画像 2019年 4月