日記「今日見た映画 2015」45『アメリカン・スナイパー』 | やりすぎ限界映画入門

やりすぎ限界映画入門

ダイナマイト・ボンバー・ギャル @ パスタ功次郎

■「やりすぎ限界映画工房」
■「自称 “本物” のエド・ウッド」


■『アメリカン・スナイパー』
やりすぎ限界映画:☆☆☆☆★★★[95]

2014年/アメリカ映画/132分
監督:クリント・イーストウッド
出演:ブラッドリー・クーパー/シエナ・ミラー/ルーク・グライムス/ジェイク・マクドーマン/ケヴィン・レイス/コリー・ハードリクト/ナヴィド・ネガーバン/カイル・ガルナー/ベン・リード/エリース・ロバートソン/ブランドン・サルガド・テリス/キーア・オドネル/マーネット・パターソン/サミー・シーク/ティム・グリフィン/ルイス・ホセ・ロペス/ブライアン・ハリセイ/ミド・ハマダ/ケーテ・メイザー/サム・ジェーガー/チャンス・ケリー/ロバート・クロットワーシー/エリック・クローズ/レイ・ガジェゴス/エリック・ラディン/ビリー・ミラー/レナード・ロバーツ/ブランド・イートン/ジョナサン・グロフ/オウェイン・イオマン

■2015年 劇場公開作品 45本目

■第2稿 2021年 3月12日 版

「3年前」、「かなり」「重症」の “本物” の「アル中」+「超てきとう」「超不真面目」「超いい加減」で、「酔っ払ってた」「寝ぼけてた」「体調が悪かった」程度じゃなかったのに、「やりすぎ限界映画」だと「認識」したのは、「アルコール依存」をも撃ち砕く「激ヤバ」の「証」。「アルコール依存」の人間をも「泣きながら」「大きい方垂れ流し」に追い込む恐るべき「ショック」「衝撃」に、「また」「大きい方垂れ流し」。恐るべき「反戦映画」。

「イラク戦争」に従軍した実在の人物「クリス・カイル」の自伝の映画化。「3年前」ちゃんと調べなかったが、映画化が決まった「2012年」、まだ「クリス・カイル」は生きてた。「2013年」の死は、映画化の企画が進行してる最中のできごとだったと「今頃」思い知って、「ショック」「衝撃」に「震撼」「驚愕」「絶句」となった。

「戦争反対」を訴え続けてきたが、「アメリカ大使館爆破事件」を見て “シールズ” を志願する「気持ち」を悪く思うのは難しい。「アメリカ同時多発テロ事件」を見て自国を「守りたい」と思う「気持ち」は、本当は素直な感情だと思う。「クリス・カイル」「ブラッドリー・クーパー」の恐るべき「愛国心」に「震撼」「驚愕」「圧倒」「尊敬」「絶句」しかなかった。

だが「対戦車手榴弾」を持つ「女」「子供」を射殺してから「志」が変わり始める。「第1回 派遣」から「第4回 派遣」の間に、仲間の死、イラクの “最重要 指名手配人” 「懸賞金18万ドル」で命を狙われる恐怖から、「クリス・カイル」の精神が崩壊してく。

戦争に行ったら何で「絶対助からない」か「一目瞭然」。これだけ残虐な「死」「哀しみ」しかないのに、まだ戦争をしたがる人間が後を絶たない現実が「絶対納得できない」。「愛国心」、恐るべき「勇気」「犠牲心」「正義感」を持つ、最強の “シールズ” であっても精神が崩壊する。

確かに、この世の全ての人間の誰もが、やられるまま「泣き寝入り」は絶対できない。「仕返し」「復讐」しないまでも、二度とやられないために「身を守る」ことをしない訳にはいかない。実際ただやられるまま「泣き寝入り」で済ませば、殺される命の危険性もある。殺そうとしてくる人間に「きれい事」だけで対応は絶対できない。

だがそれで「イラク戦争」に従軍して本当に人間を殺してみると、精神の崩壊しかなかった。僕は戦争、人を殺した経験なんかないから、想像でしかものを言えないが、今まで数多くの「反戦映画」を見てきて、この世の全ての人間が、「人殺し」を「正気」で行うことなどできないことを感じてきた。『アメリカン・スナイパー』は僕の中で、『プラトーン』『プライベート・ライアン』に匹敵する恐るべき「反戦映画」となった。

「銃撃戦」の最中に、妊娠中の「妻」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「シエナ・ミラー」に「衛星電話」ができる現代のテクノロジーに「大きい方垂れ流し」。「銃撃戦」の「ショック」「衝撃」で「妻」が「流産」したらどうする! これが本当に正しい「愛国心」なのか? 恐るべき「反戦映画」を見て「出るもの全部出て何も出るものがなくなった」。

「第4回 派遣」を止める「妻」恐るべき “極限ダイナマイト・ボンバー・ギャル” 「シエナ・ミラー」に「完全共感」。「観客全員」、「もうイラクに行かないで」と、「大きい方垂れ流し」で「泣きながら」、「クリス・カイル」「ブラッドリー・クーパー」の「気持ち」を止めたかったに違いない。

「復讐」「仕返し」を始めたら、永遠に終わらない。「自分が他人にしたことは、いずれ全部自分に返ってくる」。「160人以上 射殺した」から、“最重要 指名手配人” 「懸賞金18万ドル」で命を狙われた。「アメリカ大使館爆破事件」を見て “シールズ” を志願する「気持ち」、「アメリカ同時多発テロ事件」を見て自国を「守りたい」と思う「気持ち」は、共感するが、「復讐」「仕返し」をしたことが正しかったかの判断が難しい。本当に究極の「きれい事」は、アメリカもイラクも「最初から戦争しない」ことなのだと願いたい。

■初稿 2018年 6月21日




[Previous]
日記「今日見た映画 2015」41『リトル・フォレスト 冬/春』
日記「今日見た映画 2015」42『黄金のアデーレ 名画の帰還』
日記「今日見た映画 2015」43『キングスマン』
日記「今日見た映画 2015」44『ラスト・ナイツ』
日記「今日見た映画 2015」45『アメリカン・スナイパー』
日記「今日見た映画 2015」46『アンジェリカの微笑み』
日記「今日見た映画 2015」47『バードマン あるいは(無…』
日記「今日見た映画 2015」48『ブルックリンの恋人たち』
日記「今日見た映画 2015」49『裁かれるは善人のみ』
日記「今日見た映画 2015」50『彼は秘密の女ともだち』
[Next]

画像 2018年 6月