レチノール×ナイアシンアミド、レチノール×CICA…話題のレチノール美容液を比較してみた! | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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最近全然SNSが更新できていなくてすいません💦

季節柄もありまして事務的な仕事が多くてSNSが後回し気味になっております。。

 

あとパソコンが壊れたりという事件も色々あって…🥺


そろそろ落ち着いてきたので、今日はじっくりブログを書いていきます!



◎最近気になった【レチノール配合美容液】を色々買ってみた

左から

 

・キールズ レチノール リニューイングセラム

・イニスフリー レチノール シカ リペアセラム

・サナ リンクルターン うるおい浸透セラム

・サナ リンクルターン 潤い密閉クリーム

 

などなどです!

 

 

今年入ってからSNSではどれも結構話題になっていたのですが、

 

いずれも『レチノール』の配合が注目されていた美容液ですね!

 

 

今日はこちらの4つの商品をそれぞれ解説していきたいと思います。
(キールズは後編での解説になります!)


◎【リンクルターン セラム&クリーム】について

こちらは最近ダイズイソフラボンなどのシリーズで紹介していた【なめらか本舗】を販売している

 

『サナ』の比較的新しい美容液&クリームです!



「ナイアシンアミド」と「ピュアレチノール」を同時配合して、



『しわ改善』『シミ対策』二つの効能を取得しています。

 

これ聞いただけでも結構凄いなって思うのですが、

 

さらにこちらのアイテムは50g入りのセラムがAmazonで約1500円程度と、

 

 

めちゃくちゃお求めやすいのが話題になっていたんです!

 

 

クリームも20g入りで1700円程度と、いずれもプチプラで購入できるのが大変魅力的ですね💡

 

 

ナイアシンアミドとピュアレチノールが入っていて、シワ改善とシミ対策の効能を取得しており、

 

さらにお値段もプチプラで試しやすいなんて非常に驚きの商品です🥺💦

 

 

 

◎レチノールは微量?セラムもクリームも『ナイアシンアミド』を主剤とした成分構成

 

それでは成分を見ていきましょう。

 

こちらが美容液の全成分表です。

 

 

有効成分は「ナイアシンアミド」単独のようです。

 

ナイアシンアミドはそれのみで「しわ改善」と「シミ対策」の両方の効能を取得できる有効成分です。

 

最近とても人気ですね!

 

 

レチノ-ルは一応入っていますが、あくまで美容成分としての配合で有効成分ではありません。

 

現状レチノールでシワ改善効能を認められているのは資生堂のみなので、

 

こちらはシワ改善等の効能の公の認可は得られていません。

 

 

根本的にはオマケ的にレチノールが配合された、ナイアシンアミド化粧品だと認識すると良いと思います。

 

 

医薬部外品の成分の記載順は配合量に従う必要がないのですが、この製品の場合は通常の化粧品に寄せて書かれています。

 

 

レチノールは一応ちょっと上めには書かれていますが、1%以下の位置なのは確実ですのでここからは順不同。

 

実際どれくらい入っているかは謎です。

 

価格的に考えると、そこまで高濃度ではない可能性が高いと思います。

 

容器はセラムのみエアレスポンプ採用ですが、クリームは通常のチューブ。

 

高濃度レチノール製品にたいてい書いてある「紫外線に当たらないように」等の注意書きもありませんので、

 

おそらく少量配合で、その分リスクも低いという線が濃厚と思われます。

 

ただしサナのイソフラボンシリーズなどさらにプチプラの化粧品よりは多めに入っている可能性が高いと思います。

 

 

ベース成分はBG、トリエチルヘキサノイン(トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル)、グリセリン、ジステアリン酸ポリグリセリルなど。

 

上位3成分は低刺激なものですが、ジステアリン酸~は界面活性剤なのでちょっと配合量が多いかもしれませんね。

 

 

 

あと美容成分と言えそうなものは一応加水分解コラーゲン末とコメ胚芽油がありますが、

 

どれも肌の表面を保湿する程度の成分ですね。

 

その他は乳化剤や感触調整剤が幾つか配合されている程度で、

 

全般的にナイアシンアミド(+少量のレチノール)が重要な立ち位置の構成と思われます。

 

 

クリームもややお値段は高くなっていましたが、

 

ベース成分にややお高めの油分であるスクワランを配合して、濃厚な触感に調節する油剤を幾つか配している程度で、化粧品としての根本的な骨格はほぼ同じです。

 

 

ただし、ナイアシンアミドという有効成分は、油分が多いクリームなどの方が浸透しやすい特性があるので

 

単独でナイアシンアミドの効果が高く出やすいのはクリームだと思います💡

 

 

 

◎【リンクルターン セラム&クリーム】の使用感

 

全般的にデザインはかなり素朴ですね。

 

シンプルで良いという意見もあるかも。

(女性より男性が好きそうかも)

 

 

美容液はエアレスポンプを採用していて、

 

これだけのコスパは凄いと思います!

 

 

キャップを開けるとこんな感じです。

 

 

 

色は真っ白ですね!

 

みずみずしくすっと伸びる使用感です。

 

油分もそこそこ入っているので、乳液のような膜感のある美容液ですね。

 

香りはベルガモット&ラベンダーの香りです。

 

僕はあまり得意な香りではないのですが、一般にはリラックス作用の高い組み合わせですね💡

 

 

 

クリームもシンプルなデザインです!

 

 

こちらはエアレスではない普通のチューブ。多分チューブ自体がポンプに比べて外気を入れない特性があるためだと思います。

 

 

こちらは結構硬めのクリームで、

 

 

伸ばすと美容液のツヤ感がかき消えるくらいマットな肌になりますね。

 

ピカピカするとかえって目尻のシワとかが目立ちやすくなるので、

 

テカテカになりにくいクリームにしているのだと思います。

 

 

香りは美容液と同じくベルガモット&ラベンダーです。

 

 

レチノールを考えなければ比較的敏感肌向けの構成ですが、

 

僕の場合はこの二つの香料があまり得意ではないからか、塗った直後に少しピリピリ感を感じました。

(レチノールは付けてすぐはほとんど刺激を感じないので、あまり関係なさそうな感じ)

 

 

 

◎ナイアシンアミドによるW効果の薬用化粧品としては新規性は低いが、レチノール同時配合でこの高コスパは嬉しい!

 

 

というわけで以上がリンクルターンの解説でした💡

 

 

ナイアシンアミドの薬用化粧品として考えるとこれまでにも同じW効能で同価格帯の製品は既にいくつかありまして、

 

その意味では新規性はあまりありません。

 

 

しかし少量であってもレチノールを同時に配合しているナイアシンアミドの薬用化粧品は現状ほぼ存在しないので、

 

とてもめずらしいのではないかと思います!

 

基剤やその他の美容成分がかなりシンプルなので、価格なりの素朴感も拭えませんが、

 

レチノール初心者さんで、ナイアシンアミドと一緒に少量のレチノールを試してみたいという方には

 

価格もお求めやすくとてもお勧めです!💡

 

 

 

◎【イニスフリー レチノール シカ リペアセラム】について

 

 

こちらは、韓国コスメのフェイスパウダーでめちゃくちゃ有名な【イニスフリー】さんが最近発売した

 

【レチノール シカ リペアセラム】です!

 

 

 

Amazonでは30mLが約3500円程度で、安くも高くもない丁度いい感じの美容液です💡

 

 

『攻めのレチノール&守りのシカ成分』を同時配合したレチノール美容液ということなのですが、

 

その実態はどうなっているのでしょうか。

 

 

◎韓国における「シワ改善」&「シミ対策(美白)」のダブル効能を取得している【機能性化粧品】

 

 

まずは成分を見てみましょう…、、、

 

と思うのですが、こちらは本場の韓国コスメなので、やはり表記が韓国語(もしくは英語)です😅

 

 

というわけでこちらはを翻訳してみますね!

 

 

一瞬でこんな感じに翻訳してくれます!素晴らしい。

 

 

ところどころハチャメチャな訳になってますが、大体の言いたいことは分かります😉

 

 

ところでこれ、日本では通常の化粧品扱いなのですが、

 

韓国では『機能性化粧品』と呼ばれるもので、日本の医薬部外品に相当するものです。

 

一番上に「しわ改善&美白 二重機能性化粧品」とありますね。

 

 

つまり先程のリンクルターンと同じ「シワ改善」&「シミ対策(美白)」Wの効能を取得しているようです。

 

 

ただ日本と韓国では試験法なども異なりまして、日本がシワ改善を認められる前から向こうはシワ改善が既にあったと聞いているので、やや基準がゆるい可能性はあります😅

 

 

◎W効能の有効成分は恐らく「ナイアシンアミド」…?ただしレチノールもそこそこの配合量

 

 

それで、しっかり翻訳したのがこちらの成分表になります。

 

水、 グリセリン、BG、 ナイアシナミド、アジピン酸ジブチル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、1,2-ヘキサンジオール、水添レシチン、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、ヒマワリ種子油、 コレステロール、アラントイン、ダイズ油、トコフェロール、トコフェロール酢酸エステル、ステアロイルメチルタウリンNa、プロパンジオール、ニンジン根エキス、エチルヘキシルグリセリン、アデノシンアジアチコシドマデカシン酸、チャ種子エキス、アシアチン酸レチノール(500IU/g)グリチルレチン酸ステアリル、ヒアルロン酸、マンニトール、セラミドNP、β-グルカン、β-カロテンフィトスフィンゴシン、BHT、サリチル酸、アセチルテトラペプチド-11

 

ちなみに必死に翻訳したあとで教えてもらって知ったんですが、公式サイトに日本語表示もありました…😇

水、グリセリン、BG、アジピン酸ジブチル、ナイアシンアミド、1,2-ヘキサンジオール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、アシアチコシド、マデカシン酸、アシアチン酸、レチノール、アデノシン、ニンジン根エキス、チャ実エキス、ダイズ油、コレステロール、アラントイン、エチルヘキシルグリセリン、グリチルレチン酸ステアリル、ヒアルロン酸、β-グルカン、β-カロチン、フィトスフィンゴシン、アセチルテトラペプチド-11、マンニトール、ヒマワリ種子油、セラミドNP、サリチル酸、プロパンジオール、水添レシチン、ステアロイルメチルタウリンNa、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、トコフェロール、酢酸トコフェロール、BHT

(下位成分は1%以下で順不同なのですが、上位成分のアジピン酸ジブチルとナイアシンアミドの記載順位が入れ替わっている理由がよくわかりません…どちらも1%以下だとしてもナイアシンアミドをアジピン酸ジブチルと入れ替えるメリットが無いんですよね…。不思議。)

 

 

全成分のベースはグリセリンにBGと低刺激な水溶性成分です。

 

またナイアシンアミドがかなり高濃度で、おそらくこれがシワ改善・シミ対策の有効成分となっているのではないかと考えられます。

 

つまり表には「レチノール&シカ」と言っているけど、実際にはリンクルターンと同じくナイアシンアミドの美容効果を主体とした製品骨格なのです。

 

 

ただし、レチノールの配合量も、韓国語では記載がありまして、1gあたり500IUとのことです。

 

まぁIUの量の単位は一般の方には全く伝わらないと思うのですが、、

 

かつての日本の化粧品のルールではレチノールは100gあたり250000IUまでと決められていました。

 

このルールは既に撤廃されているので、今は上限はないのですが、

 

レチノールの安全なラインがだいたい0.1%程度と言われていて、

 

25万IUはおよそ0.09%くらいなので、なるほどそんなもんですね。

 

 

これを基準とすると、「1gあたり500IU」を100gに換算すると50000IUということになるため、

 

こちらの美容液は0.015~0.02%くらいのレチノール配合量

 

つまりかつての基準(安全ライン)の1/5くらいの配合量と予測できます。

 

 

比較的安全に、かつ穏やかなレチノール効果を狙えるそこそこの配合量ではないかと感じます。

 

 

 

◎シカ成分以外にも多くの肌荒れ防止成分や美容成分を複合配合!

 

また、韓国コスメといえば…のシカ成分「ツボクサエキス」などとして配合されているものが多いのですが、

 

シカエキスは『アジアチコシド』や『マデカシン酸』や『アシアチン酸』がその本来の主成分。

 

ツボクサエキスからこちらの美容成分を抽出して配合しているようです。

 

この辺の詳しい話は以下記事を参考に💡

 

 

いずれも肌荒れ防止成分として人気を博していますね!

 

 

また、それ以外にもアラントインやグリチルレチン酸ステアリルなどの肌荒れ防止成分も複合配合

 

 

その他の美容成分としてもセラミド・ペプチド・アデノシン・トコフェロールやβカロテンなどの酸化防止成分なども多様に配合!

 

 

バリア機能成分のセラミドNPに、シワに注目したアセチルテトラペプチド-11

 

アデノシンは韓国ではシワ改善の有効成分としても名高いですね💡

 

 

レチノールなどの製品の酸化を抑制するためのトコフェロールやβカロテンなどの酸化防止剤もしっかり配合されていますね😉

 

 

◎【イニスフリー シカレチノールリペアセラム】の使用感

 

 

レチノールシカリペアセラムのデザインはなかなかおしゃれですね!

 

陶器みたいな容器になっていて、

 

↓キャップを横から前に向けると美容液を出すことができます。

 

 

(ただし容器はエアレスポンプではありませんでした)


こんな感じの↓比較的ウォータリーな美容液ですね💡


水分の中に美容成分が内包されたような、絶妙なテクスチャ-に設定されています。

 

色が黄色っぽいのは、βカロテンなどの色ですね!



角層にすっと浸透していって、またたく間に馴染んでいきますね!

 

浸透感がとても良好で、個人的には好きなタイプの美容液です💡

 

 

無香料なので匂いもなく、肌荒れ防止成分も豊富なことから、非常に低刺激に使用できます!

 

ただ、ナイアシンアミドがかなり高濃度であることや、レチノールもそこそこ入っているので

 

お肌との相性は少なからず生じる可能性があるでしょう。

 

 

かずのすけも高濃度のナイアシンアミドは使うと吹き出物が出たりしますし、

 

公式サイトのQ&Aを見ていると、レチノールのA反応らしきものが出る人もいるらしい…。

 

 

ただレチノールの配合量的には、苛烈なA反応が出る濃度ではないので、付けた当日や翌日に赤く腫れたりする場合は、単純にお肌に合っていない可能性を疑った方が良い気がします😅

 

 

 

◎成分の組み合わせも良好で使用感のバランスが取れており、コストも高すぎない点が優秀!

 

以上からコスパ面ではリンクルターンの方が上ですし、一見した効能も似ているとはいえ、

 

こちらの方が色々な美容成分を配合しており、

 

攻めすぎず守り過ぎずのバランスの良さも光っていますね💡

 

価格も3500円程度と高すぎないため、

 

幅広くいろんな成分を取り入れたいという人にお勧めしやすいです!

 

個人的には無香料なのもポイントが高いです😉





というわけで、、思った以上に記事が長くなってしまったので、

 

キールズの解説と全体の講評はまた次回に分けたいと思います!


ただ、明日は別の内容を更新するので、週明けにはまとめたいですね😅


それでは本日は以上です!


 

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