「バズリ」のために本来ありえない効果のレビューをSNSに書くのはメーカーにとっても大迷惑 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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今日Twitterでこんなつぶやきをしました!

 

 

 

 

このブログを読んでくださっている皆様からしたら

 

「当たり前だろ!!!」

 

と思うような内容だと思うのですが、

 

 

若い世代の人とかは、やはりまだ

 

「化粧品にはどこからどこまでの効果があるのか」

 

をちゃんと分かっていない子とかが結構沢山いまして、

 

日夜SNSではおかしな情報が拡散されていたりするのです…。。。

 

 

 

もし「こんなの当然知ってるよ!」と思った方も、

 

若い世代の人たちが過剰な誤った美容情報に騙されないように

 

RTやいいね!にご協力お願い出来ましたら幸いです…!!🙏✨

 

 

 

 

◎ことの発端は…某アイクリームで『涙袋ができる』というツイートが2万いいね!?

 

 

ツイートをするきっかけになったのは

 

昨日くらいからTwitterで拡散されていた情報で、

 

とある「アイクリーム」を塗ったら『涙袋ができた!』という内容が一日ちょっとで2万いいね!を超えるくらいに話題になっていたのをかずのすけが確認したことです。

 

これまでこういった情報は手を替え品を替え色んなものが出てきていると思うのですが、

 

「化粧品で涙袋ができる」なんていうのは10年くらいこの業界にいますが初めて聞きましたね😅

 

斬新な発想で面白いと思いますが…、、

 

 

そう言えば以前『オロナインで涙袋ができる』なんていうのも話題になっていましたね

(もちろんガセ情報ですが)

 

 

ただ今回のこの内容については、

 

はっきり申し上げて

 

「バズリ狙いの創作」

 

だと僕は睨んでいます。

 

 

 

ご本人がそう思っただけというのであればそういうこともあるかもしれませんが、

 

ただ発信しているアカウントが相当フォロワー数も多い有名な美容アカウントですのでこのご時世で薬機法を知らないとは言わせませんし、

(実際今回の元つぶやきも広告三要素を満たしているため普通に薬機法違反)

 

 

 

そもそもの話、該当の製品には一日塗っただけで涙袋がぷっくりするようなものは何も含まれていないので、体験自体が正直言って怪しいんですよね。

 

 

水、グリセリン、BG、スクワラン、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ベヘニルアルコール、PVP、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、PEG-150、ジメチコン、ペンチレングリコール、ミツロウ、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸PEG-60グリセリル、マカデミア種子油、ステアリン酸グリセリル、トリメチルシロキシケイ酸、レチノール、パルミチン酸レチノール、豆乳発酵液、ダイズイソフラボン、ダイズ種子エキス、ダイズタンパク、セラミドNG、トコフェリルリン酸Na、DPG、PEG-40水添ヒマシ油、PPG-4セテス-20、アスコルビン酸Na、エタノール、エチルヘキシルグリセリン、カルボマー、キサンタンガム、コーン油、トコフェロール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ポリソルベート80、ラウリルカルバミン酸イヌリン、レシチン、水酸化Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン

 

微量のレチノール入の化粧品のアイクリームなのですが、

 

これで涙袋できるなら医薬部外品のレチノールクリームだったらどうなってしまうんでしょうか…。。

 

 

(もし本当にふっくらしていたとしたらそれはバイキンか何かが入って腫れているか、急激に目元がたるんだかです😂)

 

 

 

元々人気の商品を過剰な効果体験でバズらせる手法は、

(例えばワセリンやトムギ化粧水で美肌になったとか、牛乳石けんで過去一美肌になったとか)

 

太古の美容アカウントの常套テクです。

 

大体にして10万人とかフォロワーがめちゃくちゃ多い人にばかり奇跡の美容体験が集中して起こることにまず疑問を感じなければなりません。

 

引用ツイートやコメントなどを見ても「私も涙袋ができた!」なんて言ってる人はだれもいませんでしたしね…。(そりゃそうだけど。。)

 

そんなこんなで、ツイート自体の真偽がかなり怪しいと思います。

 

 

◎そもそも「化粧品で涙袋ができる」ことはありうるのか?

 

 

あと、かずのすけは比較的突飛な美容情報にも寛容な方だと思っています。

 

昔から自分はそうではないと思う情報でも、まずは一旦「そういうこともあるかもね」という方向性で考えるようにしています。

 

例えば「オイル洗顔でまつ毛が増えました!」みたいな絶対そんな効果ないだろ?と思うような情報でも、

 

「まつげに油分が補給されたことで髪の毛で言うトリートメントの役割になってまつげが切れにくくなった=長く残って伸びた/増えたように感じるのでは」

 

という風に可能性を探って考えるようにしています。

 

 

 

にも関わらずなぜ僕がここまでこの情報を疑うのか?というと、

 

それは『涙袋ができる』という効果が、化粧品のメカニズムをどうこねくり回して考えてみても絶対にありえないことだからです。

 

 

だって、涙袋って眼輪筋っていう「筋肉」が発達してできあがるものなんですよね。。

 

「筋肉」は化粧品が浸透できるとされる角層の、

 

 

さらに下の表皮のさらに下の真皮のさらに下の皮下組織のさらに下の層なんですよ😂

 

 

これはどう化粧品の効果を高く見積もっても効かないなぁ…

 

まして一日でどうこうなんて…。

 

 

 

さっきも言いましたが、もし本当にぷっくりして感じているとしたら、

 

それは肌に合わなくて腫れてるとかでなければおかしいです。

 

そうでなくても、涙袋ができる(筋肉の状態を変える)ような化粧品

 

普通にアイクリームとして塗っていて大丈夫なんですか?

目の周りの塗った所全体ぷっくりしないとおかしいですよね?

なぜ涙袋にだけ機能するんですか?

 

…と、突っ込みどころしか出てきません😥

 

 

また、該当の製品は特別特殊な成分が入っているわけではないので、

 

他に涙袋ができるような化粧品の噂なんてこれまで聞いたこともないのですから、

 

一体どうしてその製品にだけそんな突然変異が起こるのか?という話です。

 

 

そんなわけでどのように頭を捻ってもあまりに非科学的過ぎますので、

 

体験自体が偽装の可能性が非常に高いと思ったというわけです。

 

 

なので当たり前ですが、

 

涙袋はメイクで擬似的なものを作ったり、整形手術が必要です!

 

 

 

 

 

◎ありえない効果がSNSでバズるとメーカーや小売店にも大迷惑…!?

 

 

 

それで、今日の本題はこれなのですが

 

たとえば今回の例のように

 

元々そういう効果を謳っているわけではない化粧品の変な効果がバズってしまうと、

 

嘘の情報に騙されてしまう消費者が困るだけでなく

 

その商品を販売しているメーカーにとってもかなり迷惑がかかるんです…。。。

 

 

一見、爆発的にバズればメーカーにとっては嬉しいことのようにも感じますが、これはあくまで最初だけです。

 

 

 

 

その理由は主に3つあります!

 

 

まず1つ目は、

 

誤った効果が拡散されると

 

消費者がそれを信じて購入して、

 

思った効果が得られなかったことでレビュー評価を下げる懸念があります。

 

 

そもそもから涙袋なんてできるはずもない化粧品で、

 

メーカーからしてもそんな効果を標榜した覚えはまったくないのにも関わらず

 

「涙袋ができると思って購入したのに効果がない!」という謎の口コミで評価を下げられてしまいかねないというわけです。

 

めちゃくちゃ不憫ですよね…😥

 

 

 

また、もう一つは「本来ありえない効果でバズった」という悪印象の定着です。

 

 

メーカーはその商品の『ブランドイメージ』というのをすごく大事に作っているので、

 

そういった良くないイメージがつくことをとても嫌います。

 

 

今後少なからず、この商品は「涙袋できるとバズった」というイメージを持たれてしまうことは避けられないと思います。

 

 

今回話題になったアイテムは本当に良い商品なので、普通にアイクリームとして使用するのは全然問題ないしお勧めなのですが、

 

涙袋というイメージはすぐに払拭してあげて欲しいと思います…!!

 

 

 

 

そして、3つめですが、「クレームや質問などの対応」です。

 

こういうバズが起こると、少なからずメーカーにその効果について質問をしたりする人が増えます。

 

それだけでも無駄な仕事を増やすことになりますし、場合によっては色んな部署を巻き込んでの問題に発展したりするので…。。

 

(昔とある医薬品を下地に使うっていう方法が話題になったことがあり、その後添付文書の注意書きに「下地には使わない」的なことが追記されたお薬などもあります…💦)

 

 

あとドラッグストアの店員さんとかも結構厄介なことになると聞いたことがありますので…、、

 

 

 

どんな方面からでも消費者にとって悪影響ですし、一時的には売れても販売側にも長期視点では迷惑ですし、売り場のスタッフさんにもしわ寄せが行きます。

 

 

 

つまり、いろんな方向性に迷惑極まりないので、

 

本来ありえない変な効果をバズらせるのは最悪です…!!

 

 

 

◎魔法や整形手術のような効果の化粧品は存在しない

 



というわけでこれは何回でも繰り返しますが、

 

この世に魔法のような化粧品などは存在しませんし、

 

 

さらに「整形手術のような効果の化粧品」も存在しません!

 

 

化粧品というのは人の容貌を大きく変えるようなものはありませんので、

 

もしそんな化粧品があれば整形や美容医療が不要になってしまいますから…。。

 

 

くれぐれも変な効果のSNS投稿には騙されないようにご注意ください!
 

 

 

 

というわけで本日は以上です💡

 

最後にこちらもう一度ご紹介しておきます!

 

 



 

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