一日一回のランキング投票にご協力ください。
↓クリックで投票完了↓
これもよく頂く質問なんですが、
「ナイアシンアミドの化粧品とビタミンCの化粧品は併用しても大丈夫でしょうか?」
という内容について、今日はいろいろ考察していきたいと思います!
◎「ナイアシンアミド」と「ビタミンC」の併用NG説は本当?噂の真相について
ナイアシンアミド系の化粧品を紹介すると非常によく聞かれるのがこちらですね。
インターネットで情報を探ったりすると、
「ナイアシンアミド系の化粧品はビタミンCと併用できません!」という話と、
「ナイアシンアミドとビタミンCは併用しても別に問題ないです」という話の2つが出てきますよね😅
アットコスメの質問コーナーみたいなところで以下のような質問があって、
その回答も
「問題ない」「やめたほうがいい」「○○な理由でNG」「✕✕の理由でOK」みたいな感じで、
何が正解なのか分かったものではありません…💦
ちょっとそれっぽい回答をされている方もいる様子ですが…?
どれが正しい情報なのかどうかははっきり言って謎に包まれていますよね。。
というわけで、今日は僕がその結論をお話したいと思います!
◎ナイアシンアミド×ビタミンC併用NG説の出どころは、『The Ordinary.』!
まず、この情報の出どころは、
知っている人は知っているように
【The Ordinary.(ジ・オーディナリー)】
という海外の超コスパ化粧品ブランドの
公式サイトにそのような記載がされているから、なんですよね!
特にこの、「ビタミンCサスペンション23%」と、「ナイアシンアミド10%+亜鉛1%」の製品の組み合わせが有名ですね。
海外のジ・オーディナリーの公式サイトには
英語で書いてあるのでGoogle翻訳してもらうとこんなことが書いてあります。↓
禁忌: 局所ビタミン C (L-アスコルビン酸および/またはエチル化 L-アスコルビン酸) をスキンケアの一部として使用する場合は、この処方で交互に適用する必要があります (理想的には午後のビタミン C と午前のこの処方)。 )。そうしないと、ナイアシンアミドがビタミン C の完全性に影響を与える可能性があります。
つまり「ナイアシンアミドとビタミンCを一緒に使うべからず。使う場合は午後と午前に分けなさい。」ということですね。
「ナイアシンアミドがビタミンCの完全性に影響を与える可能性がある。」
という一文も気になるところです。
あと100%ナイアシンアミドパウダーってのもありまして、
これにも以下の注意事項が記載されています。
禁忌: ナイアシンアミドと局所ビタミン C (L-アスコルビン酸、エチル化 L-アスコルビン酸、ビタミン C 誘導体) を同じ処方で併用することはお勧めしません。ビタミン C をスキンケア処方の一部として使用する場合は、この処方と交互に使用することをお勧めします (理想的には、午後にビタミン C、午前にこの処方)。さらに、ナイアシンアミド パウダーを直接酸に溶解することはお勧めしません。適切な溶解塩基の選択については、混合ガイドを参照してください。
あと、「混合ガイド」ってやつに、こんなことも書いてあります。
混合ガイド:実際の形では、ナイアシンアミドはすぐに水溶性で、セラムやクリームなどの水ベースの製品に簡単に溶けます。Ordinary の 100% ナイアシンアミド パウダーは、ベースの pH が 5.0 から 7.0 の間であれば、競合しない水ベースの処理に混合できます。このフォーミュラと混合する水性ベースの選択に関しては、The Ordinary ブランドにはいくつかのオプションがあります。これらには以下が含まれます:
このため、
これをきっかけとしてビタミンC製品とナイアシンアミドの併用はやめよう的な感じの情報が流布していったわけですね。
◎なぜビタミンCとナイアシンアミドの併用はダメなのか?
ジ・オーディナリーのサイトこの記載があることから、
他社製のビタミンC製品やナイアシンアミド製品でも、
同じように併用はしないほうが良いんじゃないかと考えた人が結構いたようですね。
これについては後ほど解説しますが、
まずは、そもそもなぜビタミンCとナイアシンアミドを使ってはいけないのか?という話です。
これ、実は僕の方でもいろんな文献や資料をあさってみたものの、
ナイアシンアミドとビタミンCを化粧品で併用することのデメリットについては十分な根拠を見つけるに至りませんでした。。
つまり、その理由は「不明」だったということです。
ちなみに、
ネット上では
「ナイアシンアミドは中性の成分で、ビタミンCは酸性の成分だから、酸性の成分と混合すると効果が失われてしまう」
というようなことを書いているブログ等もありました。
確かに先程のアットコスメ質問の回答や、
ナイアシンアミド100%パウダーにもそんなようなことが書いてありましたよね。
Ordinary の 100% ナイアシンアミド パウダーは、ベースの pH が 5.0 から 7.0 の間であれば、競合しない水ベースの処理に混合できます。
これは弱酸性~中性なら問題なく溶けるよ(酸性やアルカリ性はやめてね)ということなんですが、
ナイアシンアミドパウダーは、弱酸性~中性のものに溶かすべきだということです。
これは確かに一考の余地があるでしょう。
確かにビタミンCは酸性(それだけだとpH2くらい)で、ナイアシンアミドはpH6~7くらいの中性です。
そしてナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)は、
酸性になると「ニコチン酸」という成分に変化します。
栄養学的にはニコチン酸もニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)も
同じ「ナイアシン=ビタミンB3」とまとめて呼称されており、機能的には同一の成分とされています。
しかし化粧品成分としては、ニコチン酸にはシワ改善や美白の効能は取得されていないことから、
もしかしたら酸性状態のニコチン酸では、十分な効果が発揮されないという可能性は否めません。
これは理由としては無きにしもあらずといえるでしょう…。。。。
しかし、重大な問題につき、これは確実な理由とは言えないと僕は思っています。
◎そもそも「ビタミンC化粧品=酸性」というのは誤り。ほとんどのビタミンC製品は弱酸性!?
というのはなぜかというと、
「ビタミンCは酸性だから=ビタミンC化粧品は酸性」
という考えは基本的に成り立たないからです。
こちらは右から
・ジ オーディナリー ナイアシンアミド10%+亜鉛1%
・ジ オーディナリー ビタミン23%サスペンション
・メラノCC通常版
・メラノCCプレミアム
・オバジC25
と並んでいるのですが、
これにpH試験紙をつけると、ご覧のようにすべて弱酸性に調整されているんです。(黄色は弱酸性、酸性なら赤くなります)
それはそのはずで、
ビタミンCはそのものはpH2くらいになってしまってかなり刺激強いので、
それが出ないように設計されているのがこれらの化粧品なんですよね。
しかも誘導体によっては中性~弱アルカリのものもあります。
ちなみにこのジオーディナリーのビタミンC23%サスペンションは、主成分がほぼオイルなので、
pHの概念がないんですよね😅
pHって水が主成分じゃないと出ないものなので…。
オイルに混ぜても酸性にすらならないんですよね。
これを考えると、酸性だから混ぜちゃダメという理屈は通りません。
だから、結論としてなぜビタミンCとナイアシンアミドを混ぜてはいけないのか?という疑問の答えは「不明」としか言いようがありません…。
◎かずのすけの考え…医薬部外品程度の濃度なら併用OK、超高濃度製品の場合は併用は避けたほうが良い
というわけで、なぜナイアシンアミドとビタミンCを併用すべきでないかは
正直言ってちゃんとした理由を突き止めることはできませんでした。。
大変不甲斐ないことです😌💦
そもそも実は混ぜても問題ないというのも全然ありえると思っていますが、
ただここでかずのすけの考えを一旦まとめておきますと…
・通常の濃度(医薬部外品程度)の製品であれば、ビタミンCとナイアシンアミドの併用は問題ない
・10%オーバーなどの超高濃度製品の場合はビタミンCとナイアシンアミドの併用は避けたほうが無難
という感じです。
◎「ビタミンCと併用不可」と記載されている医薬部外品は見たことがない
医薬部外品、というのは先日の動画でも解説していますが、
ナイアシンアミドやビタミンCなどの有効成分をしっかり効果が出るに十分な濃度配合していて、
それを厚労省が認めている、というものです。
そして医薬部外品はその効果だけでなく、
継続的な利用に関する安全性についても、厚労省にデータを提出して認めてもらう必要があります。
にもかかわらず、
現在までで国産の化粧品(医薬部外品)で
「ナイアシンアミドとビタミンCの組み合わせNG」というのを注意書き等に記載している化粧品は見たことがありません。
それが一般化されていることであれば、普通は記載されているものなのですが…。
なので、医薬部外品に配合されている濃度の範囲であれば、
基本的に併用しても問題ないのではないか、と僕は考えます。
まぁ、先程もお見せしたように、
メラノCCとかが強い酸性とかであるなら併用はやめたほうがいいかも?という話になったかもしれないのですが、
実際は弱酸性(おそらくpH5~6)で、ナイアシンアミドにとってはむしろ好環境のpHのようでした。
なので、医薬部外品の範囲であれば安全に問題なく利用できる可能性が高いです。
化粧品に普通に配合されている程度なら、なおさら問題ないでしょう。
ただし、商品そのものに実際に「併用不可」と注意書きされている場合は必ず避けてほしいと思います!
◎ビタミンCとナイアシンアミドがどちらも超高濃度の場合は、避けたほうが無難
しかし、
ビタミンCもナイアシンアミドも超高濃度、
目安としてはいずれも10%以上、という配合の場合…
これは念の為避けておいた方が良いのではないか?
と僕は思います。。
申し訳ないですが先程申し上げたように理由は判然としません。
しかし、例えばですが、
ビタミンCというのはとても強力な還元剤の一種です。
お肌の中でナイアシンアミドと出会ったときにその構造を破壊してしまって効果を失わせてしまう可能性は確かに十分あると思います。
特に、オバジやメラノCCのように、時間をかけて徐々にビタミンCが効果を発揮する安定化処方を組んでいる製品というわけではない場合は、
その懸念がより高まります。
だからそこまでの技術を搭載していないビタミンCサスペンションとかは、ちょっと注意が必要なのかな…?という気はしますね。
ジ・オーディナリーは10%とか30%とか、ものによっては100%とか、
あまりに成分の濃度が濃すぎるため、相互に何らかの化学反応を起こしてしまう可能性が確かに高いと思います。
少なくともメーカーはその可能性を危惧しているのでしょう。
◎「ビタミンC誘導体」も、高濃度製品でなければおそらく問題なし!
あと、「ビタミンC」には「誘導体」と呼ばれるものがあります。
・3-o-エチルアスコルビン酸
・リン酸-L-アスコルビルMg
・リン酸-L-アスコルビルNa
・アスコルビン酸グルコシド
・グリセリルアスコルビン酸
・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
などの成分ですね。
これも、同じく10%程度を目安にしてあまりに高濃度でなければ基本的に併用しても問題ないと思います。
医薬部外品のものであれば心配はいらないでしょう。
ジ・オーディナリーでは全体的に高濃度なので併用不可と言っているのだと思います。
少なくとも誘導体はいずれも純粋なビタミンCより活性が穏やかなので、
ビタミンCほど警戒する必要はないと思います。
前から紹介している
モイスチュアマイルドホワイトパーフェクトエッセンスなんかは
ナイアシンアミド有効成分でビタミンC誘導体もその他の成分に普通に入っていますからね😅
◎国産化粧品の医薬部外品等であれば気にしなくてOK!海外の高濃度製品は要注意!
というわけで、
先日紹介した「無印 薬用リンクルケアクリーム」と、「オバジ」や「メラノCC」などを併用できるか?という質問を結構頂いたのですが、
結論としては僕は問題なく使えるのではないかと思います!
(ただしジ・オーディナリー製品との併用は控えた方が良いと思います😅)
もし併用してみた方で明らかな不調があったら教えて頂きたいのですが、
僕が試しにオバジ25と合わせて見ても、別に突然刺激が生じるわけでもないので基本的には大丈夫だと思います。
ただ、他社製品との組み合わせについてはメーカーは責任は取れないので、
その点は予めご了承いただく必要がありそうです!
国産の高濃度製品で併用してみたいと考える場合は、個々にメーカーに問い合わせてみると良いと思います!
(基本的に10%オーバーのものは、併用しない方が良いと僕は思います)
というわけで今日は以上です😉💡
吸収剤&酸化亜鉛フリー!最高指数UV下地【セラネージュ ハイエンドカバーUVベース】7/15発売【詳しくはこちら】
敏感肌のエイジングケアに!【セラシエルレッド モイストクリーム】発売!【詳しくはこちら】
オンラインストアURL:https://cores-ec.site/ceralabo/
超ベテランコスメ開発者と手掛ける魂の合作【美肌成分事典】10月19日発売!【詳しくはこちら!】
【秒でわかる!最強の家事-暮らしは、化学でラクになる】発売中! 【詳しくはこちら!】
【オトナ女子のための美肌図鑑】ベストセラー10万部突破!【詳しくはこちら!】
▶メイクも化学で徹底解明 【オトナ女子のための美容化学 しない美容】 大好評発売中!!
▶かずのすけがマンガに!【かずのすけ式美肌化学のルール】の紹介
▶究極の美肌法を徹底収録!【どんな敏感肌でも美肌になれる!オフスキンケア】の紹介
<公式ホームページ> ブログを見やすくまとめています!→詳しくはこちら!
【かずのすけのおすすめ化粧品まとめページ】
かずのすけが実際に使用している商品や四つ星&五つ星の商品をまとめています!
詳しい利用法について→こちら
オススメの解析
かずのすけ
Facebookページも宣伝
かずのすけ公式Facebookページのいいね!もお待ちしてます!
解析依頼はここから
※アメンバー限定です。
【かずのすけのブログ検索】
コメントや古すぎてAmeba検索でHITしないものも検索できます!
(バナー用画像↓ 加工OK!)