ミューノアージュ(Munoage) アドバンストリジュビネーションクリーム Ex 成分解析 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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ミューノアージュ(Munoage) アドバンストリジュビネーションクリーム Ex 成分解析
 

 

  水分補給:★★☆☆☆
  油分補給:★★★★★
保湿持続性:★★★★★
 伸びの良さ:★★★★★

酸化安定性:★★★★☆-

 肌なじみ :★★★★★
   しっとり感:★★★★★
 サラサラ感:★★☆☆☆
敏感肌適正:★★★★☆+

  価格適正:★★★★☆(30g:8800円) 

 

 

今日解説していくのはこちらの、

 

【ミューノアージュ アドバンストリジュビネーションクリーム Ex】

 

というやや複雑な名前のクリームなのですが…笑


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中々にクオリティの高いクリームなので、

 

じっくりお話していきたいと思います。

 

 

 

まずこちらのアイテムは僕も解析依頼を受けてはじめて知ったのですが、

 

非常に斬新な成分構成のクリームになっています!

 

全成分がこちらになります!

 

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◆全成分
水、BG、マカデミア種子油、エチルヘキサン酸セチル、ベタイン、パルミチン酸、(C12-16)アルコール、スクワラン、ベヘニルアルコール、ヒトオリゴペプチド-1、ヒトオリゴペプチド-13、ヒトオリゴペプチド-24、アセチルヘキサペプチド-8、オリゴペプチド-6、ヘキサペプチド-11、アセチルテトラペプチド-5、トコフェロール、水添レシチン、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ジメチコン、カプリリルグリコール、1,2-ヘキサンジオール、ヒドロキシエチルセルロース、グリセリン、EDTA-2Na、ダイズ油、ホスファチジルコリン、オレイン酸Na、フェノキシエタノール

 

まず最初に、こちらのクリームの基本的な推しポイントは、

 

上記の成分に記載されている「ペプチド」というタイプの成分ですよね。

 

  • ヒトオリゴペプチド-1
  • ヒトオリゴペプチド-13
  • ヒトオリゴペプチド-24
  • アセチルヘキサペプチド-8
  • オリゴペプチド-6
  • ヘキサペプチド-11
  • アセチルテトラペプチド-5

 

これだけの種類のペプチドを配合しているクリームは、中々お目にかかれるものではありません。

 

 

ペプチドという成分は定義でいえば「アミノ酸が複数つながった物質で、タンパク質より分子量が小さいもの」という成分なのですが、

 

ここに配合されているものは【EGF】【FGF】などの成長促進因子(グロースファクター)を主体とした物が多いです。

 

肌の内部で作られており、肌の成長を促すシグナルを発しているとされている物質です。

 

 

 

いずれも分子量が大きいため化粧品での塗布の場合はさほど大きな効果は期待できないのではないか?という意見もありますが、

 

化粧品として長期的に使用すれば徐々に何らかの効果を発揮してくれる可能性はあります。

 

 

 

あとはアセチルヘキサペプチド-8「アルジルリン」というボトックス様作用を持つと言われている成分で、最近注目されていますね。

 

化粧品としての塗布の場合は筋肉に直接作用できるわけではないのでとても穏やかな作用になると思いますが、これも夢のある成分です。

 

 

様々なペプチド類をこれひとつで補給できるので、

 

非常に面白いと思いました。

 

 

さしずめ「ペプチドクリーム」と言ったところでしょうか。

 

 

 

さらにこの製品の優秀な点は、このペプチドの豊富さだけではなく

 

主成分構成が年齢肌の保湿に大変適したものになっており、

 

かつ敏感肌でも使いやすい低刺激な内容になっている

 

ことも見過ごせません。

 

 

 

主成分には「BG」「マカデミア種子油」「エチルヘキサン酸セチル」「ベタイン」などが配合されています。

 

 

BGは低刺激でかつサラッとした質感が特徴の保湿成分で、

 

グリセリンなどのようにベタツキ感がでにくい成分です。

 

 

「マカデミア種子油」は僕も非常に気にっている油脂成分で、

 

角層の柔軟効果がとても高く、お肌にすっと浸透してふわふわの質感を演出してくれます。

 

マカデミア種子油を構成している「パルミトレイン酸」という特殊な脂肪酸は

 

若い肌に多く含まれていますが、年齢肌にはどんどん不足していくことで知られています。

 

加齢によりお肌の柔軟性が失われていく一因としても注目されます。

 

 

 

このパルミトレイン酸を多く補給できるマカデミア種子油を、

 

クリームの主要な油分として配合しているのですね。

 

この油脂は安価な成分ではないので、とてもリッチな構成だと感じます。

 

 

エチルヘキサン酸セチルは低刺激なエステルで、

 

「ベタイン」はお肌の天然保湿因子を構成するアミノ酸の一種ですね。

 

 

パルミチン酸、(C12-16)アルコールはクリームの硬さ調整剤ですが、低刺激な成分を選んでいます。

 

 

 

ここまでの主成分構成に乳化剤が見られないのも拘りポイントだと思います。

 

下部の方に「水添レシチン」が配合されているのですが、

 

乳化剤の濃度が多くとも1%程度と考えられるので非常に低濃度の乳化剤で乳化されています。

 

 

とても素晴らしいと思います。

 

 

製品はまるで「ホイップクリーム」を連想するような、ふわふわのクリームです。

 

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かなり大きめのスパチュラも付属しています。

(中蓋に留め部分がありますが、大きすぎて入りません笑)

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ふわふわのクリームなのですが、

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非常に伸びと馴染みに優れているので、

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この量では手の甲には多すぎました(^^;)

(両手に伸ばしました。笑)

 

image

 

塗り伸ばすと、スッとお肌(角層)に浸透して、

 

ふわっとした質感に整えてくれます。

 

 

保護作用の炭化水素油などはスクワランが多少入っていますが、

 

あまり配合されていませんので、角層内部を潤すような使用感です。

 

ご覧の通り、ツヤツヤテカテカにするタイプのクリームではありません。

 

 

個人的にはとても好感触の使用感です!

 

 

 

 

ただ、いくつか注意点もあります。

 

 

まず「油脂」が主成分のクリームなので、

 

ニキビなどができやすい肌質の方はご注意頂いた方が良いと思います。

 

 

また、紫外線によって酸化を受ける可能性もあるので、基本的には夜の使用を推奨します。

(マカデミア種子油は酸化耐性の高い油脂ですが、念の為)

 

 

あとペプチド成分がお肌に合わない場合もあります。

 

アレルギーを稀に起こす場合もありますので、使用時はできればパッチテストを推奨します。

 

 

 

全成分の構成的には低刺激で敏感肌向けといえるのですが、

 

お肌との相性は少しシビアです。

 

(ちなみに、「オレイン酸Na」という石鹸成分が若干配合されているのですが、水に溶けないクリームw/oであり、アルカリ性でもないため刺激を生じることはないと思います。)


という感じで、

 

今日ご紹介したのは「ミューノアージュ」というブランドのエイジングケア用クリームなのですが、

 

30g:8800円と、お値段自体は決して可愛くはないのですが…

 

ペプチドや高級な油脂などを主成分として配合していて処方構成もとても優れたものになっていると思います。

 

入っている成分や技術面からしても、決して高すぎとは言えない内容だと感じます。

 

 

 

中々これだけのペプチドをひとつの化粧品でお試しすることはできませんし、

 

ペプチドが入っていても、クリームの構成が低刺激なものがすでに珍しいため

 

ペプチドが気になっている方は是非試してみると良いと思いました!






◆ブランド
【ミューノアージュ】Munoage
ハリ弾力クリーム(アドバンストリジュビネーションクリームEx)

◆全成分
水、BG、マカデミア種子油、エチルヘキサン酸セチル、ベタイン、パルミチン酸、(C12-16)アルコール、スクワラン、ベヘニルアルコール、ヒトオリゴペプチド-1、ヒトオリゴペプチド-13、ヒトオリゴペプチド-24、アセチルヘキサペプチド-8、オリゴペプチド-6、ヘキサペプチド-11、アセチルテトラペプチド-5、トコフェロール、水添レシチン、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ジメチコン、カプリリルグリコール、1,2-ヘキサンジオール、ヒドロキシエチルセルロース、グリセリン、EDTA-2Na、ダイズ油、ホスファチジルコリン、オレイン酸Na、フェノキシエタノール

◆容量&値段
30㌘/8800円(税込)

◆謳い文句
皮膚科医共同開発
攻めのエイジングケア
目もと、口もとの老け見え印象にアプローチ!
高い浸透力で内側のハリ、実感。
EGFなどハリ・弾力を生み出す厳選した
7種のペプチドを配合。
いつまでも若々しい肌印象へ。

◆引用元
Munoage公式
https://www.munoage.com/Page/7907.aspx

 

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