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今日はこちらについてのブログを書いていきます!
最近↓こんなCMをよく目にするようになりましたね。
(※CM動画削除されたみたいです^^;)
キンプリの永瀬くんがイケメンすぎるという印象がまず第一に入ってくるCMで(笑)、、
薬機法とかもちゃんと準拠していて、これだけ見るととっても良いCMと思うのですが…。
かずのすけ的には、この【ヒルマイルド】という商品には少し…違和感を感じています。
今日のブログでは「ヒルマイルド」ってどうなの?というお話をしていきます。
◎あまりに似過ぎ?「ヒルドイド」と「ヒルマイルド」の関係は?
ヒルマイルドのCMをご覧になった方で、美容関係や皮膚医療関係に詳しい方は
誰もが思ったと思うのですが…
『ヒルマイルドって…【ヒルドイド】と似過ぎじゃない…?』
と。。。
ヒルドイドと言うと先日もご紹介した「カルテヒルドイド」の大本になっている医療用医薬品です。
▶「ヒルドイド問題」に終止符を…コーセー×マルホ共同開発【カルテ ヒルドイド】に僕が期待する理由
▶コーセー×マルホ【カルテ ヒルドイド】各製品の成分特徴と、かずのすけ的おすすめアイテム&使い方
【ヒルドイド】は↓以下のような製品で、
乾燥肌治療薬として皮膚科などで処方してもらう必要がある「医療用医薬品」です。
古くからアトピーや乾皮症などの治療用として広く利用されています。
↓こんな感じのデザインをしています。
そして今回話題になっている【ヒルマイルド】ですが、
誰がどう見ても似てますね…。笑
色だけでなく全般的なデザインイメージなどもかなり似ています。。
ちなみにこちらは自分の責任で薬局などで購入できる「第2類医薬品」で、
医師の処方なく購入できる医薬品です。
これ、業界事情にあまり詳しくない人が見れば、
「ヒルドイド」の兄弟分的に関連メーカーが作ったものとか、ヒルドイドの進化系のようなもの?と
思われても仕方ないと思うのですが……、、
実はこの【ヒルドイド】と【ヒルマイルド】、
・医薬品としての性質や効能はほぼ類似
なのですが、
・開発元などは全く関係なし
…というちょっと複雑な関係性になっているんです。。
◎「ヒルドイド」と「ヒルマイルド」の効果効能はほぼ同じ?
まずヒルドイドは、今から65年ほど前の1954年に製薬会社の『マルホ株式会社』が開発した乾燥肌治療薬です。
そこから近年ソフト軟膏とかローションとかフォームとか色々発売されたという事情があるのですが、
かなり古い歴史があります。
当時から一貫して
『ヘパリン類似物質』
という有効成分を0.3%配合したお薬です。
ヘパリン類似物質には、
・ヒアルロン酸などと類似の『水分を保持する保湿効果』
および
・血行促進作用による『創傷治癒促進効果』+『抗炎症効果』
の2つの効果があるとされています。
それに対して
ヒルマイルドも
ヘパリン類似物質を0.3%配合していて、他の有効成分は入っていません。
なので、狙っている効能はほぼ同じであると言えます。
◎他社製の「後発医薬品」の効果は本家には及ばない?
しかし、実はこのヒルドイドとヒルマイルドは、
開発元が全く異なっており、両者には実際のところ直接の関係性はありません。
ヒルマイルドは、簡単にいうとヒルドイドの「後発医薬品」というもので、
ヒルドイドを元に、別の会社がそれを真似して開発した薬です。
↑ヒルマイルドはマルホではなく、『健栄製薬』という全く別の会社が開発。
健栄製薬っていうと消毒用エタノールとかが有名の製薬会社ですね(^^;)
マルホはこれまで先日紹介した「カルテヒルドイド」以外では他社に技術や原料を提供していませんので、
ヒルマイルドとヒルドイドには直接の関係はありません。
そして、よく言われることですが、
同じ有効成分が同じ濃度で配合されていたとしても
後発医薬品の効果が本家と同等になるかどうか?というのはなんとも言えない部分があります。
というのも、医薬品の効果は有効成分の種類と濃度だけでなく、
その基剤構成によって成分の浸透度合いなどが大きく異なってくるからです。
そのため、同じ有効成分が同濃度配合されているからと言って同じ効果が保証されるわけではありません。
似たような効果は期待できるけど、全く同じではないということに注意して欲しいです。
◎「ヒルマイルド」に新規性は全くなし!市販の後発医薬品としては最も遅く発売
で、僕がこのヒルマイルドに少々違和感を感じている要因は主に3つあって、
そのうちのひとつが
『後発医薬品としては類似品の中で最も遅れて発売』
という点です。
どういうことか?というと、
まずこちらのPR記事とかを読むと
開発理由が「ヘパリン類似物質を手軽に入手できるようにしてほしいという要望から」という話を代表の方ががされているのですが、
これだとまるでこれまでヘパリン類似物質製剤が市販では手軽に入手できなかったみたいな、そんな感じの印象を受けるのですが…、、
いや、そんなことはなくて
ヒルドイドの後発医薬品は、同じ「ヘパリン類似物質0.3%」のものが
かなり昔からドラッグストアで普通に入手できたんですよ。
詳しいことは↓こちらの記事にも書いていますが、
▶「ヒルドイド代用医薬品」についてかずのすけの思うこと。薬局で売ってれば美容目的に使って良いのか?
例えば同じヘパリン類似物質0.3%のみが有効成分として配合されている医薬品は、
古くはグラクソ・スミスクラインの「HPクリーム・ローション」や、
「ピアソンHPクリーム・ローション」などがありますし、
近年だと昨年発売したマツキヨさんの「ヒルメナイド」というシリーズもあります。
これらはいずれもジャパンメディックというさらに別の製薬会社が開発しているものです。
あとはSaikiやアットノンなど資生堂や小林製薬などの有名どころからも類似の医薬品は発売しています。
HPクリームとかに限っては2011年には発売されていたもので、
これらの製品が既にあるのに今更「手軽に入手できるように」は時遅し過ぎませんか?(^^;)
つまり、
ヒルマイルドは同じヘパリン製剤の中でも現状最も発売が遅く、
製剤の構成等もただヒルドイドを真似ただけのもので全く新規性がないのです。
ヒルマイルドの使用感も、これまでのHPクリームやヒルメナイドと大きく遜色のあるものではありませんでした。
使用感も意図的に似せているのだと思います。
(上クリーム・下ローション)
◎これって便乗商法…?『デザインと名前』似せすぎ問題
そして、これもすごくモヤッとしているのですが、、
先程も言ったように
「ヒルドイド」と「ヒルマイルド」
さすがにデザインも名前も似せすぎではないでしょうか。
う~ん、、、、
昨年もマツキヨの「ヒルメナイド」にもう~ん…って思いましたが、、
こうやって見ればヒルマイルドに比べたらかなりマシかもという気すらしてきますw;
このヒルマイルドのネーミングやデザインは、
ヒルドイドの人気にあやかろうと便乗したものではないのか?と僕は思います。
パット見は全く関係ない他社製とは思えないですよね…。。
HPクリームとかなんて全く似せる素振りもないのですから偉いもんです。苦笑
もしかしたらマルホさんとちゃんと話し合っているのかもしれませんが…、、
結構調べましたが現状そういう情報は見られていません。。
(医療用医薬品とOTC医薬品で商標とかも色々違うらしいので、似せてても何も言えない的な意見も聞きました…。詳しい人だれか教えてください;)
何にせよ、ヒルドイドと開発元に関係性があると勘違いして購入する人も多そうです。
◎本家が危惧して対策を打ってきたのに、ヒルマイルドのせいで医薬品を化粧品的に使う人が増える可能性も…?
そして最後のもやりポイントなのですが、
ヒルドイドの開発元である「マルホ」は、
ヒルドイドの美容利用問題を解決するために近年とても精力的に動いてきました。
医療用医薬品で保険適用のヒルドイドを美容目的に余分に使う人が増えて医療費が年間100億円近く消費されたという問題があったり、
そもそも「医薬品」であるヒルドイドを医師の判断なしに日常的に使うこともリスクが大きいとして、
化粧品会社のコーセーと共同して、日常的に安全に使用できる
医薬部外品の【カルテヒルドイド】を先日発売したところなのです。
▶「ヒルドイド問題」に終止符を…コーセー×マルホ共同開発【カルテ ヒルドイド】に僕が期待する理由
医薬品のヘパリン類似物質濃度は日常使いには高濃度すぎるため、
これを日常的に利用できる濃度に調節してしっかり使用感なども整えられた
非常に優秀な薬用化粧品でした。
▶コーセー×マルホ【カルテ ヒルドイド】各製品の成分特徴と、かずのすけ的おすすめアイテム&使い方
その矢先に、
あんないい感じのCMでヒ・ル・マイルド~♪なんてやられたら、
よく分からない人は「医薬品」のヒルマイルドを日常的に使用するようになってしまいませんか…?
医療用とOTC医薬品の違いや開発元の違いはあれど、
有効成分は同じ濃度ですし、基本的には効果もほぼ同じものです。
凄い乾燥肌でアトピー等の病的な疾病があるなら分かりますが、
いかにリスクの低い有効成分とはいえ医薬品を日常的に使うことを推奨する(公に推奨してなくても、そう受け取られかねない)ような広告の仕方は相応しくないのではないか?
と僕は感じています。
これはあくまで僕の考え方ですが、
「医薬品」は「治療」を目的に使用するものであって、
何らかの有効成分の働きによってその状態を無理やり作るというのが医薬品です。
しかし薬には多かれ少なかれ副作用がありますので、
治療が終わって、その「予防」や「現状維持」などには
有効成分が多く含まれていない「医薬部外品」や「化粧品」を利用するのが良いと考えています。
そうしなければ、医薬品に依存してしまう人も少なくありません…。
(実際「ヒルドイドが手放せない」という依存状態の人も結構多いですよね…)
マルホはその対策のために「カルテヒルドイド」を作ったわけですし。
何にせよ元々市販ではいくらでもあったお薬なわけですし、
今頃本家の姿と名前を借りてこんな広告の仕方は…、、、、
さすがにちょっと違和感を感じざるを得ません…。
少なくとも僕はこんなふうに遅れて出てきたくせにあからさまに本家に便乗した商品は勧めたくないですね…。
どうせ医薬品使うなら古くからあるグラクソ・スミスクラインのHPクリームとかをオススメしたいです。
(これは結構低刺激な構成になっています)
まぁ業界内部では実はすでに話がついているとか裏事情があるのかもしれませんが、
ちょっとだけこの問題に詳しい第三者が外側から見ていると
こんな感じの印象を受けてしまっております。。
以上。
「ヒルマイルド」ってどうなんですか?…というコメントを結構頂いたので
それについて僕の見解でした。
※ちなみにCM自体には問題はなく、とても良いCMだと思います。広告会社が良い仕事をしたようですね。
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