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HABA 薬用VCローション 成分解析
水分補給：★★★★☆
油分補給：★☆☆☆☆
保湿持続性：★★☆☆☆
伸びの良さ：★★★★☆
酸化安定性：★★★★★
美白作用：★★★★★
肌なじみ ：★★★☆☆
しっとり感：★★☆☆☆
サラサラ感：★★★★★
敏感肌適正：★★☆☆☆
価格適正：★★★★☆（180g：3520円）
無添加スクワランで有名な「HABA」さんの【薬用VCローション】の解説です。
全成分構成を見た時に「とても良さそうだな！」と感じて購入しました。
全成分はこちらです。
(全成分)
リン酸Ｌ-アスコルビルナトリウム*、グリチルリチン酸ジカリウム*、精製水、１，３－ブチレングリコール、濃グリセリン、１，２－ペンタンジオール、トリメチルグリシン、グルコシルヘスペリジン、コメヌカスフィンゴ糖脂質、海水乾燥物、クエン酸ナトリウム、クエン酸、２－メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリル共重合体、卵黄リゾホスファチジルコリン
*：有効成分、無印：その他の成分
こちらのアイテムは「薬用」とついているように、
「薬用化粧品（≒医薬部外品）」となっており
- 保湿力、浸透力、持続力の高さで人気の薬用VCローション。美白*1有効成分ビタミンCなど効果的な成分に、ビタミンP*2をプラス。乾燥やキメの乱れによるくすみがちな肌を、より明るく導きます。 *1 メラニンの生成を抑え、日やけによるシミ、ソバカスを予防、*2 保湿成分
メラニンの生成を抑え、日やけによるシミ、ソバカスを予防する美白作用が訴求されています。
いわゆる「美白化粧品」というわけですが、
選んでいる有効成分が中々渋いです。
「リン酸L-アスコルビルナトリウム」という成分が美白有効成分です。
エステル型ビタミンC誘導体と言われるビタミンC誘導体の一種で、
成分のメカニズム的にビタミンC誘導体の中では安全性と効果のバランスが最も取れている成分だと僕は考えています。（ただし一点の注意点を除いて…）
ただ、ビタミンC誘導体自体はどうしても肌に刺激になりやすい部分があるので、
それを緩和する目的で抗炎症有効成分の「グリチルリチン酸２K」をW主剤として配合しています。
炎症を抑制して肌荒れを防ぎつつ、ビタミンC誘導体の美白作用を期待できる構成です。
中々良いですね！
主成分の構成も、１，３－ブチレングリコール（BG）、濃グリセリン（グリセリン）など低刺激の保湿成分を主体に構成しており、
ビタミンP誘導体の「グリコシルヘスペリジン」や、セラミド類似体の「コメヌカスフィンゴ糖脂質」も配合。
シンプルでいて美白を補助する成分や、バリア機能を底上げする成分などもしっかり配合している点も良いですね。
実際の製品の使用感は、このようなサラサラのローションです。
油分は全く配合されていないので、
保湿力とかはそう高くないですが角層への浸透力がとても高く感じました。
お肌に塗布するとすっと馴染んでくれます。
ベタつきや変な皮膜感なども残らないので、
導入化粧水のような感じで普段のスキンケアの前段階で使用するとより効果的かもしれません。
ただ、注意点があります。
塗布直後はそうでもないのですが、しばらくするとなんとなくヒリヒリ感を感じてきました。
理由としては、3点ほどあります。
まず本品に配合されている「ビタミンC誘導体」ですが、
先程も言ったようにビタミンC誘導体は全般的に敏感肌に刺激になることが多いです。
（グリチルリチン酸２Kで緩和はしている）
そしてもう一つは、こちらの製品の「pH」です。
これも何度もブログでは扱っていますが、
実はエステル型ビタミンC誘導体は安定pHが中性～アルカリ寄りになっているため、
そのままではアルカリ性になって肌に刺激になることがあります。
肌に刺激にならないようにするためにはpHを中性ギリギリのところで調整する必要があります。
それで、実際にpHを計測してみると、
pHがおよそ「８」くらいになっていることが分かりました。
ご存知の通り肌に刺激になりにくい化粧品のpHはpH=５くらいの弱酸性です。
僕の知る上では同じエステル型ビタミンC誘導体を有効成分として配合していても
安定帯ギリギリのpH=７くらいに設定されているものもありましたので、
ここはもう少し攻められたのかな…という気はしますね。
このくらいpHであれば、皮脂量が多かったり、敏感肌でもなければ問題にならないケースも多いですが、
特に「アトピー体質」の方など、アルカリ性に弱い肌質の方はご注意頂いた方が良いと思います。
あと、もう一つはこちらのアイテムは「防腐剤無添加」の設計になっています。
pHがやや高く、かつビタミンC誘導体なども入っているので
防腐剤の配合は通常より少なく済むとは思いますが
それでも全く配合しないというのは普通は出来ません。
今回の製品の場合は、「１，２－ペンタンジオール（ペンチレングリコール）」が主成分として結構多く入っています。
これは防腐剤無添加処方でよく使われる防腐剤代用成分の一つで、
濃度を高くすれば防腐機能をもたせることができます。
ただし、若干敏感肌への刺激があるので、肌が弱いと刺激感を感じることがあります。
という感じで、シンプルな構成でかつ、
高い美白効果が期待できる成分が配合されているのは良い点ですが、
敏感肌への刺激がやや出やすい構成になっている点は注意が必要です。
pHについては後に重ねる化粧品でも中和が可能ですので、
この後には弱酸性のアイテムなどを使用すると良いと思います。
HABA 薬用VCローション
（価格）
180ml 3,520円 税込
(全成分)
リン酸Ｌ-アスコルビルナトリウム*、グリチルリチン酸ジカリウム*、精製水、１，３－ブチレングリコール、濃グリセリン、１，２－ペンタンジオール、トリメチルグリシン、グルコシルヘスペリジン、コメヌカスフィンゴ糖脂質、海水乾燥物、クエン酸ナトリウム、クエン酸、２－メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ステアリル共重合体、卵黄リゾホスファチジルコリン
*：有効成分、無印：その他の成分
（謳い文句）
日やけによるシミやソバカスを防ぐ薬用美白*1化粧水。保湿にもすぐれ、肌荒れや乾燥も防ぎます。
保湿力、浸透力*2、持続力の高さで人気の薬用VCローション。美白有効成分ビタミンC*3と、ビタミンP*4をプラス。乾燥やキメの乱れによるくすみがちな肌を、より明るく導きます。
一年を通し使いやすいようにベタつきを抑え、少し軽いつけ心地に。保湿力は変わらず、有効成分の働きをしっかりサポート。また、敏感肌の方も安心してお使いになれるよう、やさしい感触にもこだわりました。
*1メラニンの生成を抑え、日やけによるシミ、ソバカスを予防 *2 角質層まで *3リン酸Ｌ-アスコルビルナトリウム *4保湿成分:グルコシルヘスペリジン
（引用元）
HABA公式
https://www.haba.co.jp/f/dsg-012340?dispNo=001001003
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