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しばらく乳液特集を書いているのですが、今日はちょっとお休みということで
(「次回、医薬部外品編!」とか言ってたくせにね…苦笑)
先日Twitterで教えていただいたこちらのアイテム↓について記事を書いていきたいと思います(*^o^*)ゞ
こちらの商品、
第して「お肌断食水」というもので……
なんでも噂によると
すごい肌荒れしているときでも使える!
とか
ニキビ肌がどんどん良くなった!
とかなんとか色々な口コミがあるのですが
何よりすごいのがですね、
この商品の口コミには「私には合わなかった!」という口コミが一つもないんですよ…!!!
(※Amazonレビュー参考)
どんな化粧水でも合う合わないは絶対ありますからね、、これは大事件ですよ…!?!?
ついに絶対安心&誰でも使える究極の化粧水が爆誕してしまったのでしょうか!!??
というわけでかずのすけ、期待に胸を膨らませて購入してみた次第です\(^o^)/
では、実際に成分等を見る前にパッケージにどんなことが書いてあるか見ていきますね。
これが商品本体。
シンプルデザインのミスト状化粧水のようですね!
嫌いではありません。
そしてこちらが外箱になります。
なんだか色々書いてあるので読んでみますね!
なになに…
- ナノウォーター・マイナスイオン水
- 含有物ゼロ・防腐剤無添加・超純水
- 敏感肌・乾燥肌の水分補給専用
- 極限まで含有物を取り除いた超純水
- お肌本来の自ら潤う力をサポートする自然派美容水
…
ほほ~。。
何やら凄そうなことがいっぱい書いてありますね!!
何を言っているのかよくわからないですがとりあえず凄そうです…!!(*´ω`*)
とにかくめっちゃたくさんスプレーするんですね!!
油浮きや毛穴のケアにも使えるんですね!?!?
いろんな使い方があっていろんな効果が期待できて本当にすごいですね!!\(^o^)/
ではそんな画期的な化粧水が一体どんな成分でできているのか見てみましょう…!!
じゃん!
◎「お肌断食水」は本当にただの水なのか?色々検証してみよう
いや、
まぁ序盤から明らかにテンションおかしいですからね、
こんなこったろうとみんな思っていたでしょうけど、
そう、その通りです。笑
こんな香ばしい商品をかずのすけが放っておくわけがないでしょう…(*´ω`*)
ナノウォーター()とかマイナスイオン水()とか超純水()とかね~、、
なんかすごい怪しげだったんで買ってみました。笑
元々「かずのすけさんはこの商品どう思いますか??」という質問を頂いたものだったのですが、
普通に「含有物ゼロ」とか「防腐剤無添加」とか「超純水」とか書いてあるし、
全成分表も「水」としか書いてないので、
普通に考えるとこれ、ただの水ですよね。。
逆に水に何を期待するんですかっていう感じですよね…(苦笑)
とはいえ、例えば「ナノサイズの超純水」とか言われると、
「普通の水とは違うの??」
とみんな思うみたいなんですよね。
まぁ僕古今東西いろんな「水」系商品を検証してきましたが、
「水」はどうがんばっても「水」なんですよね…。
例外としてピュアイオンミストとか激落ちくんみたいな「アルカリ電解水」というのもありますけどね、
▶続・怪しい商品買ってみた -成分は『水』だけ?魔法のミスト【ピュアイオンミスト】の正体とは-
▶「水だけ」なのに汚れが落ちる?不思議の水【アルカリ電解水】の真相に迫る
こいつらは「水だけ」と見せかけて水だけじゃない(アルカリ性成分が溶解している)という例。
なのでアルカリ電解水はpHを測るとアルカリ性になります。
じゃあ今回のお肌断食水もアルカリ電解水じゃないの?と思った方もいそうですので、
実際にpHを測ってみたところ…
ご覧の通りpHは7.3と中性で、
=アルカリ電解水ではない普通の水ということになりますね。
ここから分かるようにアルカリで肌をちょっと溶かすというピュアイオンミストみたいな商品ではなく、
非常に安全性は高いということは言えそうです。(当たり前ですが;)
◎「クラスター」とは?水の説明で「クラスター」を使うメーカーには要注意!
ついでに水系でよくあるのが、
これ、
「クラスター」
とかいう謎の言葉。
水はミクロに見ると水分子同士で固まっていて、
この固まりを「クラスター」という
…っていう話ですね。
今では結構こういう水系の化粧品とか、
浄水器とかミネラルウォーターとかの説明で使われることが多いですね。
「水のクラスターが小さい方が浸透しやすい」とかそんな風に言われています。
今ではまるで事実のように使われていますが…
この「クラスター説」というのは
提唱されたのは1990年くらい(よくよく調べたら大元の理論提唱はもっと前かも)なんですが
実は現在でもまだ科学的に立証されてはいません。
そもそも
クラスター説は「水」の持つ特異な化学性質を説明するために、
化学者がひとつの仮設として打ち立てたものであって
理論上の計算等によってそのモデルを予測することは可能ですが
実際に観測機器等によってその「クラスター」なるものを見たことがある人は誰もいません。
それにも関わらず、
この固まりをほぐし、極微小(ナノサイズ)にしたものが、ナノクラスター水(ナノウォーター)です!
とか言われても…、、、
ナノサイズかどうかってどのように確認したんですか?
という話ですよ(^o^;)
この観測方法が確立されたとしたらあなた方はノーベル賞も夢ではないかもしれません。
(まぁ、ここまで水好きな民族って日本人くらいなので、多分水のクラスター発見してもノーベル賞は無理だと思いますが…苦笑)
…そもそも水の分子レベルで話をすると「ナノサイズ」って決して小さいサイズではないんですよね。
だってナノサイズは顕微鏡で確認できるレベルのサイズですもん。
水の分子なんか顕微鏡で見れるわけないんですから、
逆に水のクラスターがナノサイズだったとしたらそれは大きすぎませんかね?;;
そんだけ大きかったら余裕で観測できちゃうじゃないですか。苦笑
…というわけで、
水系の話で「クラスター」を持ち出すメーカーは信用してはいけません。
クラスターのサイズなんて分かるはずがないものですので、
クラスターのサイズを明言しているということは
つまり少なからず嘘をついているということです。
◎実際のお肌断食水の「純度」はどのくらいか?本当に「超純水」と言えるのか?
それで、
結局の所この「お肌断食水」は何なのか?というと
「不純物を極力少なくした水」
です。
つまり「精製水」や「純水」などのお仲間ですね。
それで、
メーカー的には「超純水」ですと言っているわけですね。
まぁ、
前もこういう記事を書いてるんですけど
▶インフルエンサーPRで「ととのうみすと」や類似商品が流行中?『超純水』などお決まりフレーズに注意
「超純水」と言ったらもう怪しげ商品の代名詞に近いお決まりフレーズなんですよ。。
だから「超純水」とか言っていたら
基本的にはこれもクラスターよろしく信用してはいけないんですけど…
ただクラスターと違うのは
【超純水】というもの、
それそのものは実際に存在しているんです。
超純水とはつまり、限りなく純度100%に近い「水」のことですね。
超純水自体は工業的に製造されていて、半導体工業等で実際に使用されています。
ただ長期保存が難しいから、
(空気などと触れただけで超純水じゃなくなる)
化粧品とか飲料水ではほぼありえないよねという話なんですね。
逆に言えば、
もしこれが本当に「超純水」であったとすれば
それはとてもすごいことなんですよ。
(お肌に何か良いことがあるかは置いておいて。笑)
ただの水が200mlで1600円だったらそれは馬鹿みたいに高いですが(苦笑)、
安定した超純水が200ml1600円で手に入るとしたらそれはかなり安いと僕は思います。
…というわけで、
じゃあ調べてみますか(*´ω`*)
超純水かどうかは水の「純度」を調べればわかります。
計測方法とか測る試料自体もいくつもあるので一概には言えないんですが
一応今回は僕の家でも測れる「電気伝導率」で計ってみますね。
これは溶液の電気の流れやすさを表す指標です。
理論上の「完全純水」は絶縁体で電気を全く流さないため、
電気が流れやすいほど電解質などの不純物を多く含むことになります。
つまり電気伝導率が限りなく0の水が「超純水」です。
ちなみに定義として「超純水」といえる条件ですが
ウィキペディア「超純水」のページによると、
『電気伝導率が0.058μS/cm(マイクロジーメンス/センチメートル)以下の水』
なら「超純水」と呼んでもおかしくないのだそうです。
ちなみにこの指標は本当に凄くて、例えばこれは
「水道水」の電気伝導率。
2.38mS/m (換算すると)→ 23.8μS/cm
なので、水道水は不純物が超純水の400倍近く含まれているらしいです。笑
(これは水道水が汚いわけではなく、超純水が純度高すぎなんですね:)
ちなみにこちらは「精製水」の電気伝導率
121μS/m (換算)→ 1.21μS/cm
というわけで、水道水よりはかなり高純度ですが、
かの精製水でも超純水に比べると20倍の不純物を含んでいると…。。。
そして最後が「お肌断食水」…
結果やいかに!?!?!
57.4μS/m (換算)→ 0.574μS/cm
…まぁ予想はしていましたけどね(^^;)
というわけで、
精製水よりは純度が高いのは確かですが…
超純水の0.058μS/cmには全然及ばない数値ですね。
(10倍くらい不純物を含みます。)
「精製水より純度の高めの水」、とは言えるものの
「超純水」は明らかに言い過ぎということになります。
◎そもそも「純水」は肌に良い?化粧水として使うリスク
結論としては結構嘘だらけで、
ナノクラスター水なんてものはそもそも証明出来ない架空の話だし、
超純水というにはちょっと純度が低い水です。
一応通常の精製水よりは多少純度が高めなのは確かなのですが、
このレベルであれば精製水とほぼ差はないと思います。
精製水って1本500ml500円くらいで購入できますから、
200mlを1600円で購入するのはちょっと僕は遠慮したいですね…。。
(いや買ったけどね苦笑)
それで、
これって結局「ちょっと高純度のただの水」なわけですけど
これが何かお肌に良い効果があるのか?
というと…
う~ん、、、
例えばお風呂上がりに水道水が肌についてるのが嫌だという場合に拭き取りに使う?とか…。。。
くらいですね…。。。
別に保湿力とかはありませんし、
別に浸透性とか高くないですし…。。苦笑
もちろん実際に使ってみましたが、ホントにただの水ですね…(´・ω・`;)笑
ただ、それよりも問題が一つあってですね。
これ、なんと「無防腐剤」じゃないですか?
これだけ純度の高い水で防腐剤なしとか、
開けたら数週間で腐敗してしまうリスクがあります。
さっきAmazonでは「合わなかった」という口コミが無いって書きましたが、
アットコスメだと何件かあるんですよね^_^;
普通にこれだけ純度の高い水であれば肌に合わないなんてほぼ100%ありえないんですが、
プッシュ式ミストですから、空気中の菌類が混入することは十分考えられますので
それによって腐敗していたとしたら「肌に合わない」もあり得ると思います。
というか、
この内容だと化粧品に義務付けられている「未開封3年の防腐設計」も難しいと思うんですけど、
その場合書かなければならない「使用期限」が書いていないのはどういうことなんでしょうね?
色々怪しいなぁと思うことがちらほら…。。
まぁそんなわけで、僕的には結構怪しい化粧品(?)部類に入りますね。
だってどう頑張っても水は水だしなぁ~。。
水以上の何かを求めても仕方ないかなと僕は思います。苦笑
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