「にごっている」からといって「美容成分たっぷり」なわけではない | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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今週は月末ということもあり色々バタバタしていてSNS更新がイマイチはかどらなかったのですが

 

先日アップしたハトムギ化粧水の記事はもの凄く人気が高くてですね、

 

 

その2の記事を書いた日(水曜日)には久しぶりに日間アクセス数が20万PVを超えました(*^_^*)

 

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閲覧頂いた皆様本当にありがとうございます!




最近は大体10万アクセスくらい(少ない時は9万PVを切る感じ)だったので




やはりハトムギ化粧水の人気はすさまじいものがありました…。。笑



アメブロのコスメランキングも久しぶりに1位を連日獲得出来たのも嬉しかったですね!




結構時間がかかった記事だったので書いたかいがあったというものです。(^_^)v

 

 

 

とは言え最近は記事を書けてないのでそろそろアクセスも落ち着いてきていて、

 

今日くらいには2位とか3位に戻るかなと思いますが…(^^;)

 

 

 

あと20万PVもランキング1位もはじめて取ったわけではないのですが、

(去年のジョンマス騒動の時に記録した日間29万アクセス&全体ブログ6位というのが最高記録です。笑)

 


ブログの「いいね!」が1000いいねを超えたのは今回が初めてです!笑

 




しかもまだ1週間も経っていないのでまだ伸びるとは思いますが…。

 

ブログのいいね!ってアメブロアカウントを持っている人じゃないと付けられないですし、

 

このご時世アメブロアカウントなんてそうそう持ってないので中々付かないんですよね。

 

芸能人のブログなんかは凄いですけどね(苦笑)

 

 

一般人ブロガーにしては頑張った方だと思います(*^_^*)笑

 

 

 

本当にありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

さて今日はハトムギ化粧水ネタの後日談ということで、

 

「にごり系化粧品」について僕なりの考えを少しお話させて頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

◎化粧品の「にごり」はどうして生じるのか

 

 

今回のハトムギ化粧水もそうですが、

 

化粧品の中には明らかに白濁していたり「にごった」商品が数多くあります。

 

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このにごりの正体は化粧品中に含まれる何らかの成分が光の透過を遮ることで生じています。

 

透明の化粧品は光を遮ることがないため透明に見えるというわけですので、

 

 

つまり「にごっている=化粧品中に何らかの成分が漂っている」ということになります。

 

 

だから『にごっている』=『美容成分がたっぷり入っている』と錯覚する人も多いのだろうと思います。

 

 

 

 

◎にごりで美容成分の量をはかることはできない

 

 

 

ただし、

 

こういった濁りを発生させる成分は、

 

化粧水であれば水に溶けない成分だけで、

 

 

たとえばヒアルロン酸とかトレハロースなど糖系の保湿成分とか

 

一般的な「保湿力」を担っている水に溶けやすい美容成分は沢山溶けていても透明になるので、

 

たとえ高濃度であってもにごりません。

 

 

 

また、

 

にごりを生じるのは水に溶けない成分なので

 

「油分」を添加してうまく界面活性剤などを使って分散させるとこういう濁った化粧品が出来ますが、

 

 

今回のハトムギ化粧水のケースのように

 

油分ではなくてプラスチック系のポリマーとかを使っても、

 

プラスチックだって水には溶けないので濁りを生じさせることができます。

 

 

しかも「コロイド」と言って、

 

こういったプラスチックポリマーだと粒径を調節することで

 

界面活性剤を使わなくても均一に濁った化粧水を作ることもできます。

(かなりの低濃度でも濁るので使用感にはほとんど影響しませんが)

 

 

プラスチックポリマーそのものは保湿力があるわけではないので、

 

本当に「単純に濁らせるためだけの成分」です。

 

お肌に対しては何の付加効果も持ちません。

 

 

 

また油分と界面活性剤を使って、

 

これくらいに白く濁っている状態を作ることを「乳化」というのですが、

 

 

同じ濃度であっても特定の界面活性剤と特殊な混ぜ方を組み合わせることで「可溶化」と言って、

 

本来溶解しないはずの油分などを透明に分散させることも可能です。

(厳密には微妙に濁っていたりしますが、限りなく透明に見えます。)

 

 

高度な化粧品だと油分を配合していても可溶化していて透明になっているケースもあります。

 

粒径が小さくナノサイズまで分散されているので、

 

角層浸透性が高く使用感も良好で保湿力が高いものが多いですね。

 

 

 

 

なので、

 

 

たとえ濁っていてもお肌的に何の価値もない成分の影響で濁っている場合は非常に多いし、

 

逆に透明でも実際にはお肌にとって良い成分が高濃度で配合されているケースは普通にあります。

 

 

つまり

 

「にごっている」からといって「美容成分がたっぷり」なわけではない

 

ということは必ず意識した方が良いでしょう。

 




◎低価格の化粧水で不自然に濁っているものはポリマーでの演出を疑った方が良い



今回はハトムギ化粧水を例にしたのでハトムギ化粧水ばかりそういうイメージを持たせてしまったかもしれませんが、

 

実際には市場の低価格化粧水でにごってる系のやつはほぼプラスチックポリマーで濁らせていると考えても良いかもしれません。


例えば、

 

これも高コスパで人気の化粧水「菊正宗 日本酒の化粧水」ですが、

 

 

水、BG、コメ発酵液、グルタミン酸、アルギニン、ロイシン、プラセンタエキス、アルブチン、グリチルリチン酸2K、(スチレン/アクリレーツ)コポリマー、変性アルコール、グリセリン、クエン酸、クエン酸NA、メチルパラベン、プロピルパラベン、香料

 

 

これもなぜか濁っていますが、

 

ハトムギ化粧水類と同じく「(スチレン/アクリレーツ)コポリマー」というポリマーが配合されています。

 

 

 

 

水、グリセリン、BG、ハトムギ種子エキス、セラミドAP、セラミドNP、セラミドEOP、フィトスフィンゴシン、ヒアルロン酸Na、アセチルヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、サクシノイルアテロコラーゲン、ダイズ種子エキス、グルタミン酸、アロエベラ液汁、レモン果実エキス、ローズマリー葉エキス、ホップ花エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、スギナエキス、PCA-Na、セリン、リシン、グリシン、アラニン、アルギニン、トレオニン、プロリン、コレステロール、ベタイン、アラントイン、ソルビトール、クエン酸、クエン酸Na、EDTA-2Na、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、ラウロイルラクチレートNa、カルボマー、(スチレン/VP)コポリマー、メチルパラベン、プロピルパラベン

 

あとこの「セザンヌ スキンコンディショナー高保湿」も、

 

かずのすけ的にはプチプラ化粧水の中では図抜けてお勧めのアイテムの1つなのですが

 

 

「(スチレン/VP)コポリマー」が配合されていて、

 

この化粧水のにごりもあくまでポリマーによるものです。

 

 

 

何度も言うようにこういったポリマーは別に肌に悪い影響があるわけではありませんが、

 

別にただ濁らせるためだけの成分なんて配合しなくてもいい成分であることは間違いないです。

 

 

 

 

 

◎もちろん「油分」を配合して濁らせているものもある

 

 

 

ちなみにこれは「雪肌精」の薬用化粧水。

 

こちらもハトムギエキスを配合しているアイテムですね。

 

 

グリチルリチン酸ジカリウム、精製水、エタノール、濃グリセリン、コムギ胚芽油、トウキエキス(1)、ハトムギエキス、ハマメリス抽出液、メロスリアエキス、酢酸dl-α-トコフェロール、クエン酸、クエン酸ナトリウム、セスキオレイン酸ソルビタン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ポリオキシエチレンアルキル(12~~15)エーテルリン酸(8E..O.)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O)、無水エタノール、パラオキシ安息香酸エステル、香料~

 

 

基本のベースはアルビオンのスキコンと非常によく似ていますが、

(エタノール多めのグリチルリチン酸2K効果の薬用ローション)

 

『コムギ胚芽油』という油脂成分を配合して乳化させることで濁らせているので

 

油分の補給もできてある意味「正しいにごり」とも言えそうです。

 

(とはいえ「パラメトキシケイヒ酸2-エチルヘキシル」は紫外線吸収剤なので、これの存在は気になる所。笑)

 

 

 

 

 

 

つまり「にごり」で保湿力等を考えるならば、

 

そのにごりの正体がポリマー由来なのか、油分の乳化によるものなのかに着目する必要がある

 

と思います。

 

 

 

 

肌に悪影響があるわけではないとはいえ、

 

ポリマーを使ってにごりを演出するのは基本的には褒められることではないと僕は思っています。

 

 

逆に言えば低価格の化粧水だとどうしても油分を入れるコストが避けないため、

 

ポリマーで代用しているケースが多いと思います。

 

 

つまり売価が安いなりのコスト削減の結果と思えば仕方ないのかなとも思いますが…。

 

 

 

 

◎化粧水の主成分はほぼ「水」で、濁ってても美容成分は1%以下が基本

 

 

 

夢をぶち壊すような話をしますが

 

 

化粧水なんて主成分が90~95%くらい「水」で、

 

あとBGやグリセリンみたいなベース成分が数%入って、

 

美容成分は入っていても1%くらいが関の山です。

 

 

油分と界面活性剤は0.数%でもそれなりの濁りの化粧水作れますし、

 

ポリマーなんかそれこそごくごく微量ですし、

 

そんなことで美容成分たっぷりを期待してもしょうがないんじゃないかなと僕は思ったりもします(^^;)

 

 

 

 

僕はむしろ透明の化粧水の方が変な成分入っていなさそうで安心するタイプだったりしますね。

 

あと化粧水だけじゃなくてボディソープとかシャンプーとかも不自然に濁っているのは苦手です…。

(大抵がジステアリン酸グリコールみたいな濁化剤を配合してます)

 

 

 

 

結局のところ濁り云々で美容成分の量なんかは全く予想できないし、

 

何なら意図的に濁らせることなんて簡単にできてしまうので

 

 

個人的には全く重要ではない要素だと考えています。

 

 

 

 

でも知人に聞いても「濁ってた方が嬉しい」という人もやっぱり多いので、

 

植物エキスよろしくイメージアップ効果はそれなりに高いのかなという気もしますね。

 

 

 





 

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