ロート製薬 デオコ 薬用ボディクレンズ 解析 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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ロート製薬 デオコ ボディクレンズ 解析

 

 

   洗浄力:★★★★★
   脱脂力:★★★★★
  低刺激性:★★☆☆☆
   保湿力:★★★☆☆    
  さっぱり感:★★★★★
  しっとり感:★★☆☆☆
    泡立ち:★★★☆☆
敏感肌適性:★★☆☆☆

   価格適正:★★★★★(350mL:1043円) 

 オススメ度:★★☆☆☆

 

 

 

女性の体臭予防として開発されたというデオコ薬用ボディクレンズ。

 

ロート製薬さんの新商品です。

 

ただスキンケア系にかなり強いロート製薬さんにしては

 

あまり万人にオススメできる内容ではないと僕は思います。

 

 

 

 

こちらの商品は化粧品ではなく「医薬部外品」になっているので、

 

効能を持つ「有効成分」が配合されています。

 

 

本品に配合されている有効成分は、

  • イソプロピルメチルフェノール(抗菌剤)
  • グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症剤)
の二種類。
 
 
 
日本の薬用系商品の体臭予防には現状イソプロピルメチルフェノールなどの抗菌剤等を配合して
 
皮膚上の菌類の働きを抑制することで体臭の発生を抑えるメカニズムが採用されています。
 
 
これは通常のデオドラントスプレーやクリームも同じくで、
 
制汗剤などにも同じ成分が配合されています。
 
 
ただし抗菌剤には2つのデメリットがあります。
 
ひとつは「雑菌だけでなく皮膚常在菌の働きも抑制するため肌の潜在的バリア機能を低下させる」こと、
 
もうひとつは「長期継続すると耐性菌が発生して効きづらくなる可能性がある」こと。
 
 
この2つのデメリットを考えると、
 
こういった抗菌剤による体臭防止には限界があり、
 
さらに薬用ボディソープなどとして長期的に使用し続ける場合
 
体臭を抑制できるメリットよりやがて上記のデメリットの方が上回ってしまう懸念もあります。
 
 
基本的にはこういった対症療法的な発想の体臭防止系商品は一時しのぎにはなっても
 
体臭の悩みを根本から解決することはできないと言うことは理解しておくべきだと思います。
 
 
また深刻な体臭悩みには十分な効果を発揮出来ない場合もあると思います。
 
 
 
次にグリチルリチン酸ジカリウムはおなじみの抗炎症成分で、
 
肌の炎症を抑えて痒みなどを沈静化する働きがあります。有名な成分ですね。
 
 
 
 
次に、製品のボディソープの成分構成を見ていきます。
 
 
 
医薬部外品は全成分表示のルールに従う義務がありませんので、
 
場合によっては成分の順序が配合順になっていないケースがあります。
 
この商品も実はそのようになっていて、
 
<その他の成分>
カオリン(白泥)、薬用炭、ビタミンCリン酸Mg、ラウリン酸、POEラウリルエーテル酢酸Na、ミリスチン酸、PG、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、水酸化Kパルミチン酸
 
成分の1番多い成分が「カオリン(白泥)」…のように書かれていますがそういうわけではありません。
 
 
順不同なのでわかりにくいですが、
 
実際には太字にした「ラウリン酸、ミリスチン酸、水酸化K、パルミチン酸」の4つでまとめて『石けん』を意味しており、これが主成分の洗浄剤だと推察します。
 
 
「POEラウリルエーテル酢酸Na」「ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム」
 
なども洗浄成分の一種(酸性石けんとココイルメチルタウリンNaのこと)ですが、
 
石けん系が入っているならこちらの方が高い洗浄力などに寄与します。
 
(ちなみにpHがおよそ9くらいなので、弱アルカリ性ということからも石けんがメインと想定できます。)
 
まぁ価格から考えても酸性石けんやタウリン系洗剤はメインにするにはやや高額の成分なのでコスト的に無理があります…。
 
 
 
ということから「石けん」を主成分にしたボディソープなのですが、
 
pHが9と通常の石けんより優しく、多少穏やかな洗浄力になっているとも考えられます。
 
しかし皮膚刺激のある石けん成分である「ラウリン酸」が除去されていない点や、
 
カオリン薬用炭(医薬品基準の活性炭)などの吸着成分が追加配合されている点を考えると
 
皮膚刺激や洗浄力・脱脂力の高さはそれなりに高めと言えそうです。
 
 
 
冒頭で説明している抗菌剤の不安材料も加味すると
 
敏感肌や乾燥肌には多少心配の残る構成です。
 
(肌が強めの人や油が多い人なら使えそうですが…)
 
 
 
また「白泥」が入っているから液体が妙に白い…と思いがちですが、
 
実は成分に『酸化Ti(酸化チタン)』が配合されていてコレで色を付けています。
 
一応酸化チタンは普通の石けんの着色にも使用されているので洗い残りを懸念する必要はないと思います。
 
 
あと「メントール」が入っているので洗浄中はかなりスースーすることが予想できます。
 
 
 
ちなみにこれで軽く手を洗ってみた感じ、かなりバッサリ洗ってくれた印象がありました。
 
普段優しい洗剤しか触れないので余計そう感じたのかもしれませんが…。
 
中々の脱脂効果を感じました。
 
乾燥肌の方はご注意ください。
 
 
(泡立てずに直接塗り込む方法がオススメ…ともありますが、
 
薄めて泡立ててこれなのでそのまま塗るのは刺激などの面で問題ありそうです。)
 
 
 
あと香りなんですが
 
「年齢とともに減少する甘い香りを補う…」
 
とありますが、あくまで僕はですがそんなにいい香りとは感じなかったです。。
 
これはかなり好みが分かれそうです…;
 
 


というわけで

 

個人的にロート製薬さんの商品は好きなものが多いのですが

 

これはちょっと違ったかな…、、という感じでしたね(^_^;)






(現品購入済み、使用感チェック済み)



デオコ 薬用ボディクレンズ

全成分:
<有効成分>
イソプロピルメチルフェノール、グリチルリチン酸ジカリウム
<その他の成分>
カオリン(白泥)、薬用炭、ビタミンCリン酸Mg、ラウリン酸、POEラウリルエーテル酢酸Na、ミリスチン酸、PG、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、水酸化K、パルミチン酸、粘度調整剤、ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、酸化Ti、メントール、EDTA-2Na、アルギン酸Na、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、水酸化Al、フェノキシエタノール、香料

内容量:
350mL

価格:
オープン価格
(Amazonでは1,043円)

謳い文句:
女性の気になる体臭・汗臭・オトナ臭 ニオイまでキレイに

引用元:
http://jp.rohto.com/deoco/body-cleans/
https://www.amazon.co.jp/


 

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