【強い効果を持つ】とは【刺激やアレルギーリスクが増える】ということ | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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【この世で最も安全性の高い化粧品】は何か?と言われたら、

 

 

恐らくそれは『水』ということになると思います。

 

 

 

ただの水には水以外何も入っていません。

 

何も入っていなければ肌に対して刺激になるわけもなく、

 

「誰しもが安心して使用できる化粧品」ということになります。

 

 

 

 

ただ空気中には様々な微生物がいるので水って放っておくと腐敗してしまいますね。

 

 

流石に腐った水を塗って肌に良い訳がないので、

 

じゃあ腐敗を防止するために「防腐剤」を配合する必要があります。

 

 

日本では未開封で3年間品質が保持されなければ消費期限を書くルールなので

 

それだけの量の防腐剤を配合します。

 

すると防腐効果が付与されるので、

 

 

放って置いても腐らない「水」が出来上がりました。

 

科学的にはより安定性が高まりました。

 

 

 

ただ防腐剤というのはご存知の方はご存知のように

 

「雑菌等を繁殖させいない作用」を持った物質ですので

 

生き物に対して微弱な刺激があったり高濃度で作用させれば毒性を持つものも多いです。

 

 

この結果最初の水は「防腐効果」を持ったために「低刺激性」が若干下がってしまいました。

 

防腐剤はアレルギーを起こすことは稀ではありますが、

 

それでもアレルギーを持つ人もいるのは事実です。

 

 

アレルギーのリスクも若干上がってしまったといえます。

 

 

 

 

ただ防腐剤なんてのは本当に少量しか配合されていませんから、大半の人には何の影響も及ぼさないのが基本です。

 

この程度ならまぁ安全・安心の水と言っても差し支えはないのではないかと僕は思います。

 

 

 

しかし「ただの水」なんて塗ったところで保湿効果もほぼありません。

 

なのでまずは保湿力をアップする「保湿剤」を入れたいです。

 

 

保湿剤のベースにはBGとかグリセリンとかエタノールなどを入れる場合がほとんど。

 

ここにさらにしっとり感を増強させるヒアルロン酸Naとかコラーゲンとかを加えてみます。

 

 

するとしっとり感や保湿力がアップして肌の保湿用化粧品として使用できるようになります。

 

 

 

しかし中にはエタノールとかが刺激になってしまう人もいますし、

 

ヒアルロン酸やコラーゲンも肌に対する負担がゼロではありません。

 

ヒアルロン酸Naはイオン化する成分なので、これも極稀に刺激を覚える人もいます。

 

コラーゲンはタンパク質系の成分なので、もしかしたらアレルギーを起こす原因になる場合もあるかもしれません。

 

 

 

ただし成分としてのリスクは非常に低い成分ばかりなので肌への負担はそんなにないでしょう。

 

このくらいなら刺激を覚える人も本当に少ないと思います。

 

 

 

ただ水分の保湿だけでは肌の表面しか潤わないので、

 

じゃあ今度は『肌のちょっと奥まで浸透するような化粧品』にしていきたいと考えたとします。

 

 

 

すると登場するのが『界面活性剤』です。

 

浸透力を上げる力があるので、少量の界面活性剤を加えます。

 

肌に負担の少ない水添レシチンとかにしましょうか。

 

 

そして浸透させるなら美肌効果を持つ成分をちょっと入れてみたくなります。

 

美白作用の『ビタミンC』とかその誘導体(ビタミンC誘導体)を配合してみます。

 

 

すると化粧品の浸透性も増強して、さらに美白作用を持った化粧品が出来上がりますよ。

 

 

 

中々面白いものが出来てきましたね(^_^)

 

 

 

 

しかし「界面活性剤の力で肌の奥まで成分を届けることが必ずしも肌に良いのか?」というとそれは意見がかなり分かれてきます。


またビタミンCなどの美白剤というのは、何らかの化学反応を応用した有効作用なので

 

場合によっては皮膚への刺激やアレルギーのリスクが強まることもあります。

 

ビタミンCの場合は還元性や酸性が強力な成分なので強い皮膚刺激があることはよく知られていますね。


こういう刺激の強い成分をより肌の奥まで届けるということはそれだけ刺激を受けやすくなります。

 

化粧品としては浸透性も増えてクオリティがアップしていると思いますが、

 

皮膚刺激などの面ではむしろマイナス要素になるとも言えそうです。

 

 

 

この他にも例えばイソプロピルメチルフェノールやサリチル酸などの『殺菌効果』の成分を入れたとすれば、

 

菌の繁殖を抑えてニキビなどを抑制することができます。

 

 

でも「殺菌」ですから生き物に刺激があるのは当然です。

 

人間の肌にもそれなりの負担がかかるし、皮膚常在菌への副作用も懸念されます。

 

 


最近認可を受けはじめた『シワ改善』の成分も、

 

ある成分はアレルギーを引き起こしやすいリスクが指摘されていますし、

 

ある成分は単純に皮膚刺激が強まるという欠点も報告されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

消費者視点から考えると、

 

「より強くより様々な美容効果を持った化粧品は良いものだ」

 

と思い込みがちです。

 

 

確かに複数の美容成分を同時に配合して安定化させることは技術的にも難しいですし、

 

それはそれで評価されるべきことだと思います。

 

そういう商品を求める人がいるのも別に構わないと思います。

 

 

ただひとつの化粧品に『強い効果を持たせる』『複数の効果を持たせる』というのは、

 

その成り立ちを考えるとどうしても刺激やアレルギーのリスクが増えるということになってしまうのです。

 

 

 

もちろん技術力や知識でカバーできる部分も多く、

 

一つの化粧品に高い効果を持たせて、かつ低刺激性を追求するのが

 

化粧品作りに携わるものの責務ですし腕の見せどころのひとつだとも思います。

 

 

でもさすがに限界もありますので、

 

基本的に『より強力な効果を求めた商品』というのは刺激・アレルギー面で短所を抱える場合がほとんどです。

 

 

 

 

これは化粧品選びの上で必ず理解しておかなければならない絶対条件のひとつだと僕は思います。

 

 

 

 

植物から抽出した「~エキス」が50個も並んでいると「凄い商品だ!」と思う人も多いと思いますが、

 

成分数が増えるということはそれだけ肌への負担のリスクが増えるということなんです。

 

特に植物成分ていうのは何が入っているのかよくわかんないものも多いですからね…(^^;)

 

 

 

あと『医薬部外品』というタイプの商品。

 

化粧品の場合は「薬用化粧品」という場合もありますが、

 

 

 

「薬用」とか「医薬」とか書いてあるからと言ってこれを安全性が高いと思ってはいけません。

 

知ってる?【化粧品】と【医薬部外品】の違いと見分け方

 

 

むしろ医薬部外品は効果効能を持つ有効成分の配合により、

 

医薬品的な作用を有しているものが基本です。

 

 

薬には副作用がありますので、医薬部外品の多くは効果が強い半面リスクもあります。

 

成分ごとに効果の強さがかなり違うので化粧品並に安全に使えるものがある一方、

 

場合によっては医薬品級のリスクを抱えるものもあるのが実際です。

 

 

 

 

皮膚科専売品の化粧品とかドクターズコスメと言われるものはこういうものがかなり多いですので、

 

「病院で売っているんだから安全性が高い」と考えるのは危ういです。

 

 

 

 

 

 

 

僕も出来れば素晴らしい美容効果を秘めつつも肌に負担が全然無い商品を作りたいという理想はあります。

 

でもやはりそれは凄く難しいことです…(;^o^A

 

「高い美容効果に加えて低刺激性に配慮」というのを考え抜いて設計したのが

 

先日発売したセラシエルジェルなのですが、

 

これもやはりアクティブな成分を複数配合しているので

 

敏感肌への刺激やアレルギーのリスクはよりシンプル成分のセラキュアなどに比べるとどうしても劣ってしまう一面があります。

 

 

まぁこれは以前も記事にしたことがあるのですが、

 

刺激か抗酸化か、どちらかを選べというはなし

結局抗酸化みたいな効能を追求した商品は低刺激性には限界がありますので、

 

 

老化を抑制するための方法として徹底的に低刺激を追求するか、

 

多少の抗酸化ケアを追加するかはその人それぞれの肌の強さによって選ぶ必要があります。

 

 

 

 

…と、ちょっと話がズレましたけど(^^;)

 

 

 

こういう感じで以上の話をまとめると

 

  • よりシンプルな成分ほど肌に負担にならないが美容効果はあまり期待できない
  • 美容成分が増えたり強い効果を持つ化粧品はその分リスクもアップしてしまう
 

という基本的な特性が化粧品全般に言えます、という話になります。

 

 

 

まぁ僕は「刺激を避け続ければ美肌になれるよ」っていう考えが基本の人なので、

 

強すぎる効果効能を求めるのはどうなのかな?と思っていますが

 

人によってはそれでも大丈夫かむしろその方が綺麗になれる人もいると思います。

 

 

 

一応僕の持論としては特に敏感肌やアトピーを自覚している場合は、

 

基本的にはシンプルアイテムで低刺激を追求するスキンケアがお勧めかなと思います。
 

(あとはお好みで穏やかな美容効果アイテムを1つ(多くて2つまで)追加すると良いでしょう。)

 

 

 

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