【効果はなかった】65%…美白化粧品の『効果』はどれくらいで感じる?アンケートの考察 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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先日、突然思い至ってこんなアンケートをTwitterで募ってみました。

 

ご協力くださった方も多かったと思います(*^_^*)ありがとうございました!

 

 

数百票集まれば上等と思っていたので集票期間は1日にしたんですが・・・

 

驚くことに最終的に【5669票】という莫大な票数が集まり非常に信頼性の高いデータを集めてしまいました。。笑



しかも僕の当初の予想とは違って過半数65%が『効果はなかった』と感じているという驚きの結果になりまして、

 

これは化粧品業界全体的にもかなりの意義ある消費者の声なのかもしれない…なんて思ったりしてます(^_^;)

 

 

 

ただ、この結果ですが色々と考察の余地もあるように思いました。

 

今日はこのアンケート結果と実際の美白化粧品の『効果』について僕の考えをまとめていきたいと思います。

 

 

 

 

◎「美白化粧品」とはそもそも何なのか?

 

 

今回のアンケートは予め『美白化粧品とはこういうものだ』的な意識共有などを一切行わずに抜き打ち的に行ったため、

 

恐らく個々人ごとの『美白化粧品』というものの定義がかなり曖昧だったのではないか?と僕は思っています。

 

 

実はそもそも「美白化粧品」には重要な定義があって、

 

この定義が曖昧だと人によっては本来美白化粧品ではないものを美白化粧品だと思いこんでいる場合もあるのです。

 

 

 

まず美白化粧品の一般的な定義は

 

『美白有効成分』を規定量配合していることを認められた『医薬部外品』

 

です。

 

 

知ってる?【化粧品】と【医薬部外品】の違いと見分け方

 

 

美白有効成分を配合してない美白化粧品はありませんし、

 

医薬部外品ではない美白化粧品も存在しません。

 

 

 

しかし現状では『美白化粧品のように見せかけた化粧品』というのが相当数あるというのも1つの問題だと僕は思っています。

 

 

 

◎「美白化粧品のように見せかけた化粧品」がある?!

 

 

例えばこの商品。

 

ホワイトラベル 金のプラセンタもっちり白肌美容水

 

 

 

『ホワイトラベル』とか『白肌』とか書いてあるので美白化粧品っぽいんですが、

 

一応美白有効成分に登録されているプラセンタエキスは入っているものの

 

医薬部外品ではないので美白化粧品ではありません。

 

 

ゆえに美白効果は期待できないということに。

 

 

一応化粧品でも「白」とか「ホワイト」とか商品名に付けることは可能なので、

 

明らかに「美白効果!」とか言わなければそれは景品表示的に問題はないわけです。

 

 

『うちは美白とは書いてないから、それで勘違いしたらそれは消費者側の一方的な勘違いでしょ?』というのがこういう化粧品の言い分です(^_^;)

 

倫理的にどうなの?とは思いますが、まぁそれは一理ありますね…。。

 

 

 

あと『洗顔料』や『クレンジング』の美白化粧品は存在しません。

 

これも意外と勘違いが多いです。

 

 

よくネットで「美白に効く!洗顔料!」とかのまとめ記事を見ることがあるのですが、

 

ああいうのは化粧品の知識がない人が書いたんだろうなぁと僕は思うんです。

 

 

洗顔料やクレンジングは洗い流すものなので、現在認められている美白有効成分を配合したとしても流れてしまうので効果を得られないのです。

 

 

そのため、

 

洗顔・クレンジングに美白効果を期待してはいけません。

 

 

確かに洗浄によってある程度のくすみはオフできますが、それはただの洗浄作用です。

 

 

 

 

というわけで、こういう商品は挙げたらキリがないくらいいっぱいあります。

 

 

もし今回アンケートに答えた方がその定義を曖昧に捉えていた場合、

 

「美白化粧品に見せかけた化粧品」を使っていたために効果を得られなかった方が一定数居た可能性は十分あるでしょう。

 

 

 

 

◎美白化粧品の『効果への期待値』が高すぎる?

 

 

また、「美白化粧品の効果」をそもそもどのくらいと考えているか?で今回のアンケートの結果も大分変わったのではないかと僕は思います。

 

 

恐らく、かずのすけが考えている美白化粧品の効果と、

 

一般的に皆さんが美白化粧品に求めている効果には大きな差があるのではないかと思います。。

 

 

実は、大昔に書いたこの記事でもまとめているのですが

 

美白作用② ~美白効果のデメリットと危険性~ 

 

 

そのメカニズムを考えれば美白化粧品の効果は強め過ぎるとかなりリスキーなものになるので

 

結局のところ各社の美白化粧品の効果はわざと「あるのか無いのか微妙」程度の作用に留められているんです。

 

 

だから『がっつりシミを消す』とか、『肌を2トーンも3トーンも白くする』みたいな

 

明らかな効果を期待して使用すると、そりゃあ効果があったようには感じない可能性大。。。

 

 

 

 

基本的には美白化粧品の効果は

 

「肌が黒くなるのを予防する作用」

 

なので、

 

 

使うとめっきりシミが無くなったり地黒が真っ白になったりなんていう効果ははじめからありません。

 

 

その期待値が高すぎる場合は、たしかに「効果は無い」と感じてしまっても仕方ないかもしれません…。

 

 

 

◎効果があるとしたら「一ヶ月以上かかる」のが普通

 

 

ちなみにかずのすけはこのアンケートは本来の美白化粧品の効果を考えれば

 

「一ヶ月程度」が1番多くなるはずと予想して作りました(苦笑)

 

結果は大外れでしたけどね。。。笑

 

 

 

というのも、

 

例えば多くの美白化粧品の効果は「黒くなるのを予防」するものなので、

 

期待どおりに予防効果を十二分に発揮したとしても

 

 

皮膚の表面のシミや黒ずみ(メラニン)がちゃんと排出される、

 

『ターンオーバー』が一巡しないことにはその効果は目に見えて来ないからです。

 

 

そのスパンが大体「一ヶ月程度」と言われているので、

 

もし肌のトーンがちょっとアップしたり、シミが若干薄まったかも?と感じるとしたならば

 

そこまでにはおおよそ一ヶ月はかかってしまうはずです。

 

 

 

もちろん「ビタミンC系」とかある程度即効性のあるものもあるのは事実ですが、

 

ビタミンCは効果が即効的過ぎて本当に表面のシミにしか効果がなく

 

皮膚の内側のシミまで全部消したとしてもターンオーバーによって表層まで出てくるのを待つ必要があるのです。

 

 

 

それを思うと、

 

image

 

むしろ『一週間以内』が7%(400人弱)も居たというのはある意味驚きの結果です(^_^;)

 

 

 

ただ、多分これも理由としては「別のものを美白化粧品だと思いこんでいる」パターンも含まれているのではないか?という気もしています。。

 

 

例えば以前記事で取り上げた「ウユクリーム」など。

 

塗るとホントに白くなる!?話題の「ウユクリーム」の真相について

 

 

酸化チタンなどの『白粉効果』で肌を白く見せているだけの商品を美白化粧品だと混同している場合、

 

塗ったそばから白くなるのは確かです(苦笑)

 

 

Twitterでは結構流行っていたみたいですからね。十分有り得そうだと思います。

 

 

少なくとも本当に美白化粧品として一週間で効果が出た場合

 

それは相当危険度も高くなっているということなので注意した方が良いと僕は感じました。

 

 

 

 

 

◎実際に市場7割の美白化粧品はほとんど効果がないのかもしれない?

 

 

また別の見方をすると、

 

市場に出ている美白化粧品の過半数は実際に効果がないもので、

 

ちゃんと効果のある美白化粧品にたどり着いている消費者が3割程度しかいない…

 

という風にも言えるかもしれません。

 

 

 

何度か取り上げている話で、

 

例えば今市場で最も利用されている美白有効成分といえば最も古いビタミンC誘導体の「アスコルビン酸グルコシド」ですが、

 

この成分は肌の表面では分解されないため効果がほとんど無いという疑惑があります。

(その一方で白斑報告もあるので考察しがいがあるのですが)

 

アスコルビン酸グルコシドで白斑誘発・・・かずのすけの考察

 

 

また例えば市販商品で利用頻度の高い「m-トラネキサム酸」という美白有効成分も、

 

一般的な美白作用とは全く異なるメカニズムのため

 

【肝斑】という特定のシミにしか効果がないものであるのを知らずに使用している消費者も凄く多いようです。

 

 

まぁ抗炎症作用もある成分なので全く効果はないか?というとそうとも言えませんが、

(例えば炎症を抑えて赤みを打ち消せば美白っぽく見えるかも?;)

 

それでもトラネキサム酸で美白効果を感じるのは肝斑を所有するエイジング世代だけのはずです。

 

 

 

 

 

結局各美白成分の効果を正しく理解して自分に合ったものを選べなければ

 

どれだけ高いものを長期間使っても何の効果も得られないという場合が往々にしてありえるわけです。

 

 

 

ちゃんと医薬部外品で『美白化粧品』と書いてあるからと言って

 

自分の期待通りの効果を発揮するとは言い切れないわけですね。

 

 

 

 

それを考えれば、

 

むしろ過半数が期待通りの効果を得られていない、

 

というのはある意味納得の結果であるように感じます。

 

 

成分のメカニズムまで考えて美白化粧品を選んでいる人が現状そんなに沢山居るとは、、

 

残念なことにまぁ考えにくいですしね…。(._.;)

 

 

 

 

 

 

 

というわけで以上が先日のアンケートの考察ということになります。

 

当初の予想とは大きく変わった結果になりましたが、

 

まぁよく考察してみるとなるほどという結果だったと思います。

 

 

 

 

まぁ僕的には美白化粧品はあんまり効果無いくらいでちょうどいいと思っていますから(苦笑)

 

これはこれで良かったんじゃないかなぁという気もしております…(;^_^A笑

 

 

 

凄く効果があるってことは、それだけリスクが大きいということですからね。

 

 



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