かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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前回

美白作用① ~色素沈着と美白のメカニズム~

では、

肌が黒くなる理由美白効果のメカニズムを簡単に説明しました。



肌が黒くなるのは、


紫外線を浴びることで

「メラニン」と呼ばれる色素が肌の内部で作られることが

主な原因です。



そして

そのメラニンを作る酵素の働きを阻害し、

結果的にメラニン生成を妨害することで

美白作用を得ることができます。



また酸化され黒変したメラニンを還元することで、

元の色味を取り戻すというのも美白作用の一つです。





しかしながら、、、




白く美しくなりたい!

というのは目下日本人女性の目指すところかとは思いますが、


何のリスクもなし

そのように有効的な効果が本当に得られると思いますか?



そもそも、

「美白作用」というのはどの程度の効果が見込めるものなのでしょうか?



実際に「美白化粧品」を使用して、

肌が明らかに白くなった!!

と感じたことはありますか?



このあたりについて少しずつ考えていきましょう。



◎美白有効成分は本当に効果がある?


「アルブチン」や「コウジ酸」と呼ばれる美白成分は、

酒粕の中に多く含まれる成分だそうです。


一節によると、

お酒を作る「杜氏」の手は美白なのだと言います。


そこでその酒粕に含まれる成分を抽出して

解析してみたところ…

なんとメラニン生成阻害の効果があった!

ということだそうです。


が、


実際のところ杜氏の人に言わせると

特に手が綺麗とかそんなこともないそうですよ(^_^;)


調べてみると

水仕事なので当然あかぎれやしもやけが付き纏い、

色もそこまで言うほど白くもないな…

という感じです。。



そもそも酒造は外で仕事をするわけでもないので

紫外線を浴びませんし黒くなることもありませんよね。


普通の人でも紫外線を浴びない人は

そんなに手の色が濃いことはないと思うのです。



なのでこのことを考慮すると


酒粕に含まれるアルブチンなどの有効成分が、

外用することで十分な効果を発揮する…


と言うには根拠として弱いのではないでしょうか。



僕の予感では、


多くの美白有効成分の効能は

ほとんど期待できないのではないか

と考えています。


特にチロシナーゼの酵素阻害タイプの場合には

その根拠もハッキリしています。




◎メラニンが生成されるのは皮膚の奥深く



チロシナーゼの生成阻害による美白有効成分は、

簡単に言えば

チロシンとチロシナーゼの反応を邪魔しているわけです。


ということはつまり


チロシンとチロシナーゼが反応している場所に届かなければ効果は無い


ということになりますね。




しかし実はこのチロシンとチロシナーゼは、

表皮の一番奥深くの「基底層」という部分でしか反応しておらず、


普通の化粧品成分が

角質層を突破して顆粒層を突破して有棘層も突き進んで、

まさか基底層まで届くということはほとんどありえません。




以前にもおはなししたことはあると思いますが、


「皮膚」というのは体内細胞を守るためのバリヤーです。


化粧品成分がそのバリヤーをほいそれと透過していたら、

それは大変危険です。


このようなことが普通に可能な成分が配合された化粧品があったとしたら、


我々は大きな副作用に見舞われる可能性があるのです。



そしてその副作用の一つを、

僕たちは知っていますね。



◎美白成分×経皮吸収性の危険性


昨年大きな事件になった

カネボウ化粧品の「ロドデノール」白斑騒動は記憶に新しいですね。





ロドデノールの白斑問題の原因については、

まだ十分なメカニズムの解明には至っていないということですが、、


こんなページがあります。

カネボウ白斑事件の考察~リスクは評価されたか~


ここに載っている内容を僕なりに整理したところですが、


まずロドデノールには

「ラットにおける単回経皮投与時の体内動態試験」において高い経皮吸収性が認められた

とあり、

ロドデノール自体に経皮吸収性が確認されていたということのようです。


つまりロドデノールは皮膚を透過して、

十分に基底層に到達する可能性があったと考えられます。


そしてさらに、

2.0%以上のK166(※)溶液で、溶媒のみの塗布部位と比較して有意な色素沈着の改善効果が見られたことから、2.0%配合した有効性エッセンスを完成させた

※K166=ロドデノール


カネボウ化粧品が作っていたロドデノール含有化粧品の

ロドデノール含有量は2.0%非常に高濃度であることが分かります。



POLAが開発した「ルシノール」という美白有効成分は、

ロドデノールと同様の効果を持つ成分ですが

配合濃度は0.3%程度に制限されているそうです。


ヒドロキノンという美白有効成分は医薬品として利用されることもあるものですが、

こちらも配合は2%未満と厚労省から制限されています。



これらのことを考慮すると、

高濃度のロドデノールは皮膚のバリヤー層を透過し

理論通りにメラニンの生成を阻害したと考えられます。


しかもその効能がとてつもなく強かった為、

本当にメラニンが生成されなくなってしまい白斑が生じた

という可能性が示唆されるのです。



皮膚というのは外から見た場合には綺麗な一枚皮に見えますが、

実際には炎症を起こしたことがある部分や、

生まれてこのかた一度も荒れたことが無い部分など、

部位ごとに肌の厚さや状態がまちまちのはずです。


ロドデノールの効果がよく表れた「白斑」というのは、

そのうち皮膚が比較的薄くなっていたり弱まっていた部分

だったのではないでしょうか。



◎「十分な効果は期待できない」くらいが丁度いい




皮肉なことではありますが、

化粧品成分において「強力な効果を持つ」ということは

「副作用の危険性がある」と同義なのです。



化粧品成分として安全に使用できる成分というのはむしろ

「効果がほとんど期待できない」

というレベルのものなのですね。



ですから

現在美白有効成分として用いられるもので

チロシナーゼ阻害タイプのものとしては、


効果が微妙なアルブチンルシノールあたりの方が

安全性が高く安心して使用できる成分ということになるのです。



ヒドロキノンは医薬品利用もされるものなので、
化粧品として常時使用するとしたらかなり危険だと思われます。



◎ビタミンCの効果と副作用


まぁビタミンCについてはまた後日別に記事を書きたいな、

と思うのですが


美白作用に関してだけ言えば、


ビタミンCは

最も速攻性があり、

さらに美白について「ある程度の効果」が期待出来る成分
と言えます。


もちろんビタミンCもその他の成分同様、

経皮吸収性が弱い成分なので皮膚の奥底に届くことはほとんどないのですが、



実はメラニンというのは基底層で生成されてから

ケラチンと一緒に角質層まで一緒に上がってくるものです。


つまり、酸化されて黒くなったメラニンが皮膚の最上層にあるということです。


これがシミくすみですね。




このように肌の表面にある黒色メラニンであれば、

ビタミンCはその還元作用によって色味を薄くすることが可能です。


この場合には特に浸透の必要性はありませんからね!



なのでビタミンCが含まれている化粧品なら、

ある程度の美白作用が見込めるということになります。




しかし当然副作用もあります!



ビタミンCは還元性を持つ物質です。


還元性があるということは「刺激性がある」ということです。


さらにビタミンC自体はpHが2付近のかなり強い酸性物質です。


誘導体化されていなければ相当強い刺激物ということになります。


なので、

あまり美白美白と思って過剰に皮膚塗布すると、

ビタミンCの刺激に負けて肌荒れすることも有り得ますので

ビタミンC含有化粧品使用の際には十分に注意が必要です。




◎美白化粧品の長期使用による危険性について(予告)


さて、ここまでは即時性の「副作用」についての話をしてきました。


これは使ってその直後から数ヶ月単位での話です。



しかし

もし数年間に渡り長期的に美白化粧品を使用した場合

どのようなことが起こるか…


ということについては

まだ美白化粧品が本格的に商品化されるようになって日が浅い為、

あまり注目されてはいませんし、

実際にデータとして揃っていません。





実はかずのすけは

美白化粧品、特に「チロシナーゼ阻害タイプ」の化粧品は

長期使用するとかなり大きな問題があると考えています。



このお話については

美白作用の危険性 ~「発がん促進」と「老化促進」~

で解説しています。

よければご覧下さいm(_ _)m



◎美白化粧品には様々な注意が必要です


美白化粧品は特殊なメカニズムによって効果を発揮するものです。

メラニンの生成阻害や還元、というのは

ある意味皮膚にとっては過酷な手法だと言えます。



現状美白化粧品は多くの世代から需要があり、

高い効果を示せれば企業にとっては大きな利益を生む可能性のあるアイテムです。


これからもメーカーは開発の手を緩めることはないでしょう。

恐らく第2、第3のロドデノールが開発されるものと考えられます。



しかし皆さんにくれぐれも注意したいのは、


新しく出てきたものに安易に飛びつかないで欲しい


ということです。


大きな効果があるものには必ず副作用があります。

新しく作られた新規成分は、リスク評価が甘い可能性もあります。



どの会社よりも優れた美白効果があります


というような成分がこれからどんどん開発されてくるかもしれませんが、


まずは一旦立ち止まって、

様子を伺うことから初めて欲しいと思います。



大きな効果を謳うものには絶対に裏がある


ということを、

絶対に忘れてはいけません。



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