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アスタリフト パーフェクトUVプロテクター 解析
- アスタリフト パーフェクト UVプロテクター SPF50+ PA++++ 30g/ASTALIFT(アスタリフト)
- ¥4,104
- Amazon.co.jp
皮膜力:★★★☆☆
凹凸カバー:★★★★☆
テカリ防止:★★★★☆
紫外線防御:★★★★★
落とし易さ:★★★☆☆
低刺激性:★★☆☆☆+
抗酸化力:★★★★★
伸びの良さ:★★★☆☆
しっとり感:★★★★☆
サラサラ感:★★★☆☆
価格適正:★★★☆☆(30g:¥4104-)
富士フィルムさんのCMでやってますよね。
「世界ではじめてディープUV(D-UV)を防ぐことに成功」
ってやつです。
本商品にはそのD-UVガードが配合されているとのこと。
CMで見てちょくちょく気にはなっていたのですが、
今回その成分を見せていただいて、正直なところ少々がっかりしました(^_^;)
ディープUVというのは何かというと、つまるところ他社さんでいう「ロングUVA」のことだと思われます。
通常より深いところまで届く紫外線ですから、
細胞層まで到達する長波長UVAのこと以外考えられません。
ただロングUVAのガード自体は別に富士フィルムさんが世界初というわけではなく、
これまでも長波長対応の紫外線防護剤を使った商品を何個か解析していると思います。
(ロレアルさんのラロッシュポゼとかね。)
しかしロングUVAに対応した商品にはとある問題がありまして、
(詳しくは→「ロングUVA」と日焼け止めについての考察(その2))
これまでのロングUVA対応の日焼け止めはこの問題を克服できているものがなかったために評価も伸び悩むものが大半でした。
そこで個人的には富士フィルムの化粧品は結構気に入っていて高評価のものも多いので
例のCMを見てから、「富士フィルムはこの問題にどう対処したの?」と興味を持っていたのです…。
…が。。。
結論から言えば、
かの富士フィルムさんにもこの問題をクリアすることは出来なかったということになります。
まず本商品に配合される日焼け止め成分は、
「酸化チタン」と「t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン」
の2つがメインということになります。
酸化チタンはお馴染みの紫外線散乱剤で、金属アレルギーも起こしにくい敏感肌向けの紫外線防止剤ということになります。
これをメインに配合しているという点は非常に良いと思います。
ですが酸化チタンにロングUVAの散乱は不可能(酸化チタンの対応波長外)なので、
結局ロングUVAの防止効果はふたつ目の成分t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンに譲られることになります。
これ、成分名を見るとあまり見かけないものですが、
別名を「アボベンゾン」と言って
あの有名な「オキシベンゾン類」のうちのひとつなのです。
まぁオキシベンゾンだからアカンとは言いませんが、
アボベンゾンはオキシベンゾン類の中でも特にFDA(アメリカ食品医薬品局)の定める配合規制がキツイ成分です。
その配合規制濃度は、通常の「オキシベンゾン-4」が10%というところで、
アボベンゾンに至ってはなんと3%という非常に低い濃度に設定されています。
(配合規制濃度が低い=毒性が高いということ)
なので日本でこの成分があまり見かけられないのは富士フィルムの特許成分だからとかそういうわけではなく、
(そもそもアボベンゾンは大昔にはよく使われてましたからね)
単にこの成分がとても肌への負担が大きいものだと認識されているからだと推測されます。
ちなみに現在使用されている紫外線防止剤でアボベンゾンよりFDA承認濃度が低く設定されているものはありません。
つまり世界的に紫外線防止剤の中では最もリスキーな成分と判断されているわけです。
ですから非常に残念です(^o^;)
結局どこかのメーカーと同じように以前皮膚刺激が問題視されて使われなくなった成分を、
「ロングUVA」とかいうあるのか無いのかよくわからないものを防ぐためだけに引っ張り出してきたわけです。
これはちょっと雑な対応と言わざるを得ないかと…。。
この日焼け止めは酸化チタンベースで紫外線吸収剤も(一見)そこまで使われていないように見えて、非常に強力な紫外線防止効果がある(SPF50+/PA++++)わけですが、
これは肌への負担の大きい反面強力な効果を持つ紫外線吸収剤を配合したことによる効能なのです。
しかしこんなどうしようもない成分を配合しているとはいえ、
その他の成分構成的にはかなり優秀ではあります。
・パウダーベースのクリーム(テカリ防止高め・落としやすい)
・安定性の高いシリコーンが多めに配合されている(紫外線吸収剤の刺激を分散)
・凹凸カバーのクロスポリマー採用
・アスタキサンチン等の抗酸化成分配合(近赤外線への抗酸化作用+)
などなど…。
ただベースにエタノールが多めである点や採用されている紫外線吸収剤(アボベンゾン)がやっぱりネックですね(^_^;)
他にも香料や精油など不要な成分もまぁまぁ多く、
敏感肌には適さない成分構成になっているようです。
とても高い技術で作られている製品なのは確かですが、
高いSPFを確保するためにやや安直な判断をしてしまったな、という印象を受けました。
実際これだけ強い日焼け止めが必要な局面というのは日常生活ではとても少ないので、
もう少し刺激面を考慮して紫外線防止剤を選んでくれたらよかったのではないかと思います。
個人的に少し期待していただけにやや残念な結果でした(^_^;)
アスタリフト パーフェクトUVプロテクター
【全成分表示】
水、シクロペンタシロキサン、ジメチコン、酸化チタン、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、エタノール、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、BG、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、水酸化Al、イソステアリン酸、グリセリン、ヒアルロン酸Na、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、アセチルヒドロキシプロリン、(アクリル酸ブチル/ジメタクリル酸グリコール)クロスポリマー、セスキオレイン酸ソルビタン、トコフェロール、ヘマトコッカスプルビアリス油、グリチルリチン酸2K、クエン酸Na、ツボクサエキス、トマト果実エキス、アロエベラ葉エキス、(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマー、ヒドロキシアパタイト、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(メタクリル酸メチル/ジメタクリル酸グリコール)クロスポリマー、ステアロイルグルタミン酸2Na、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、オレイン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸スクロース、ステアリン酸ポリグリセリル-2、レシチン、ダマスクバラ花油、シリカ、マイカ、酸化鉄、硫酸Mg、香料、フェノキシエタノール
【容量】
30g
【価格】
税込 ¥4104
【謳い文句】
紫外線カット成分D-UVガード(*1)配合。最高水準PA++++の防御力で、日やけによるシミ・そばかすを防ぎます。美容成分が肌をサポート。メイクアップ効果により肌をワントーン明るく整えます。
*1 酸化チタン、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン(紫外線防御剤)
<SPF50+ ・PA++++>
【引用元】
http://shop-healthcare.fujifilm.jp/astalift/products/skincare/perfectuvprotector.html
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オンラインストアURL:https://cores-ec.site/ceralabo/
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