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セラミド関連のマニアックネタの続きになります!
これまでの記事は、
→セラミドとは① ~セラミドの役割と一般的特性~
→セラミドとは② ~「ヒト型セラミド」について(合成vsヒト型?)~
→セラミドとは③ ~「ヒト型セラミド」について(天然型?活性型?)~
上記記事を参照して下さい!
今回は『ヒト型セラミド』の最新の分類について、
引き続き専門家の方の監修のもと解説していきたいと思います(^-^)/
◎『ヒト型セラミド』の表記は2種類!
化粧品配合成分の中で、
『セラミド』
という名前を冠することを許されているのは
ヒト型セラミドだけです。
そしてその表記方法には、
→セラミドとは①の記事でも軽く触れましたが、
現在では以下の2種類があります。
<セラミド+数字>での表記
例)セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド6Ⅱ…など
<セラミド+英字>での表記
例)セラミドEOS、セラミドNS、セラミドNP、セラミドAP…など
恐らく多くの方は
『セラミド3』とか『セラミド6Ⅱ』などの数字版は見たことがあるでしょう。
でも英字表記は
「初めて見た!」
という人も少なくないのではないでしょうか。
実際に市場に出回っているものも
数字表記ばかりで英字版は殆どありませんからね(^_^;)
(僕も実際にお目にかかったのは数えるほどです)
◎『数字』と『英字』の基本的な関係
勘がいい方ならなんとなく分かったかもしれませんが、
数字表記と英字表記は全くの別物というわけではなく、
基本的には
特定の数字↔英字で対応している
と考えてください。
セラミドは、
これもセラミドとは①の記事で軽く触れたように、
「スフィンゴイド塩基」と「脂肪酸」
という二つのパーツからなる物質ですので、
そのパーツの形によっていくつかの種類分けができます。
ここではこの種類を『クラス』という言葉で表すことにして、
(理由は後述します)
理論上では4つのスフィンゴイド塩基と3つの脂肪酸による
4×3=12クラスのヒト型セラミド
が確実に存在すると現在は言われています。
例えば、
「N」タイプの脂肪酸
と
「P」タイプのスフィンゴイド塩基
が合体しているセラミドは
英字表記では「セラミドNP」と表示され、
これは従来の「セラミド3」に充当するという感じですね。
他のセラミドも先ほどのような感じで
それぞれ英字に数字を対応させています。
◎数字は旧式?
しかし
実は上で対応させた数字表記ですが、
正式なものと言えないものもあります。
というのも、
セラミドを数字表記で表していたのはちょっと前までで、
しかもその数字表記の根拠となっている文献では
セラミドは1・2・3・4・5・6Ⅰ・6Ⅱの7種類までだったのです。
当時の分析技術ではこの7種類以上に細かく区分ができなかったようですね。
その後の数字は詳細に特定できた順番に
便宜的に当てはめられただけ、ということで…。
(数字表記の定義などがあまりはっきりしていないものもあるのですね。
セラミド11・12あたりなんかは本来数字で表記することはないのですが、
分かりやすいようにとりあえず見つかった順番に書いてあります。)
今のように英字表記が確立してからは、
分かる人には表記だけで構造まで見えるわけですし
無理やり特に意味を持たない数字表記を対応させるのはナンセンスですよね。
つまり『数字』は旧式の表記で、
最近の研究から明らかになった分類方法に従った
『英字表記』が、
今後のセラミド表記の主体となっていくことが予想できます。
※
今はその両方が混在している状態なので、
場合によっては数字表記と英字表記が一緒に書いてある化粧品もあったりします。
◎12「クラス」の意味
なぜ12「クラス」という言い方をしたのかというと、
↓の図を見てもらうと分かるかもしれません。
(「van Smeden J. et al., J. Lipid Res., 52:(6),1211(2011)より改変」)
このグラフ、
パッと見ると意味がわからないと思いますが、
これは人の肌のセラミドの存在量を三次元的に表したものです。
縦軸が分子量で、横軸が『極性』という難しい性質をあらわしてます。
(極性についてはあまり深く考えないで行きましょう苦笑)
イメージ的には、
この一つの線上に同じのクラスのセラミド達が整列してるイメージです。
学校の全校集会のような感じです(笑)
実は、
例えばセラミドNP(3)などの分類は、
一つのセラミドの種類を表す言葉ではなく、
その特定の構造を持ったセラミドの集団(クラス)
を表す言葉なのです。
※
セラミドはスフィンゴイド塩基と脂肪酸の構造的特徴に従って分類されていますが、分子の大きさ(鎖長)等は考慮されていません。よって同じセラミドクラスでもさらに細分化できるのです。
だから、「クラス」という言葉が一番しっくり来るわけですね(^-^)
◎セラミドクラスはまだまだ増える?
で、この図をもう少しじっくり眺めると、
「?」
というラインが結構ありますよね?
この?のラインは、
まだクラス名が決められていないセラミドクラス
(構造などが特定されていないセラミドの一団)
であることが考えられます。
実際に↓記のような新たな構造のセラミドの発見も報告されています。
M. Rabionet et al., J. Lipid Res., 54:(12),3312(2013)
つまり
セラミドの種類は今もなお増え続けているということになります。
こうなってくるともはや、
「セラミドは7種類だ!」「いや、9種類だ!」「それは古い、11種類だ!」
といった、
子供じみた知識自慢競争しても意味は無いですよね(^^;
調べれば調べるほど、
なおこの世界は広がりをみせている、
そんな感じすらしてくるようです。
先ほどちょろっと話しましたが、
セラミドはクラスごとに複数種類が存在しているわけですから
最近の詳細分析技術によると推定で1000種類以上がありそうだ…
という報告もあるくらいです。
つまり、
我々はまだまだセラミドの全体像を掴みきれてはいない
ということなのでしょうね。
う~ん…奥深しセラミドの世界…(´・_・`:)笑
◎『天然セラミド』って…?
ここまでのおはなしで
「ヒト型セラミド」
というものがどういうものなのか
なんとな~くわかって下さった方もいらっしゃるのではないかと思います。
(超マニアックネタなので興味ない人の方が多いかもしれませんが;)
しかしセラミドは何も「ヒト型」だけではありません。
これまで「天然型」とか「活性型」とかいうお話もしてきましたが、
結局はこれも全部同じヒト型セラミドのことでしたよね。
なので実はまだ、
僕はここでは「ヒト型」の話しかしていないのです(^_^;)
もうそろそろ別のセラミドの話もしないと
誰かに怒られちゃうかもしれないので…、(笑)
次回は
『ヒト型セラミドVS天然由来(動物性&植物性)セラミド』
のお話をしたいと思います(^-^)ゞ
どうぞご期待下さいm(_ _)m
→セラミドとは⑤ ~ヒト型セラミドについて(天然vsヒト型)~
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