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ADHD(注意欠陥多動性障害)

ボーダー息子の育児日記

 

 

 

 

 

2003年4月24日(木)
 

 

今日は授業参観。

 

授業の中に

何か自分の得意なことを見せることになっていて

息子はコマ回しをした。 

 

コマは息子の得意技。 

難しい木ゴマも簡単に回せる。

 

 

サッカー 野球 ドッジボール 縄跳び…

 

みんな色々な特技を披露し

お母さん方から拍手をもらい誇らし気だった。

 

 

息子は人前で何かをするのは本当はとても苦手。

 

幼稚園では行事ごとに泣いていて 

毎回 私が付き添ったっけ。

 

成長したなと感じた。

 

 

 

2003年5月2日(金)

 

 

家庭訪問の日。

 

先生がいらっしゃった。

 

 

4月は時々

学校で「お腹が痛い」と訴えていたようだが

 

先生はなるべく保健室に

行かせないようにしていたとのこと。

 

それで大丈夫だったらしい。

 

 

でも まだ誤解を招く行動は多いようで

友達ともトラブルになるらしいが

その場で先生が原因をはっきりさせ

収めてくださっている。

 

 

掃除の時間も校庭に興味を引くものがあると

外をぼ~っとながめて

手が止まってしまうようで

さぼっているように見えるらしい。

 

 

学校でのことは

先生がうまくとりなしてくださっているので

お任せしようと思う。

 

 

最近は頭痛も腹痛もなく

とても元気に登校しているので安心している。

 

 

 

 

日記からもわかるように 

子どもは(大人もですが…)

 

ほめられるのが大好き!

 

 

ほめられることで 

さらに力を発揮しますアップ

 

 

得意なことを父兄にほめてもらって

どの子もとても嬉しそうでした。

 

 

ほめられて 嬉しくて

自信がついていくと

苦手(息子の場合は人前)を越える力が

付いて行くんだと感じた出来事でした。

 

 

 

息子の対応について 担任の先生には

児童精神科で「ADHDボーダー」と診断されたことや

病院から提案のあった対処法も

診断結果と共に提出しましたが

 

息子のことは

「ADHDとみなしての指導はしない」

とのことでした。

 

 

元々ベテランのとても大らかな女性の先生でしたので

特に病院の対処法は使わなくても大丈夫でした。

 

息子の気持ちを考えて

指導してくださったのだと思います。

 

 

息子は先生と相性も合い

クラスのお友達にも恵まれて

 

「あの2年間は最高だった!」

 

と10年経った今でもそう言っています。

 

 

 

私は病院の先生にADHDの説明を受けたり

息子の成長を感じたり

ADHD関係の本を読むにつれて

次の言葉の大切さを実感しました。

 

 

子供に何か問題(と思われること)がある場合 

 

子供の行動を変えさせようとするのではなく


親(周りの大人)が子供に対する対応を変える

 

親が問題と思っていることは問題ではない

 

子供はありのまま 何も変える必要はありません

 

 

子供の気持ちをそのまま受けとめて 共感する  

 

共感の方式

 

 

子供の良いところを見つけて ほめる  

 

ほめて育てる  

 

 

 

子供が問題行動をした場合 

親はつい子供を叱ったり注意したり 

という”指導”をしますよね。

 

 

「××しちゃだめでしょ!」

「どうして○○出来ないの!?」

 

というように 

まず 私は否定から入っていました。

 

 

頭ごなしに

「~~しなさい!」

と強く言ってしまったことも…

 

 

間違いを正すことで

いいしつけをしている

と信じていました。

 

 

 

もちろん 違っていることを教えて

良い行動へ導くことは大切です。

 

 

問題は子どもにどう言葉をかけるか

 

 

 

ちょっと子どもの立場になって

シュミレーションしてみましょうか。

 

 

たとえば もし 自分がその時

一生懸命考えてした行動に対して

こう言われたら?

 

 

「なんでそんなことしちゃったの?」

 

「~~すればよかったのに…。」

 

「~~しなさいって言ったでしょう!」

 

 

自分がしたことがうまくいかなくて

その上 こんな言葉を言われたら

大人だって がっかりしますよね。

 

 

 

では この言葉だったら?

 

「一生懸命がんばったね。」

 

「残念だったね。」

 

「じゃ、次は~~してみたら?」

 

 

 

どちらが気持ちが落ち着くでしょう? 

 

次の力になるでしょう?

 

笑顔でいられるのはどちらでしょう?

 

 

同じ内容を伝えるにしても

使う言葉共感があるかないかで

受け取る側の気持ちは大きく変わります。

 

 

 

高いところから  

否定 みぎした 命令的指導  

 

ではなく

  

同じ立ち位置で

共感 右→(グリーン) 提案的指導 

 


そして 

失敗や出来なかった行動の中に

ほんの少しでも出来たことがあったら

 

その一部分を思いっきりほめる↑


 

子供をやる気にさせるのも傷つけるのも 

言葉次第だと思います。

 

 

 

では当時 私が読んだ本の中から

それらの言葉をご紹介します。

 

 

 

「子供の自信をつける言葉

 トラウマになる言葉」 より

 

青春出版社 加藤 諦三著

 

 

<子供の自信をつける言葉=ほめる言葉>

 

 

☆「ありがとう 助かるわ」 

 

子供が何かをしてくれた時 恩に着る。

 

他 ~してくれたのね 

こんなに~してくれたのね 

よくやってくれたね

 

 

☆出来ない所は注目せず 

 出来た事を復唱してほめる


例) 

おもちゃを片付ける時 

放り投げながらも最後まで片付けた 


 

「放り投げ」は注目せず無視

「最後まで片付けた」部分だけに注目

 

「よく最後までおもちゃを片付けたね。 

 部屋がきれいになって気持ちいいね。」


 

☆兄弟がいる場合 

 一人っきりの時にこっそり

「○○が1番かわいいよ」と言ってあげる


 

 

<子供を傷つける言葉>

 

 

★どうして出来ないの? 

 ダメな子

 

「人格を否定」

 

 

★あなたさえ幸せなら  

 

「恩着せ」

 

 

★食事どうして食べないの?

 せっかく作ってあげたのに 

 

「恩着せ」

 

 

★自分のことは自分でしなさい

 

「親が指導出来ない」

 

 

★どうしちゃったんだ? 

 わざと~したのか? 

 

「親のレベルの高さを示す」

 

 

★がんばれ!

(プレッシャーをかける) 

 

「子供は自分が出来ないから

 言われると思ってしまう」

 

 

★本当に~したの?

 

「子供を信用していない」

 

 

★○○君は出来るのに… 

 

「友達と比較する」

 

 

★目の前で兄弟をほめすぎる

 

「兄弟と比較する」

 

 

★パパに言うからね

 

「責任を持たない」

 

 

 

 

上記の本は一般書ですが

子どもの気持ちを右→(グリーン)↑の方向に指導する 

とても丁寧な方法が満載でした。

 

 

同じように ADHDの本にも

ペアレントトレーニングで習ったことにも

子どもの自尊心を上げていく指導法がたくさんありました。

 

 

それらはADHDや発達障害に限らず

すべての子供に適用できると思うのです。

 

 

ほんのちょっとでも知識が頭に残っていれば

気がつけることもあると思うので

 

今はどういう内容になっているかわかりませんが

初めて親になるお母さんの妊婦教室や両親学級で

これらの「子どもの力を伸ばす方法」が紹介されればいいな 

 

と思います。

 

 

 

(21)違う個性を受け容れる

 

 

 

【追記】

 

 

 

(青)エンジェリックウィスパーカード 10  

Choose Love 愛を選択する

 

愛を選ぶ 心が喜ぶ 温かい対処

 

あなたはたくさんの愛を持っています

 

ただ人間は頭で考え過ぎたり

感情的になってしまうと

愛を選べない時があります

 

人や物事への対応をする時は

あなたの中にある愛をどうか忘れずに

心が喜び 温かくなる選択をするようにしてください

 

また 子どもの気持ちを大切に

自分の思いを強く押し付けないようご注意を!

 

純粋な「好き」の思いを尊重していきましょう

 

 

 

 

 

 

 

(緑)パワーオブフラワーカード23 

Black Cohosh ブラックコホッシュ

 

変容 リラックス 正しさから楽しさへ

 

大変・困難と感じる出来事があり   

大きな変化を迎えている方がよく引かれるカードです

 

これまでキッチリ・責任感が強い・真面目などと

周囲から形容され  

賞賛されることが多かった方ですね

 

自分にも他人にも厳しく誠実に

物事をこなしてきたことはとても立派でした 

でも 今後は力を抜くのが良さそうです

 

剣には二通りの使い方がありますが

「それは間違ってる!×!」

と怒って剣を振りかざすより

「それも〇」

と舞えば剣から虹も出て楽しくなるでしょう

 

 

 

 

 

 

 

(赤)ジプシーカード 51 Wife 夫人

 

母と子 母性 見守り 

 

穏やかさ 優しさ 温かさ

あなたの持つ素敵な要素が 

そばにいる人を心地よく包んでいます

 

いたずら 悪態 粗相

どんなことにもうろたえない

それは相手を信じる気持ちから

 

あなたの緩やかな見守る姿は 

あなたが接する相手に自信を与え

物事の流れを変えていくことも出来るでしょう

 

 

 

 

 

 



 

(か)このこと じかんがたてば わらえるね

 

 


 

 

 

 

 

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