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ADHD(注意欠陥多動性障害)

ボーダー息子の育児日記

 

 

 

 

2003年5月8日(木)

 

 

毎日5時間授業で帰りが遅く 息子は

 

「先に宿題をしていると 

 遊ぶ時間が少なくなってイヤなんだ」

 

と言う。

 

 

話し合って

 

「遊んだ後はすぐに宿題をする」

 

と言う約束で

先に遊んでもいいことにした。

 

 

遊びから帰ってきて

約束を忘れてテレビを見ていることもあるが

声をかければ机に向かい

わりと短時間でやり終える。

 

宿題が先と決めていたときより

嫌がらずにやっている。

 

 

2003年5月20日(火)

 

 

学校で自転車の乗り方の講習会があった。

 

「クラスで5台必要なので

 自転車を学校に持ってきてくれる人」

 

と先生が希望者を募ったところ

息子も手を挙げたそう。

 

 

我が家は学区域の端で

学校まで歩いて20分くらいかかり遠い方。

 

先生も

「遠いから無理しないでいいよ。」

とおっしゃったそうだが

 

「どうしてもオレの自転車を出したい!」

と言ってきかなかったそうだ。

 

 

先生にも了承を得て

この日の朝 

車に自転車を乗せて学校まで運んだ。

 


来月行われる学区探検

(電車に乗って街のあちこちを見学する学習)

でも リーダーになりたがったり 

最近 前に出ようという姿勢が見えてきた。

 

 

 

 

私は子供の頃 

宿題やお手伝いなど

やることが決まっている時は

先にそれらを済ませ

あとでのんびりするタイプでした。

 

 

その方が思う存分遊べたし

やることがあるとわかっているのに

先に遊んでしまうと

途中で気になったり

後でしなければいけないことをする時に

気が重くなったから。

 

 

「やるべきことがあるなら 先にやる」

 

これが私にとっての

うまくいく 安心する方法だったのです。

 

 

 

けれども 息子は

上記の日記でもおわかりのように

私とはまったく正反対のタイプ。

 

 

先に宿題をしていると

 

「もう○○くんは遊んでる…」

「遊ぶ時間がなくなちゃう…」

 

と焦ってしまい

集中出来なかったのです。

 

 

 

もともと「宿題を先に」としていたのは

息子が遊び疲れて寝てしまい

寝起きでグズグズしながら

夜遅くまでかかって泣きながら宿題をする

ということがそれまでに何度もあったから。

 

 

「夕食を済ませ お風呂に入れて 

 早く子供たちを寝かせなきゃ!」 

 

と私がいきり立っている所にそういう状況です。

 

 

赤ちゃんの娘の仕度もある訳で

思うようにいかないと

 

「ほら!だから言ったじゃない!」

 

とグズグズする息子にきつく当たり

私はいつもイライラしてました。

 

 

 

でも「遊びを先にする」と自分で決めた後は

以前と同じように

疲れて寝てしまうこともありましたが

 

自分で決めた

「先に遊んで宿題は後でする」という考えに対して

 

母の私が

その考えを認めて口を出さないことで

 

息子は自分の行動に

だんだん責任を持つようになりました。

 

 

 

「宿題はやらないといけない」

 

とわかっているから

眠くて寝てしまった時は

翌日の朝 宿題をしていました。

 

 

でも 朝は朝で忙しく

 

「朝ごはんを食べきれない」

「学校に遅刻しそう」

「でも 宿題がまだ残ってる」

 

などなど色んな葛藤が出てきます。

 

 

そんなことを何度も繰り返して

息子は自分の体力の限界や行動するタイミングが

身に染みてわかったようです。

 

 

そして たとえうまくいかなくても

自分で決めたことなので

ママ(私)のせいにすることは出来ません。

 

 

私はそんな様子を見ながら

 

(も~さっさとやっちゃえばいいのに…)

 

と思いながらも 口には出さず

忍耐 忍耐…。

 

 

息子はだんだん

自分なりのやり方で課題を終えるようになり

私のイライラも少なくなりました。

 

 

 

自転車の件にしても

自転車を学校に持って行くには 

親が子供に付き添って

朝と夕方 学校まで送迎することになる訳で

 

先生は

近い家の子供に自転車を持ってきてもらえれば

父兄の負担も少なくすむ 

とお考えだったようです。

 

 

私にしきりに

「遠いのに申し訳ないですが…」

とおっしゃっていました。

 

 

でも そんな大人の事情など

当然ですが

息子はまったくお構いなし。

 

 

自分の自転車で

講習会に参加できたことをとにかく喜んでいました。

 

 

 

大人の都合や効率を考えれば

子どものやり方は不器用だったり面倒くさかったり

見ていてイライラすることが多いものです。

 

 

でも その中に

 

「僕は(私は)こうしたいんだ!!」

 

という子どもの強い気持ちがあるのは確か。

 

 

 

都合や効率を重視して

大人の思うように行動すれば

時間も短縮できて

物事はスムーズにうまく出来るのかもしれません。

 

 

ですが それでは

子どもの「やる気」の芽を摘み取ってしまう

ことになるんだと知りました。

 

 

 

ADHDの子供を持つお母さんと

お話した時に多かったのが


「子供と私はまったくタイプが違うのよね。」

 

という言葉。



皆さん 私と似ていて

 

「先にきっちり終わらせないと!」

 

という完璧主義タイプ。

 

 

で 子供はそろって

 

「後でいいや~」

 

の息子タイプ。

 

 

 

子供に自分のやり方をさせてみたけど

うまくいかなくて 

イライラしたり 叱りつけたり。

 

 

子供が自信を失い

結果 体調が悪くなったり 

学校に行けなくなったり…

 

 

というように

子供のやる気の芽を摘み取ってしまった経験を

どのお母さんも持っていました。

 

 

 

大人が子供に注意やアドバイスをする時は

どうしても 大人自身の経験から

 

「こうすれば間違えずにうまくいく」

 

という効率的・合理的な方法を

子供に言いがちだと思います。

 

 

子どもが望む方法では失敗することもあるし

時間が余計にかかったりして

大人から見れば決して合理的ではないから。

 

 

ささっと済ませたい親からすると

子どもが望む方法は

 

本当に! 

まったくもって! 

不合理!!

 

 

 

でも 不思議なことに

 

親が不合理でも

子どもの思いを尊重すると

 

「次も自分の思うとおりにやってみよう!

 やってみたい!!!」

 

子供のやる気の芽はグングン育つのですアップ

 

 

 

子供のやる気の芽って

大人が気づかない形で育つんだな

って思いました。

 

 

もちろん親は忍耐力が必要ですが

それも 私自身が子供に育てられたのかな

と今は思います。

 

 

 

(22)違う個性を受け容れる

 


 

【追記】

 

 

 

(橙)ソウルメイトカード 42 Gooness 美徳

 

真なる思いを発揮しよう

 

真の思いに基づいて行う言動は

魅力として輝き 

周囲にも良い影響をもたらします

 

心からの思いでする行動は自然とスパークし

真なる想いは心地よいものとして届くでしょう

 

自分の思うまま やってみましょう!

 

また 人々の中にも

その真なる光をみつけましょう

 

 

 

 

 

 

 

(藍)サイキックタロットカード 緑7 

Choose Wisely 賢い選択

 

選択肢 岐路 実行

 

いくつかの選択肢があって迷っている方や

今後の方向性を見定めている方などが

よく引かれるカードです

 

結果がうまくいくに越したことはありませんが

うまくいかない方法を体験することで

自分の目指す道が明確になることもあります

 

迷って決め兼ねて時間やエネルギーを使うより

とにかくやってみる! も大切ですよ

 

 

 

 

 

 

 

 

責任 境界線 冷静に見る

 

○○が悪いとか ××のせいとか 

言うこともできますね

 

でも あなたは自分で決められる人です

自分で決めて 最後まで責任を持ちましょう

 

また逆に「これは私の問題ではないな」

と思うのなら

しっかり境界線を引き

踏み出さないようにしましょう

 

あなたがあえて手を出さないことで 

あの人の自己責任力を

発揮させることもありますよ

 

 

 

 

 

 

 

 

(る)りいろみたいに きれいなこころのままでいて