らーめん五葉＠川越　担々麺

（らーめん五葉川越店の担々麺）

（昨日の日記です）

コロナ騒ぎで交通機関の利用をやめていたのだけれども、しばらくぶりに
西武新宿線に乗り、新狭山駅から本川越駅まで。
ラッシュ時を避け乗る分にはリスクは低いと考えた。

昨日の朝、１０時過ぎ。
川越ではＬＯＦＴに行くまで、いろいろ買い物をしたりで時間がたってしまった。

空腹感に耐えられず昼のピーク時という危険を無視しラーメン五葉に飛び込んだ。

らーめん五葉　Twitter↓

https://twitter.com/ramen_goyou

地元新狭山には三井住友銀行がなく川越まで行かないとならない。
三井住友銀行に行ったときに見つけたラーメン店である。
その時から、「できるラーメン店」であろうと思っていた。
担々麺の写真がうまそうだったのでいただいてみることにした。

お店に入ると豚骨を煮出すあの匂い。

失敗したと思った。

これまでとんこつスープ仕立ての担々麺はほぼははずれであった。

でも入ってしまったからには、もうしかたない。

担々麺小６５０円と豚シャリ小１９０円

でも、違った！！
まず盛り付けのセンスから言って「できる店の担々麺」に違いない。
スープをひとくち口に含み頷く。
練りゴマのコクとベースとなっているスープと完全に一体化して
いる。「ダメな店の担々麺」はベースとなっているスープに
ただ練りゴマを混ぜただけといった印象を受ける。
つくり手の味覚を疑う味だ。
五葉の担々麺は、お店が決めた味がしっかりあり、その味を作り出せる
とぎすまれた味覚と確固たる技術があることを感じた。
技術がないと自らがデザインしようとデザインした味を生み出せない。
したざわりよくクリーミーな味。ゴマのコクがあとをひくスープだ。

辛さは控えめで山椒などもきかせていない。
干し海老も使っておらず、シンプルなスープだ。
あとから五葉を検索してみて驚いた。
「家系」という二文字。
たしかにメニューのラーメンを見ると、豚ガラと鶏ガラ、そしてチー油を
使っているというから家系のエレメントがそろっている。
家系ラーメン店で担々麺を出しているのはきいたことがないし、
出すはずもないと思っていただけに、五葉の担々麺は衝撃であった。

（味の濃さ、脂の量、麺のゆで加減を調節してくれる。麺かためにしました）

（豚シャリ小１９０円　ご飯はややかために炊いており・・・・これはもしかすると焼きめしを出すからかも

しれない。なのでふっくら、甘くという炊きあがりではない。しかしこのかためのご飯がなんとも美味しく、

麺にもあうのだ。甘めのタレもうまい）

（花椒もあるが、あきのこないスープなのでこちらはほとんど使わなかった）

ここまで感動できたのだから☆☆☆☆☆ということになるのだけれども、
星の数は美味しさの評価ではなく弊ブログのおすすめ度なので星４つとなる。
自分は担々麺にはもう少し違うタイプの麺が好きだから。
ただそれだけの理由である。

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「５０年前に歩いた街」
僕が住む新狭山。西武新宿線の新狭山駅から本川越までは二駅である。
新狭山→南大塚→本川越（終点）である。
小学４年から関町。西武新宿線の武蔵関駅がある街に住んでいた。
小学３年の終わりまでは大田区の西蒲田に住んでいた。
最寄り駅は東急線の蓮沼駅。
小学１年から蒲田駅の音楽教室でエレクトーンを習っていた。
やがてその教室の先生が家庭教師として関町にも来てくれた。
ところで樋口先生の実家は新河岸であった。
新河岸は川越の次の駅である。
実は蒲田に住んでいた頃に自分は蓮沼から新河岸まで何度か行ったことがあった。
たまに樋口先生は実家に僕を呼んだからだ。
樋口先生は東急線の久が原・・・たしかそのくらい先の駅が最寄り駅であった。
蓮沼から３つ、４つくらい先の駅に住んでおられた。
なぜかはわからないけれども新河岸のご実家に帰っていたこともあったのだ。
まだ２０代の女性教師であった。
小学生の僕にとって本川越から川越まで歩き、新河岸まで行くということは
冒険と言ってよいくらい。
蓮沼→五反田→高田馬場→本川越→川越→新河岸。
本川越から川越までは１０分以上歩く。
また新河岸駅から樋口先生のご実家までも道順を記憶していなくてはならない。
もちろんはじめは母と一緒に新河岸まで行った。
ちゃんと乗り換えや道順を憶えるようにと言われたはずだ。
５０年近く前の話しなのである（笑）
５０年前の本川越も川越も今とは全然違っていた。
新河岸がすごくのどかな田舎だったということはよく憶えている。
美しい街並だった。いや、街並みというより山村の風景に近かった。
樋口先生のご実家は大きな平屋であった。
大きな庭があって、縁台に座っていた先生を憶えている。
きっと夏休みだったのだろう。
当時は冷房などなかったし扇風機と風鈴だけである。
縁台で涼んでいたのであろう。
蓮沼の僕たちのマンションに来るときのような教師としての顔ではなく、
実家でくつろいでいる娘といった印象だった。
お母さんがよく遠くから来たねと僕を家の中に案内し
飲み物やお菓子を出してくれた。
レッスンをすぐに始めず、先生は時間がたってから、
おもむろにエレクトーンの椅子に座り、
何曲も暗譜した曲を演奏するのだった。
自分がもっているエレクトーンよりもすごくよいエレクトーンで、
いろいろな音色が出る。
演奏を聴きなさいと言われずとも素晴らしい演奏だから、
自然とそばまで行って聴いた。
そのあと、なにか教えてもらったという記憶もないので、
もしかすると先生はご実家でくつろいでおり、蒲田まで行きたくないから
僕を新河岸まで呼んだのかもしれない。
５０年前の蒲田は東京の中でも特に開発が進んだ町と思う。
ステーションビルがいちはやくできたのも蒲田である。
毎週土曜日にはステーションビルのレストランで家族４人食事をした。
池上に祖母と叔母夫婦もいたのでみなで食事をすることもあった。
余談ながら蓮沼のインデアンというラーメンとカレーの店が
美味しいと教えてくれたのは叔母だった。
父はえらく気にいったようで
一人で何度もインデアンに行っていたと言う。
父は麺類をそれほど好まないのでおそらくカレーを食べていたのであろう。
まあ、都会で暮らしていたので、川越や新河岸といったのどかな田舎を
見ることができたのはよかったと思う。
東日本大震災がおこり、近い将来首都直下型地震が７割の確率でおこると
いう東大地震研究所の発表により、地盤の硬い場所への移転を考えた。
母は移転したくないと言っていた。
その当時は大泉学園に住んでいた。
ところが自分は移転を決めたのである。
いろいろと調べた結果、秩父と狭山の地盤がしっかりしていることがわかった。
移転しないと言っていた母であるが、やや大きな地震が起こった。
それで考えがかわったようであり、自分で物件を探しに行ったのである。
そして新狭山にいいマンションを見つけたということで、
４トントラック２台の大荷物で、狭山まで移転したのである。
埼玉県の魅力に気が付き、１～２年前から狭山近辺でのＢ級グルメドライブがはじまった。
新河岸にはまだ行っていないけれどもひとつ先の上福岡には
先週行くところであった。
上福岡で感染者が出たということで急遽とりやめとなったのである。
まあ、だらだらとつづってしまったけれども、蓮沼に住んでいた頃に
５０年後の自分が川越や新河岸がある埼玉西部に住むなどおもいもよらなかったことである。
なんの縁もないところ。たまたま地盤が硬いから移転した新狭山。
二駅先が本川越。
昨日は川越を歩いていて、なんの縁もないわけではないと思った。
５０年前に何度もここを歩いていたことを思い出していた（笑）
川越はなにか用があるから行くだけの街。
だからラーメン店めぐりもしていない。
でも自分が住んでいるエリアをちゃんと見つめていこうと思った。
川越だって歩いてみればいろいろ僕が好きになれることもあるだろう。
五葉には空腹に耐えられずやむなく行ったのである。
川越でのラーメンめぐりは基本的にやっていないからだ。
しかしこれだけ美味しい担々麺を食べてしまっては、次は普通の
家系ラーメンを食べずにはいられない。
五葉が契機となり、川越に目が開かれた。
５０年前に歩いたあの街・・・・
今日から川越は僕が好きな街のリストに加わった（笑）