御幸橋とその周辺 (新潟県糸魚川市青海) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

2018年10月26日、悲報転じて北陸遠征・初日。この日のネタで記事にしているのは清水倉隧道(仮)(※)旧・風浪川橋笹川シンドローム朝日小川ダム付近の建屋つきシェッド熊坂隧道平三郎茶屋冬期歩廊愛本橋近くの謎タワー

 

(※)

橋立隧道(仮)というタイトルで記事にしていたが、この記事を機会に清水倉隧道(仮)と変更することにした。実際至近にあるシェッド名も「清水倉シェッド」だし、所在地的にもよく見たら橋立より清水倉の方かなということで。まあいずれにしろ仮称なんだけど(笑)。

 

 

今宵ご紹介するのは、その清水倉隧道(仮)の後に訪ねた橋。かなり特異なロケーションのステキ橋だ。ハードルを上げるつもりはないんだが。

 

 

まずはこれ。

ここは新潟県道155号橋立青海停車場線が青海川を渡るところなんだが、この写真一枚ですでに伝わる人には伝わるかと。現在地はこちら

 

 

 

 

 

県道の橋に(ほぼ)正対…。

気になる?気になるでしょ?この線路が(笑)

 

お気づきだろうか、踏切があると見せかけて、実は県道に面しては遮断棒がないんだな。いや、実はたった今記事を書いてて気づいたんだが(笑)。

 

 

 

 

 

まあいったんそれは措いといて、

右の親柱には「みゆきばし」。

 

 

 

 

 

そして左の親柱には、

「昭和二十九年三月竣功」。なかなか崩してるな~。

 

 

 

 

 

で…

やっぱこれでしょう。

 

最初の地図をご覧いただくとわかるのだが、他の鉄道路線とは全然接触していない。つまり完全に独立した鉄道なんである。

 

その正体は…デンカ株式会社青海工場の専用線

つまり、企業の専用鉄道である。

 

 

他の鉄道路線とは接続していないが、このように県道とは濃厚接触している。記事全体を通じてそのへんお伝えしていく。

 

 

ちなみに、他の鉄道と接続していないと書いたが、かつては北陸本線(現・えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン)青海駅まで線路がつながっていた。このことをググったら大御所しょうさんの記事が一番に出てきたので、リンクを貼らせていただく。ぜひご参考に。しょうさん、ありがとうございます。

 

 

しかし、2009年までは現役だったのね…。

 

はい、改めて

県道橋の上。

 

 

 

 

 

ピッタリ並行して架かる、

デンカ専用線の橋梁。

 

この専用線、運輸開始は大正11年4月と大変歴史の古い路線である。当時の区間がどこからどこまでだったのかは不明なので、この橋梁が大正モノかどうかはわからないが。

 

 

 

 

 

県道橋北側より。

傍らの橋梁および専用線のみならず、橋の向こうに見えるすべての建屋や設備、そして左端に見切れている部分も、すべてデンカの関連施設。

 

そう、まるでこの県道、企業占有地を縦断してるような…てか、事実上そうなってるのだ。

 

 

 

 

 

右の親柱は、

「御幸橋」。古レール転用のトラロープ支柱がいい感じ。

 

 

 

 

 

左はまたお誕生日だったが、それより、

ほらね、ここにもちゃんとゲートが。

 

両岸ともこんな感じなので、この御幸橋、サイドアングルを見られる位置が皆無。ギリこの一画からちょっとだけ…。

 

 

 

 

 

にしてもこの注意喚起、

スパイシーですな~。

 

 

 

 

 

御幸橋を渡った先の景。

右手に見えてるのは、工業用の導水路の沈砂池…たぶん。

 

 

 

 

 

御幸橋を振り返り。

ほんと、県道は可能な限りの幅員は確保しているものの、どこか肩身が狭い。

 

 

 

 

 

極めつけは、

「デンカ構内入口」。

 

県道に面してデカデカと掲示されているのでなかなか見落としはしないだろうが、よく見たら立入禁止とは書いてない。さりとて…部外者が入っていっていいものか?たぶんアカンよなあ(笑)。

 

 

 

 

 

うーん。

吸引力は凄いんだけども。

 

 

 

 

 

まあね、

(一応)分別ある大人としては、行けませんわ、やっぱ(笑)。

 

ちなみに先ほどの写真の「デンカ構内入口」看板、2023年8月撮影のストビューで見ると、「関係者以外立入禁止」に書き変えられている。そらそうですわな。

 

 

 

 

 

で、もう一つ先にあった入口は、

フルオープンではあったものの、こちらにはしっかりと「構内 関係者以外立入禁止」と書かれていた。

 

 

 

 

 

構内入口にはこのように、

路面の穴から水がピューッと出ていた。

 

普通に考えればこれは融雪パイプなんだと思うが、この日は10月下旬でもちろん雪もまだなし。たまたま冬到来前の点検的なことだったのか、あるいは靴底を洗うとか、全く違う用途でのことだったのか?

 

いずれにせよ、あんまりしげしげ見る機会もないので、しばし鑑賞してたっけ。

 

 

 

 

まあこんな感じでこの御幸橋周辺。関係車両や関係者の往来もそれなりにあるが、県道上にいる限りはOKなので、同じ趣向の方は楽しめると思う。

 

 

 

 

 

最後におまけ。

 

この直前、御幸橋手前で停車して地図を確認してたら、なにやら気配が。アッと思って顔を上げれば…

おりしも機関車が通過!

 

もちろんまったく運行時間など知らずに(なんならその存在さえも忘れてた)来ていたので、これはラッキー!なんだけども、あと数分遅く来てくれればバッチリ至近で拝めたのに…の気持ちも(笑)。

 

 

もしそうなっていたら、この記事の構成も変わってただろうな~。

 

 

 

 

 

以上。