2022年12月30日に敢行した、東紀州徘徊。この日のネタで記事にしているのは…っていつものように書き始めたが、なんと初めてだった!マジか。
今回のネタは、地理院地図を見ていて「!」ってなった、その現場を確認しに行ったって話である。
まずはこれを。
なにこれ?マピオン地図だとこちら。
三重県道70号賀田港中山線から分岐する行き止まり林道(たぶん)に、謎の隧道表記。いやいやいやいや…。
わたくしもこの趣味を始めてそれなりになるが、こんなところに隧道があるなんて聞いたこともなかった。手持ちの県別マップルは言うに及ばず、いくつかの電子地図にも載っておらず、ただ地理院地図だけ(チェックできた中では)にこうして描かれている。
過去にこんな記事を書いていて、ここもおそらくこのパターン…つまり「地理院地図の誤表記」だろうと思った。
のだが…、
うむぅ…地形的には「あってもおかしくない」感を醸しとるのよね~。
やっぱ気になる!と、この機会に現地調査をおこなってきた。
ハイッ!というわけでね。
県道70号からの分岐にやって参りました~。
分岐はフルオープンながらも、あまり車の出入りがなさそうな感じ。距離も1km弱ほどと大したことないし、ここからは徒歩進軍とした。
入口に立っていた、林道利用注意の看板。
残念ながら林道名は読み取れなかった。てか、書かれてなかっただけかも。
この日は快晴で、真冬らしからぬポカポカ日和。
気持ちよく歩き始めた。まあ道中ほぼほぼ山影の中だったけども。
歩き始めて6分、
地理院地図にも描かれている、谷を渡る地点が近づいてきた。
その谷だが、
なかなか見事なナメ滝(でいいのだろうか)で、しばし眺めた。写真だとショボいな~。ひとつ上の段にゴロゴロ岩が転がってるのは、崩れてきたもの?
そこから勾配が徐々にきつくなり、
こんなコンクリ舗装パートも現れた。
徒歩進軍開始13分で、
んん~。この目の前が隧道表記の現場っぽいが…?
そう、ここなんだが、
ないね。
ちなみにこの右手は、
これまたよく暴れそうな谷。この程度のコンクリ壁じゃ追いつかない事態もありそうだ。
さて、当該の隧道表記位置は、
樹木でカムフラージュされているが、荒々しい切り通しになっており、やはり「あってもおかしくない」という印象。つまり、かつて隧道があったが開削された、という可能性はゼロではないなとは思えた。
しかしながら、
こういう何の関係もないものは落ちてたが、隧道存在説を裏付けるものは見つけられなかった。
隧道表記のその先は、
にわかに高度感マシマシに。ちょっと気にはなったが、ここで引き返すこととした。
振り返って、
イメーージ…イメーージ…。心の眼で見れば、隧道が見える?
エア洞内(笑)にて。
はい、少なくとも現存する隧道は100%ナシ!
ということだけを確定し、撤収した。
最後に。
一応過去のことを調べようとしたんだが、まず今昔マップは対象エリア外。ならば、とひなたGISで古地図を引っ張ってきたらば…
まさかの、当該エリアだけ古地図なし。うそやろ?そんなんあります??
キレイなオチ、ついたやん…(笑)
でもまあ実際、そんなに古い道ではないと思っている。遡ってもせいぜい昭和半ばごろにつけられた林道か作業道か。ここに存在したかもしれない隧道、何かご存じの方、情報お待ちしております。
以上。
以下メモ:
隧道は登場しないんでアレだが、隧道に興味のある方に読んでいただく記事なので「道路トンネル・隧道」テーマに分類することとする。