別府駅下の煉瓦暗渠 (山陽電鉄本線 播磨町~別府) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

古ネタを投棄~。

 

 

 

これを最初に見つけたのは、2010年1月4日のこと。

場所はこちら。山陽電鉄別府(べふ)駅の直下も直下、めっちゃアプローチしやすい場所。

 

この日は新野辺橋梁を潜るためだけにここまでやってきたのだが、思わぬ発見で嬉しかった。

 

 

 

 

 

まあこれが最初の出会いで、もう行くこともないと思ってたのだが、2017年9月20日に仕事でまた別府駅に降りたつことに。そうなると、お変わりないかどうかをやっぱチェックしますわな。

 

前回写真と同じ北側より…

接近できない環境も含め、以前とほぼ変わりない様子だった。

 

 

 

 

 

ズーム。

一枚目写真との間違い探しみたいな(笑)。お変わりなく安心。

 

 

ところで、前回からの7年半の間に多少の見識を蓄えたわたくし、改めてその特徴を認識した。これはここ以外でも見られるものではあるが、坑門上部が水平でなく斜めになっていることがわかるだろう。

 

二枚上の引きアングルなら伝わるかもだが、この暗渠、実は線路に対して斜交しているんですな。

 

 

斜交する煉瓦暗渠といえば、いわゆる「ねじりまんぽ」がよく知られている(どこの世界で?・笑)と思う。

ちなみに拙ブログでこれまで記事にした「ねじり物件」は、第272号橋梁六把野井水拱橋車場川橋梁円妙寺橋梁狼川隧道兵田川橋梁と(たぶん)六件あるので、ねじりまんぽをご存じない方はこれらを参考に見ていただきたい。

 

 

ただ、斜交するものすべてがねじりまんぽになっているわけではない。むしろ「じゃないもの」の方が多く、そうした「斜交しているけどねじりではない」物件の特徴が、ここのような「斜めになった坑門上部」なのである。

 

 

ねじりまんぽは、上から見たときに坑門と線路が平行に位置しているのに対し、こうしたねじりじゃないものは、坑門自体が線路の方向に対して斜めとなっている。なので、法面の勾配に合わせた角度で、坑門上部が斜めになっているわけだ。

 

 

 

 

 

まあ文字で読んでてもサッパリかと思うので、参考写真として甲大門西橋梁。記事にはしてないけど。

これと見比べていただくとよくわかると思う。坑門はあくまで線路と平行でアーチ橋の中心軸が斜めになっているので、アーチ環の端部もこのように鋸歯状に段差ができる(ツライチのものもあるけど)

そして坑門上部は、線路と平行ということは法面に対しても平行であるため、上部に角度をつける必要はなく水平。

 

 

 

まあ、写真で見てもサッパリかもしれんけど(爆)。

 

 

 

 

 

さてこちら、線路南側より。

こちらはご覧のように至近で観察できる。

 

 

 

 

 

しかし、

立ち入れないようになにやら張ってあった。

 

ご心配なく。わたくしスーツ姿なんで無理(笑)。つうか、この場所であそこに入り込むのは相当なメンタルを要求される。

 

 

 

このあと神戸へ移動し、仕事終わりにはねっこ橋を堪能。

 

 

 

 

 

 

以上。