今宵ご紹介する橋は、想い出の橋。
知ってる方は知ってるとおり(笑)、わたくしはかつて毎年木曽御嶽夏山のバイトに赴いていた。当時は橋にも隧道にも興味はなかったが、それでもこの橋は印象に残っていたので、後年再訪した時には感慨深いものがあったな~。
2014年7月19日朝、5時56分。この時間ながら、すでに川合隧道をシバいてきてるが…(笑)。
これが、
想い出の景なんだな~。
学生のころはコレがなんだかわからなかった。もちろんこの趣味を嗜むようになった目で見れば、先代橋のものと思われる吊り橋主塔遺構であることは明白だが、当時はこの魅惑的な構造物に、なんか魅せられていたものだった。思えば当時から素地はあったってことかな(笑)。
それにしても朝靄に浮かぶ主塔、幻想的だ。
そのモノトーンな主塔と、
現橋の朱色アーチとの対比が鮮やか!
改めて、場所コチラ。写真は東側より。
お名前はタイトルどおり大島橋だが、
この親柱形状、ありそでなさそなヤツやな。
さりげな~く、
装飾的で。
銘板があった。
見にくいけど、1958年3月とある。撮り方が(角度が)悪く、製作会社は判読できず…。
ワンスパンでまたぐランガー橋ゆえ、けっこう大きなアーチなんだが、
改めて見ると、幅員狭いなあ。普通車同士の離合でギリやな。
橋上から望む、コチラ上流側。
川幅が広がって常盤ダムのダム湖的な感じになっているが王滝川に架かる橋である。
こちら下流側。
幻想的な川面がいいね~。なぜここで主塔遺構も撮らなかったのか謎だが…。
これは2008年8月13日、学生時代以来約20年ぶりに御嶽に帰ってきた際に撮ったもの。
あれに登ってみたいけど、無理ね(笑)。
渡って西側より。
そういえば書き忘れてたが、この道は長野県道256号御岳王滝黒沢線。
カナ表記のお名前と、
お誕生日。
「昭和三十三年九月竣功」。あれっ?先ほど銘板では3月ってなってたような?
…と思って写真をよく見返したら、ちゃんと9月と読めた(笑)。
西側からの、旧橋遺構。
三径間で中央スパンが吊り橋ってパターンですな。主塔の意匠を含め、わたくしの好きなヤツだ(笑)。
ちょっと角度違いで。
これも2008年8月13日撮影のもの。どっちも真夏だけど、時間帯でテイスト違うな~やっぱり。
そして最後の写真も、2008年モノで。
冒頭の写真とほぼ同アングルで〆るっていうね。
この大島橋、ここのおよそ20分後に訪ねた旧・六段橋(もちろん当時は旧ではなかった)、花房隧道(もちろん当時は廃ではなかった)と並び、お山への行き帰りでとっても印象に残っていた。六段橋~花房隧道はそのダイナミックさと線形のインパクトによって、そして大島橋については…「区切り」感かな。
往路の場合は、この橋の手前で御嶽黒沢口、開田口(旧三岳村、開田村)への道を分ける。つまり「王滝村に向かうためだけの道」の真の入口がこの橋なので、「今年も来たなあ~」と。帰りには逆に、「あ~、王滝とお別れやな~」とね。神社でいえば鳥居みたいなもんかな。
そんな意味で、想い出の橋、なのだった。
この日のネタで他に記事にしてるのは、氷ヶ瀬隧道、小谷沢の水路橋、オケジッタバス停、日和田3号トンネル、舟渡橋、松橋、十三墓バス停といったところ。
以上。