花房隧道【後篇】より続く。
隧道そのものについては、もれなくお伝えした。が、久方ぶりに逢いに来たのは隧道だけでは…ない。
もうおわかりですよね?
ドクン。
ドクン。
…逢いたいけど、もう逢えない。
喪われた、あの六段橋には。
そこはもう、お立ち台の上。旧六段橋につながる、橋台部の上だ。
ここで、右を向くと…
現・六段橋のほぼ全景が。
…逆に言えば、現道から丸見えってこと。早朝で助かった。ちなみに橋の向こうに見えるは、牧尾ダムの巨大な姿。
左の崖のキワから。
スースーしてきましたか?
よろしければ、
もっとスースーしに行きましょうか。
高っっか!!
さてさて、ここでようやく現在地を。
忘れてたわけではございませんのよ。記事進行上、ね(笑)。コレを見れば位置関係が一目瞭然。
ちなみに、現六段橋の上から見た情景がコチラ。
左端に隧道の坑口。そしてグイーン!と右カーブで王滝川の断崖へ。二子持側の橋台が右端に見える。
もっと移動して、旧橋が架かっていた全景を。
なかなかのインパクトだ。やっぱ、かなり高い橋やったんやな~。
旧六段橋の姿は、ネットで検索すればこれと同アングルの雄姿が拝める。まるで鉄道橋梁のように見える上路の鋼トラス橋で、もう二度と拝めないことが悲しくなる類いの、なかなかの逸品だ。
ちなみにさっきいたお立ち台はこんな感じ。
ひゃ~。こっちから見られたら通報されかねんな…。
最後に、右岸の二子持側、旧橋に続くアプローチは
画像左のほうには巨大な牧尾ダムがあり、この旧道は関電施設へのアプローチ路も兼ねているため、完全封鎖。奥に見えるガードレールの通行止めを越えると、その先はもう峡谷の虚空へ躍り出ることになる。…行ってませんよ、もちろん(笑)。
現役時代、バスに揺られながらこの高い橋を渡って、急カーブの狭いトンネルに入るこの流れが、自分の道路趣味の原風景として在るような気がする。それを追体験することはもう叶わないけど、あの青春の日々(笑)以来久々に現地を踏めたことは、とても感慨深かった。
おまけとして、動画を撮ってきましたのでどうぞ。途中、ゴロゴロいってんのは雷鳴で、最後にはけっこうざあざあ雨降っております。あと、銘板にカメラを向けたはいいけど、暗くてほぼ写ってないとか(笑)。では…Enjoy!(爆)
以上、完結。