川合隧道 (廃) 【前篇】(長野県木曽郡木曽町福島~三岳) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
午前4時36分。国道19号線上松バイパスを北に突っ走っている。
 
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2014年7月19日、6年ぶりに木曽御獄の懐へと。
 
 
 
6年前にはこんなトンネルなかったな~。しかし、懐かしの赤橋(と呼んでました)から長野県道20号開田三岳福島線に入れば、「帰ってきた」感が一気に高まるのは昔と同じ。
花房隧道の記事でも書いたけど、学生時代に毎年木曽御嶽の夏山バイトで山籠りし、王滝村を心の故郷と自認するわたくしにとって、この道は本当に想い出深い道。
 
 


そういえば、黒沢別れまでに一本(実際は二本)トンネルあったよな~、とか思って走ってたら・・・
 
 
 
 
そこにかつての記憶と違う光景が。
 
 
 
 
現在地はコチラ。
 
 
 
 
 
 
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うわー新トンネルできてら。

もちろん向かって左が、わたくしがかつて通った隧道なのだが、正直ほとんど記憶はなかった。が、漸く白み始めた曇天の下で見るその光景は、やたらと印象的だった。


新旧のトンネルが並列するところは数あれど、こういう見え方って案外ないもので。
 
 
 
 
当然、速やかに接近。
 
 
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現役を退いた隧道は、フェンスにより封鎖されていた。

ただし脇は甘い。そして・・・立入禁止とは書かれていない(笑)。この時点で、洞内にうずくまる者共の姿がうっすらと見えていた。
 
 
 


まずは正対。ノートさんのハイビームで洞内を照らしてみれば、
 
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浮かび上がる作業車の姿。
 
どうやらこの旧隧道、道路管理用の作業車を格納するスペースとして再利用されているようだった。よかった、廃車とかじゃなくて(笑)。
 
 


そして貴方のお名前は?
 
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 「川合隧道」。ブレてはいるが、しっかりと判読できる。
 
 
 
 
 
では、失礼して…。
 
 
 
 
さっきも書いたように、この隧道についてはほとんど当時の印象はなかった。花房隧道みたいにインパクトがあれば憶えてるけど…。でもまあ、かつて毎夏ここをおんたけ交通バスで通過していたと思うと、感慨深いものがあった。
 
 
…とか書いてお茶を濁している(笑)ように、洞内には特筆モノのトピックはなかった。
 
 
 
あるのは
 
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闇にうずくまる異形の者共。
 
我が貧弱照明によるノンフラッシュなら、そんなフレーズも似合いそうだが(笑)。
 
けど、闇の中に大きな車体たちがうっそりとうずくまっているその感じは、名状しがたい魅力があった。…感性、おかしいか?(笑)
 
 
 
 
一直線の隧道だから、反対側坑口まで見通せる。ならば、車で反対側へ回ったほうが得策。
 
 
 
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いったん脱出。
 
 
 
 
 
 
【後篇】に続く。