いったん洞内から撤退、新道で西側へと回り込む。
・・・のついでに、新トンネルもご紹介しておこう。
コチラは西側坑口。
銘板。
いやー真新しいはずだわ。
てか、「新川合」トンネルじゃなくて、単に川合トンネルなんや。こういうネーミングは、旧物件を廃する前提の場合によく採用されるよな…。橋の場合も往々にしてそうやけど。
で、この西側坑口の向かって右に
旧道入り口。
いつでもどこでも、この感じにはグッとくる(笑)。新しかろうが古かろうが。
こっちはなんか
陰鬱な感じ・・・。
まあ天候のせいと、刈り払いがなされていないためやけど。路面は思いのほか状態がよく、旧道落ちして間もない感が漂っている。まあ作業車庫としちゃ現役なので、ちゃんとメンテはされてるよな…。
このいかにも!な悪線形、当然カーブの先には、
川合隧道・西側坑口。
こちらも愛想のない無骨なポータルやな~。
扁額は東側と同じく「川合隧道」。
洞内を望む。
作業車の反射板が赤く煌く。
最初のアプローチがこっち側からだったら、「オッ!?」となったやろうな(笑)。
おなじみのトンネルリスト(国土交通省「平成16年度道路施設現況調査」)によると、この隧道は昭和40年建造、延長152m、幅員6,0m、有効高4,7m。
どうやら2013年の秋頃に現トンネルの供用が始まったっぽいので、もう1年早く王滝へ帰ってくれば、旧隧道の最後の夏に立ち会えたのにな。
まあでも、車庫としての余生を過ごすというのも、隧道の行く末としては悪くないな。埋められたり開削されたりするよりは、よっぽどイイ。
このまま、お幸せに…(笑)。
3日間に及ぶ長い長い遠征の実質キックオフが、この隧道でありました。
以上、完結。