川合隧道 (廃) 【後篇】(長野県木曽郡木曽町福島~三岳) | 穴と橋とあれやらこれやら

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初めまして。ヤフーブログ出身、隧道や橋といった土木構造物などを訪ねた記録を、時系列無視で記事にしています。古い情報にご注意を。その他、雑多なネタを展開中。

 
【前篇】より続く。

 
 
 
 
いったん洞内から撤退、新道で西側へと回り込む。
 
 


・・・のついでに、新トンネルもご紹介しておこう。
 
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コチラは西側坑口。

 
 
 
 

銘板。
 
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いやー真新しいはずだわ。
 
てか、「新川合」トンネルじゃなくて、単に川合トンネルなんや。こういうネーミングは、旧物件を廃する前提の場合によく採用されるよな…。橋の場合も往々にしてそうやけど。
 
 
 
 


で、この西側坑口の向かって右に
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旧道入り口。

いつでもどこでも、この感じにはグッとくる(笑)。新しかろうが古かろうが。
 
 
 
 
 
こっちはなんか
 
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陰鬱な感じ・・・。
 
まあ天候のせいと、刈り払いがなされていないためやけど。路面は思いのほか状態がよく、旧道落ちして間もない感が漂っている。まあ作業車庫としちゃ現役なので、ちゃんとメンテはされてるよな…。
 
 
 
 

このいかにも!な悪線形、当然カーブの先には、
 
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川合隧道・西側坑口。      
 
 
 
 
 
 
こちらも愛想のない無骨なポータルやな~。
 
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扁額は東側と同じく「川合隧道」。
 
 
 
 
 
 
洞内を望む。
 
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作業車の反射板が赤く煌く。
 
最初のアプローチがこっち側からだったら、「オッ!?」となったやろうな(笑)。
 
 
 
 
おなじみのトンネルリスト(国土交通省「平成16年度道路施設現況調査」)によると、この隧道は昭和40年建造、延長152m、幅員6,0m、有効高4,7m。
 
 
どうやら2013年の秋頃に現トンネルの供用が始まったっぽいので、もう1年早く王滝へ帰ってくれば、旧隧道の最後の夏に立ち会えたのにな。
 
 
まあでも、車庫としての余生を過ごすというのも、隧道の行く末としては悪くないな。埋められたり開削されたりするよりは、よっぽどイイ。
 
 
このまま、お幸せに…(笑)。
 
 
 
 
 

 
ここの1時間18分後に花房隧道旧・六段橋、3時間11分後に小谷沢の水路橋、流れ流れてこの日の最後にこんなスピンオフ。そして翌日には二度目のニコイへ。
 
 
 
3日間に及ぶ長い長い遠征の実質キックオフが、この隧道でありました。
 
 
 
 
 
以上、完結。