私は園や学校で子ども達と関わっていると
大人と距離を取りたい
警戒心の強い子ども
に出会うことがあります。
そんな時、どう関わる??
私が思うのは
相手が安心できる状態を
作るために
大人が本気で関わり
長期戦を覚悟すること
だと思っているんです。
だってね
本来子どもは
大人に守られて育っているので
大人に対して
少しは安心感を持っているハズなんです。
それが
大人と距離を取ったり
信用していない態度を取るということは
それだけ
その子は何かに傷ついたり
悲しんでいる可能性が高いな~
と思うんですよね。
だから
まず、
その子が欲しい安心感が足りていません。
それに
子どもが大人を信頼していない理由は
☑ 大人は守ってくれない
☑ 大人はズルイ
☑ 大人は一方的だ
☑ 大人は話を聴かない
などを感じている
ということもあると思うんですよ。
そういうタイプの子どもは
周りをよく見て感じていますからね(笑)
そこで
大人がごまかしやウソ偽りなく
本気で話す覚悟も必要なんですよね。
そういう姿勢を
子ども達って見ているよな~
って思うんですよ。
ということは
その子が欲しい安心感がないまま
大人思う安心感をいくら提供しても
反発されるだけ。
大人が
表面的な態度で接しても
信頼関係が築けるとは思えません。
信頼関係が壊れちゃった相手とどう関わる?? 関係を元に戻すよりも、大変だけどおススメなこと
そこで
まずは
その子が安心感を持っていられることを
見つけることが大事んだと思うんですよね。
☑ 何に興味があって
☑ どんな時に笑顔になって
☑ 一人の時に何をしていることが多くて
☑ 何があると安心するのか
それらを少しでも多く見つけて
保障してあげることだと思っています。
私の場合
そういう子と出会った時
まずは
着かず離れずの距離を保ち
よく観察します。
「こうしたらいいよ」と言っても全然相手に響かない!響く時と一体何が違うの?
これは
物理的な距離もそうですが
心理的な距離も含みますね。
話しかけてみて
話したくないようだったら
話を止めるし
話せそうなら、
他愛もない話をしてみる。
その繰り返しで
少しづつ
心の距離を縮めていきます。
そうすると
ふとした時に
ほんの一瞬だけですが
ポツリと話してくれるんです。
そんな時は
その話に対して
良いも悪いもアドバイスもいらなくて
ただ
「そうだったんだね。」
「話してくれてありがとう。」
と受け止めたことを伝える。
たったそれだけですが
その繰り返しで
信頼をほんの少しずつ
積み重ねていくんです。
確かに時間はかかるけれど
急がば回れ。
一気に心の距離を縮めたくなりますが
それを子どもに察知されると
あっという間に
「ああこの人、
結局自分を見ていないんだな…」
と心の距離を取ります。
地道な関わりは
本当に大変だと思うのですが
こういった子達と関わって
いつも思うのは
「子ども達もみんな
自分の話を
真剣に受け止めて
聴いてもらいたがっている」
ということ。
大人が本気で関わっていることが
子どもに伝わった時
それ以上
子どもにとって安心できることはないと
思うんですよね。
だから
そうやってサインを出してくれている子が
少しでも安心できるように関わっていって
「ちょっと安心できる大人もいるんだ」
と思えた時
きっと心を開いてくれるように
なるだろうな~と思っています。
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