公会計の動向 -78ページ目

庁舎の電力などエネルギー使用に伴う排出量は約6%相当分が減少

 四国新聞サイトは3月30日に「7%削減目標は達成見通し/政府部門の06年度CO2排出」を掲出。

 記事は、環境省が30日、中央省庁や地方の出先機関が排出する二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスについて、18年度までに01年度比7%削減する政府目標が達成できる見通しとなったことを明らかにしたと報じる。18年度の政府部門の排出量は約168万トンで、13年度比15・7%減少したとする試算結果がまとまったためだが、試算値は18年4-12月のデータを1年分に単純換算したもので、暖房使用や残業などで排出が増える今年1-3月分は反映していないとか。削減の内訳は、国が保有する船舶と航空機からの排出量の減少が約10%分に相当し、庁舎の電力などエネルギー使用に伴う排出量は約6%相当分が減少したとのこと。省庁別の試算値によると、対象の20省庁中、11省庁が7%の削減目標を達成しており、会計検査院の48・5%減を筆頭に、宮内庁29・4%減、防衛省20・8%減となっているとのこと。

衆院調査局が天下り先に対する国庫支出金額を調査

 中国新聞サイトは3月30日に「天下り先に5兆9000億円 衆院調査、随意契約が大半」を掲出。

 記事は、国家公務員の天下りを受け入れている約4600の民間企業や特殊法人に対して、国が18年度上半期で約5兆9千億円の補助金、契約金などを支払っていたことが、衆院調査局が29日にまとめた報告書で分かったと報じる。民主党が衆院に予備的調査を要請し、決算行政監視委員会が調査局に報告を命じていたもので、民主党は「天下り先に対する過剰な優遇」と削減を要求する方針とか。報告書によると、昨年4月1日現在、中央省庁からの再就職者約2万8千人のうち役員クラスが約1万2千人で、天下り先の約4600の企業、団体に支払われた金の内訳は補助金などが約4兆1千億円、国との契約金が約1兆8千億円だったとか。契約金のうち、入札を実施しない随意契約が約98%に上ったとのこと。文部科学省が所管する団体に支払われた額が最も多く、総額は約1兆4700億円で、以下、経済産業省所管の約1兆200億円、財務省所管の約1兆100億円の順とか。天下りを最も多く受け入れているのは国土交通省所管団体で計約6400人で、補助金などの総額は約8600億円とのこと。財務省所管団体に対する支払いのうち、国との契約金が約9700億円を占め、そのうち随意契約が約99%に上っており、文科省所管団体との契約は約2200億円で、約99%が随意契約とか。防衛省(契約金約3200億円)と国交省(同約2500億円)はそれぞれ約97%、経産省(同約200億円)は約96%が随意契約だったとか。民主党の松本剛明政調会長は報告書を受け記者会見し、「契約見直しや価格の適正化により3、4割の削減は可能だ」と指摘し、国会審議で追及していく考えを示したと記事は伝える。

郵貯残高が想定以上に減少

 3月21日付け日本経済新聞朝刊5面の「郵政公社、民営化時想定の188兆円、郵貯残高下回る」の記事は、日本郵政公社が20日に発表した郵便貯金速報によれば、19日時点の郵貯残高が前日比1837億円減の187兆8377億円となり、民営化準備会社、日本郵政が10月の民営化時に想定するゆうちょ銀行の資金量(188兆円)を下回ったと報じる。郵貯の資金流出は続いており、日本郵政が4月末までに政府に提出する業務承継に関する実施計画では、郵貯残高や損益などの経営見通しを変更する可能性が出てきたと記事は伝える。

農地集約を急ぐ農水省

 3月22日付け日本経済新聞朝刊1面に「農地集約に公的資金、利用権、「再生機構」が売買―政府検討、08年度」の記事。
 記事は、政府が農業の生産性を高めるため、公的資金を使い農地を集約する制度を創設する検討に入ったと報じる。全国の市町村に設置する公的機関「農業再生機構」(仮称)が耕作放棄地(遊休農地)などの利用権を買い取り、株式会社など新たな農業の担い手にまとめて売却する仕組みをつくるもので、20年度から一部地域で導入する方針とか。農林水産省が夏までに制度設計し、20年度予算の概算要求に盛り込むこととし、財務省も経費の計上に前向きで、初年度はまず数億円規模で利用権を取得する公算が大きいとか。新制度は農村を中心とした全国の市町村に、国と自治体が共同出資する「農業再生機構」を設置し、地域の事情に精通した農業関係者らの専門家を機構に入れ、売買の仲介役とするとのこと。機構は国の資金を元手に、複数の農家が持つ遊休農地、耕作地などの利用権をまとめて買い取り、利用権は要望に応じて別の農家や農業法人などに一括して売却し、営農の大規模化を進めるとのこと。長期利用を促すため「最低10年以上の農地活用」を売却の条件とし、所有権を手放すことに抵抗感がある農家も多いため、利用権を売買して農地を有効活用するとか。農水省によると、北海道を除く地域の平均農業経営面積は1.3ヘクタールと米国の百分の一以下で、大規模農家でも飛び地が多いのが実情で、効率が悪く、企業が農業に参入する場合でも、大規模耕作に適した場所を探し出すのは難しいとされるとのこと。現在、農地を集約する仕組みとしては、市町村や農業協同組合が主体となってつくる「農地保有合理化法人」(全国に約560法人)などがあるが、規模が小さく媒介役としては力不足で、効果を上げておらず、このため国の支援を明確にして、新しい機関に衣替えするとのこと。政府は4月から農家に一律助成するばらまき型の農業補助金を改め、一定規模以上の農家に重点配分する制度を始めることにしており、新制度で土地の流動性を高め、新型補助金を定着させる狙いもあると記事は伝える。

生活保護世帯から都営住宅家賃を天引き徴収

 読売は3月19日に「都営住宅、家賃「天引き」に…滞納の生活保護世帯」を掲出。

 記事は、東京都が今月から、都営住宅に住む生活保護世帯の家賃について、受給者の委任状なしに福祉事務所から直接徴収する「代理納付制度」を一部地域で始めたと報じる。生活保護世帯には、住居費を補助する「住宅扶助」が国などから支給されているにもかかわらず、家賃の滞納率が高いためで、8月までに5区市約6000世帯で試験的に導入し、将来は全区市に広げる考えと記事は伝える。都によると、生活保護世帯の同意なく家賃の直接徴収に踏み切るのは全国で初めてとか。今回、対象とするのは、大田、中野、足立区と、国分寺、八王子市の3区2市の都営住宅に入居する約6000の生活保護世帯で、東京23区で子供1人と夫婦の標準世帯の場合、最大6万9800円の家賃が住宅扶助として支給されるほか、最大で16万7170円の「生活扶助」も支給されており、このうち「住宅扶助」はこれまで、各世帯から家賃を納付してもらっていたが、新制度では、各世帯に支給される前に、都が福祉事務所からあらかじめ家賃を徴収することになるとのこと。都は17年度から江戸川区との間で、受給者の委任状をとった上で代理納付させる取り組みを始めたが、今回は、受給者の委任状なしで代理納付できるようにしたのが特徴で、大田区では3月分から適用し、8月までに他の4区市に広げるとのこと。厚生労働省によると、生活保護の受給者には、福祉事務所を通じて住宅扶助が支給されているが、一部の受給者がそれを生活費など別の費用に充ててしまい、家賃を滞納することが問題となっていたため、生活保護法の一部を改正し、昨年4月から、受給者の委任状がなくても代理納付ができるようになったとか。都都市整備局によると、都営住宅に入居する生活保護世帯は18年12月末現在約2万5000世帯で、このうち、家賃を1か月以上滞納しているのは約6250世帯と滞納率が約25%になっていて、都営住宅に入居する世帯全体(約26万世帯)の滞納率約10%に比べると、かなり高いとのこと。徴収業務を請け負っている都住宅供給公社によると、滞納世帯は〈1〉家族のけがや病気〈2〉子供の入学〈3〉借金返済〈4〉身内の不幸――などを理由にあげているというが、同局は「本当に苦しい人もいるかもしれないが、滞納が続けば、都営住宅からの退去を命じざるを得なくなり、かえって受給者の生活の自立を阻害してしまう。代理納付は、受給者の自立につながると思う」と話していると記事は伝える。

議員遺族への弔慰金

 読売は3月17日に「6県2政令市で議員遺族に高額弔慰金、最高260万も」を掲出。

 記事は、読売新聞の集計によると、地方議員やOBが死亡した際、通常の香典や供花とは別に「弔慰金」として遺族に現金を支給している自治体が、全都道府県・政令指定都市中に6県2市あると報じる。13~18年度の支出を見ると、最高260万円の弔慰金が支給されており、このうち弔慰金支給を条例で定めているのは2県だけで、残りは内規や慣例に基づいて支出しているとのこと。読売新聞が47都道府県と15政令市を対象に調べたところ、茨城、栃木、奈良、香川、愛媛、長崎の各県と、北九州市が13~18年度、現職議員19人の遺族に計2025万円を出しており、愛知県と仙台市は議員OB計22人の遺族にも計84万円を出していたとか。うち茨城県は今年3月に制度を廃止したとのこと。多くの自治体は議員が死亡した場合、首長交際費や議長交際費から香典や供花を出しているが、弔慰金はこれとは別に、功労者への謝礼金などに使う報償費や予備費から支出されることが多いとか。このうち奈良県は、1期目の議員が死亡した場合は報償費から70万円を支給し、当選回数が1期増すごとに20万円ずつ加算しており、このほか〈1〉在職25年以上〈2〉正副議長の現職か議長経験者〈3〉公務中の死亡――の場合には50万円を加算するとのこと。14年に議長経験者の遺族に260万円が支出されるなど、13年度以降の支出総額は830万円にのぼっているとの由。長崎県の場合、1期目の現職議員は150万円、1期増すごとに10万円ずつ加算し、さらに在職10年以上の議員には年数に応じて10~35万円を加算して払っており、16年8月に死亡した1期目の県議の遺族に150万円、14年9月には6期目の議員の遺族に220万円を支給していたとの由。北九州市では、1期目の議員に70万円、2期以上の場合は100万円を払う制度で、6年間に3人の遺族に300万円を出したとか。香川県の場合は、現職だけを対象とし、1か月分の議員報酬(約80万円)と費用弁償(約15万円)の合計金額を支給しているとのこと。こうした弔慰金の支出を条例で定めているのは愛媛、長崎の両県だけで、茨城、栃木など4県と仙台、北九州市は財政課などの「内規」で支出し、奈良県の場合は内規もなく「慣例」で公費支出してきたとのこと〔だけど計算式はある??〕。弔慰金支給はかつては多くの自治体が行っていたが、90年代初めごろから「社会常識を超える額」「議員らを特別扱いはおかしい」などの批判が噴出し、1件で約1000万円を支給していた福岡県は11年に、最高300万円を支給していた山口県は13年に廃止しているとか。読売新聞に対し、現在も制度を残す6県2市のうち香川、奈良、愛知県と仙台市は「見直しを検討中」か、「検討予定」と回答したが、その他は「議員の功労に報いるためで適正」などと話しているとのこと。

totoの売り上げ不振

 朝日は3月14日に「不振のtoto、日体協への助成金ゼロに」を掲出。

 記事は、スポーツ振興くじ(サッカーくじ、toto)の売り上げ不振が続き、日本体育協会(森喜朗会長)への19年度の助成金がゼロになると報じる。日体協は14日、東京都内で開いた理事会で、totoの売り上げ不振から、スポーツ団体への助成金が年々減少している現状を考慮し、新年度は助成金を要望しないことを決めたとのこと。日体協の場合、18年度は国体選手ドーピング(禁止薬物使用)検査実施事業に87万3000円をtotoから助成されていたが、反ドーピング活動についての助成対象が、このほど日本オリンピック委員会(JOC)と日本アンチ・ドーピング機構(JADA)に絞られることになったため、日体協への助成がなくなったというもの。新規事業に対する助成金の要望も「totoの売り上げの現状を考えればできない」(日体協・岡崎助一専務理事)と判断し、断念することになったとか。totoからの助成は14年度から始まり、初年度は3億2472万円の助成が日体協にあったが、その額は年々減少していたとの由。サッカーくじの売り上げは13年度の643億円から減り続け、17年度は149億円、18年度も17年度実績に届かない情勢で、スポーツ団体への助成金も初年度は計58億円あったのが、18年度は1億1800万円にまで減っており、19年度も1億円前後にとどまるとか。

成田空港会社が談合の損害を回復

 時事は3月9日に「違約金相当額返還で3社と合意=官製談合で損害-成田空港会社」を配信。

 記事は、成田空港の電機設備工事をめぐる官製談合事件で、成田国際空港会社が9日、落札業者3社から違約金相当額として受注額の10%にあたる計約7657万円の返還を受けることで3社と合意したと発表したと報じる。国土交通省は、談合防止策として、入札で不正があった場合、業者から契約金の10%を違約金として徴収する条項を契約に盛り込むよう求めていたが、成田空港会社(当時は新東京国際空港公団)は事件当時、条項を明記していなかったため、業者側に違約金支払いを求めることができず、会計検査院から損害賠償請求の検討などを求められていたとのこと。同社が受注した東芝、日新電機、富士電機システムズの3社と損害金の返還交渉を進めた結果、東芝が約4772万円、日新電機が約2097万円、富士電機システムズが約787万円をそれぞれ返還することで合意し、今月末までに返還を受けると記事は伝える。

松本市の職員が管理している団体資金は304

 中日新聞サイト長野ページは3月7日に「304団体で市職員が会計 着服問題受け松本市確認」〔赤川肇〕を掲出。

 記事は、松本市の女性主任職員が市消防団の共済会計から約100万円を着服した問題に関連し、市職員が事務管理を担当する民間団体の会計が1日時点で304に上ることが、6日の市議会2月定例会一般質問で収入役により明らかにされたと報じる。収入役は「できる限り各団体に自主管理をお願いしているが、これまでの経緯と強い希望から継続管理せざるを得ない」と理解を求めた上で「適正な事務処理方法を再確認し、チェック態勢を指導した。各団体には会計監査の手法を伝えたい」と述べたとのこと。市職員による会計管理の是非には言及しなかったとか。市によると、304会計の内訳は市が事務局を務める期成同盟会や実行委員会のほか、町会連合会や消防団関係などで、総額は「集計中」(行政管理課)とのこと。共済会計は、団員の死亡、傷病時に給付金が出る「市消防団福祉共済会」の資金管理をするためのもので、慣例的に消防団事務局の市総合防災課が通帳管理や会計処理を担当しているが、会計報告の習慣はなかったとか。

年金運用益は順調

 毎日が3月6日に掲出した「年金運用益:2兆3795億円の黒字」〔坂口裕彦〕の記事は、公的年金の積立金を市場で運用している厚生労働省所管の「年金積立金管理運用独立行政法人」が6日に18年10~12月期の運用結果を公表し、これによると、12月末での運用額が81兆8975億円で、国内の株式市場が好調だったこともあり、運用手数料などを含む総合収益はが兆3795億円の黒字となり、四半期ベースでの黒字が2期連続となったと伝える。