公会計の動向 -42ページ目

ソルベンシーマージンを特会に適用する(無意味な)試み

 時事が1月31日に掲出した「国の保険事業、健全指標は低水準=過半数が「民間なら破綻懸念」-政府 」は、国の保険関係の特別会計に民間保険会社の健全性指標であるソルベンシーマージン(支払い余力)比率を適用したところ、初めて開示に応じた4特会の8事業のうち5事業が民間なら「破綻の恐れがある」として金融庁の行政処分の対象になる200%未満だったと報じる。最大でも362%と、平均1000%程度の民間を大きく下回っているとのこと。特会の一部は巨額の資金をため込んでいるとして「霞が関埋蔵金」と批判されているが、この4特会は逆に資金不足の可能性があることになると記事は評する。ただ、政府は「民間基準を国営保険に単純には当てはめられず、数値が高いか低いかの判断はできない」(財務省)と説明しているとか。

住宅ローンの財高の1%を県が現金支給

 東京新聞は1月27日に「埼玉、住宅ローン1%現金支給へ 2000戸に経済対策」〔共同〕を掲出。

 記事は、埼玉県が21年度の経済対策として、住宅ローン残高の1%程度の現金支給を検討していると報じる。実施期間は25年度までの5年間で、2000戸を対象とし、21年度は約4億円を支出する見通しとか。県は「全国でも珍しい現金支給で、住宅の購入意欲や、景気を後押しする効果を高めたい」としているとのこと。埼玉県は地元金融機関と提携し、子供のいる家庭などを対象に住宅ローンの金利を1・1~1・2%差し引く優遇制度を実施しており、この制度の新規利用者を対象に、12月末に現金支給するもので、対象者が2000人を超えた場合は抽選などの方法で絞り込むとか。国は21年度から、一般住宅の住宅ローンの融資残高5000万円までの1%減税を決めており、対象者の負担軽減は最大3%前後になる見通しと記事は伝える。上田清司知事は「3000万円の融資額なら、5年間で約780万円くらい軽減されるのでは」と試算しているとか。


 狙いは、住宅新規着工戸数の底上げかな。

20年度の特会の純剰余金は18%増

 時事は1月27日に「特別会計、純剰余金1.5兆円=「埋蔵金」として翌年度持ち越し-07年度」を掲出。

 記事は、20年度の国の特別会計決算で、歳出と歳入の差額を示す決算剰余金から必要額を除いた「純剰余金」が前年度比18.4%増の1兆5652億円と、一般会計の純剰余金のほぼ2.5倍に上ったことが26日、財務省のまとめで明らかになったと報じる。特会には一般会計のように半分以上を国債償還に充てるといった規定がないため、全額が各特会の翌年度の歳入に繰り入れられたとか。特別会計の剰余金・積立金を指すいわゆる「霞が関埋蔵金」をめぐり、政府は景気対策などに充てるための特例措置として、財政融資資金(現財政投融資)特会から20年度補正予算で4.1兆円、21年度当初予算で4.2兆円を一般会計に繰り入れる方針を決めているが、19年度に同特会では2.4兆円の決算剰余金が生じたものの、「すべて積立金に充てる必要がある」として純剰余金はゼロとされたため、この中に含まれていないと記事は評する。

フェリー会社に高速千円化ダメージの支援

 東京新聞が1月26日に掲出した「国交相、フェリー航路へ支援検討 高速料金値下げで」は、20年度の第2次補正予算の成立後に実施する高速道路料金の大幅値下げに関連し、金子一義国土交通相が26日の参院予算委員会で、競合するフェリー航路について「影響を全く無視するわけにはいかない。第2次補正予算案に支援策を盛り込んでおり、さらなる影響(への支援)はまた考えていきたい」と述べ、公的補助などを検討する姿勢を示したと報じる。高速道路料金の値下げは土日祝日の地方圏の路線で乗用車を上限1000円で乗り放題にするのが柱で、旅行者などが高速道路に集中し、フェリー運航会社に打撃となることが予想され、金子氏は「料金引き下げにより道路、鉄道、航空の各分野がお互いに刺激し合い、長い意味では影響が出てくる」と述べたとか。


 長距離フェリーに影響が出るのかなぁ。橋と競合する短距離は補償済みだと思うのだが。

中部空港会社は定時退社で節約

 朝日は1月18日に「中部空港、定時帰宅で1億円節約 仕事の無駄発見も」を掲出。

 記事は、中部空港を運営する中部国際空港が15日、残業代の抑制のため、グループ企業を含む全従業員に定時退社を徹底する取り組みを始めたことを明らかにしたと報じる。同社の正社員270人だけで少なくとも1億円、残業代が減るとのこと。グループ企業まで徹底されると、従業員計約1千人で数億円の残業代節減とか。中部国際空港は、単に残業代を減らすだけでなく、従業員に仕事のむだや改善点を発見させたい考えで、例えば、免税店や土産店での販売を手がける子会社では、定時を過ぎて売上伝票の処理が続くことが多いので、処理方法の改善を検討しているとのこと。中部国際空港は旅客便、貨物便の落ち込みで08年9月中間連結決算で純損益が初の赤字に転落していて、通期でも赤字になる見通しで、全社的にコスト節減に向けた業務の見直しを進めているとの由。

21年度予算は1月19日に国会提出

 時事が1月19日に配信した「09年度予算案を国会提出」は、政府が19日、一般会計総額88兆5480億円の21年度予算案と関連法案を国会に提出したと報じる。関連法案は財源確保のため、赤字国債の発行と、21年度、22年度の2年間にわたり、財政投融資特別会計の剰余金・積立金を一般会計に繰り入れることを可能とする内容とか。

高速道路が値下げされる

 朝日は1月16日に「高速道路値下げ案まとまる 首都高・阪神は500円に」〔座小田英史〕を掲出。

 記事は、国の第2次補正予算案に盛り込まれた高速道路の値下げについて、高速道路各社が値下げ案をまとめ、16日に公表すると報じる。大都市圏をのぞく地方部で、普通車は休日は長距離でも1千円とするほか、東京湾アクアラインと本州四国連絡橋も1千円、首都高と阪神高速は700円区間を500円にするとのこと。約1カ月、パブリックコメントを行い、第2次補正予算の成立後に実施するとのこと。自動料金収受システム(ETC)を付けた車両が対象で、2年間の措置とか。東京・大阪の都市圏をのぞく地方部は全線で、土日、祝日はどこまで走っても1千円とのこと。別料金区間に入った場合には、その料金が上乗せされるとか。本州四国連絡橋は昨年10月の政府・与党のとりまとめでは1500円(現行4100円~5450円)を想定していたが、地元の要望が強く、東京湾アクアラインと同額としたとの由。第2次補正予算には割引の原資として、5千億円が計上されているとか。

国保の滞納率が20%を超えた

 時事が1月16日に配信した「滞納世帯、2割超える=国保の保険料-厚労省調査」は、厚生労働省が16日、自営業者らが加入し、市町村が運営する国民健康保険(国保)の19年度財政状況(速報値)を発表し、これによると、実質収支は3787億円の赤字で、保険料を滞納している世帯は20年6月時点で全世帯の20.9%となり、10年以降では初めて20%を超えたと報じる。19年度は、保険料などの収入が13兆1164億円、支出が13兆726億円で、形式収支は439億円の黒字だったが、赤字補てんを目的とした一般会計からの繰り入れなどを除いた実質収支では3787億円の赤字とか。

全国知事会の緊急雇用対策本部が活動している

 共同が1月14日に配信した「知事会が緊急雇用対策本部」は、全国知事会が14日、急速な雇用情勢の悪化に対応するため、都内で緊急雇用対策本部の初会合を開き、効果的な雇用対策推進に向けた自治体間の連携強化や、国と財界への政策要望について協議したと報じる。自治体の取り組み指針を了承するとともに、国に向けて20年度第2次補正予算案と21年度予算案の早期成立などを要求したとのこと。財界への要望案では、内定取り消しの回避と雇用調整への慎重な対応を盛り込んだとか。

国連広報センターへの拠出金を減額する方向

 毎日は1月14日に「国連広報センター:預金問題 来年度予算を半減」を掲出。

 記事は、国連広報センター(東京)が、日本政府の拠出金の一部を定期預金として保有していた問題で、中曽根弘文外相が13日に衆院予算委員会で、、来年度の広報活動支援費を半減することを明らかにしたと報じる。同センターには政府が広報活動支援費と施設費を毎年約2000万円ずつ支出しているが、19年末時点で500万円の定期預金を含む1000万円が残っていたとのこと。中曽根外相は「長期間出し入れ無く、保有されていたのは遺憾」として、来年度予算を1000万円減額すると表明したとか。