公会計の動向 -149ページ目

救急車による搬送緊急度の基準作り

 14日付け日本経済新聞夕刊18面に「救急車の有料化も検討、有識者検討会を来月設置、「無料」の基準など課題、緊急度低い」の記事。
 記事は、総務省消防庁が14日、増え続ける救急出動に対応するため、緊急度が低い出動の有料化や民間業者の活用の可能性について本格的な検討を始めることを決めたと報じる。現状のペースで出動が増えれば現場への到着遅れなど本当に必要な出動に支障が出る恐れもあるため、出動回数の抑制に結び付けたい考えとのこと。無償の救急制度が大きく変わる可能性もあり、消防庁は「国民の意見も十分に反映させながら進めたい」としているとか。これまでの出動データなどからは(1)患者が指定した病院への搬送(2)病院間の転院搬送――などは緊急度が比較的低いと判断される可能性があると記事は伝える。

自民党憲法案に健全財政の訓示的規定の方向

 共同の12日の配信「自衛力保持と国際協力明記 自民新憲法起草委」は、自民党新憲法起草委員会が憲法改正試案取りまとめに向けて14日の小委員長会議で示す報告内容について報じるもので、公会計に関しては、健全財政に関する訓示的規定を入れる考えと伝えている。

参院憲法調査会小委員会は決算審査の充実を提唱

 日経は9日に「選挙制度、衆参別方式に――参院憲法調小委が報告書」を配信し、参院憲法調査会の「2院制と参院の在り方に関する小委員会」(舛添要一委員長)が9日にまとめた報告書について、衆参両院の2院制と直接公選制は堅持したうえで「両院の違いを明確にすることが重要だ」と明記し、現在の衆参の選挙制度が選挙区と比例代表を組み合わせた似た仕組みであることを念頭に、衆院と異なる方式の採用を提唱したと報じる。記事は、財政に関しては、報告書が決算審査、行政監視の充実を提唱していること、今後の検討課題として盛り込んだ中に、会計検査院の国会や参院への帰属があることを伝える。

関連:SAIの独立性の必要性

郵便局別の損益を試算

 読売は11日に「郵便事業、93%の郵便局が赤字…初の局別損益試算」を配信。
 記事は、日本郵政公社が11日に全国の郵便局別の損益の試算を初めて発表したと報じる。15年度の郵便、郵便貯金、簡易保険の全体では2兆4676億円の黒字で、これを郵便局ごとの人員や業務量などに応じて各郵便局(簡易局を除く)に配分すると、黒字の郵便局は全体の約86%に当たる1万7377局、赤字局は2870局となり、このうち、郵貯や簡保では黒字局の方が多かったが、郵便事業に限れば全体の93%の1万8874局が赤字だったとのこと。今回の試算結果は、郵便事業の経営が厳しく、郵貯事業の収益で穴埋めしている郵便局が多いことを浮き彫りにしたと言え、政府が進めている民営化論議に影響を与える可能性もありそうだと記事は評する。都道府県別の赤字局の割合は、島根県の54%が最も多く、北海道や鹿児島では40%を超えているとか。郵便局の種類別でみると、郵便の集配をせず、郵貯・簡保事業が主な業務の「無集配特定局」は91%が黒字で、計1兆4009億円の黒字で、規模が比較的大きい「普通局」でも、93%が黒字だったとか。

外務本省のワイン購入数量を内閣へ質問

 毎日は11日に「外務省:3年間でワイン995万円購入」〔中田卓二〕を配信。
 記事は、外務省本省が14年1月から17年3月7日までに購入したワインは計1064本で、総額995万5738円に上ると報じる。1本あたりの単価は約9350円となる。政府が参院議員(民主)の質問主意書への答弁書で明らかにしたもので、在外公館分については「詳細な調査が必要となるため、お示しすることは困難」と答弁しなかったとのこと。また、同省が同じ時期に在外公館用に購入した絵画などの美術品は計140点、総額1億7121万6370円で、1点あたりの価格は約122万3000円だったとか。記事は、同省は、外交機密費をめぐる一連の不祥事を受け、14年度以降は外交機密費でワインや美術品を買うのをやめ、一般予算化していると締め括っている。

<参考>(記事中の「外交機密費」の正式名称は外務省の「報償費」)
「報償費の適正な執行を図るよう是正改善及び改善の処置を要求したもの」〔12年度決算検査報告 by会計検査院〕
「 報償費は、想定しがたい突発的な事態が生じ得る外交においては、特に柔軟な対応が求められることから、機動的な執行が可能な経費として配賦されている。
 しかし、12年度に報償費で支出されたものの中には、定型化、定例化するなどしてきており、当面の任務と状況に応じ機動的に使用するとの報償費の趣旨からすると、報償費ではなく庁費等の他の費目で支出するよう改善する必要がある経費(国内又は海外で開催される大規模レセプション経費6131万余円、酒類購入経費1536万余円、本邦関係者が外国訪問した際の車借上げ等の事務経費1083万余円、在外公館長赴任の際などの贈呈品購入経費4720万余円、文化啓発用の日本画等購入経費7238万余円)が含まれていた。」
「 貴省において、報償費の執行が適正に行われるよう、次のような処置を講ずる必要があると認められる。
〔中略〕
(ウ)報償費の使途について見直しを行い、庁費等の他の費目から支出するよう改善する必要がある経費については他の費目での予算措置を講ずるなどし、今後は報償費として真に支出する必要があるものに使用していくこと」

アルコール専売も廃止

 時事は10日に「日本アルコール産業設立へ=工業用販売、06年に自由化-経済産業省」を配信。
 記事は、経済産業省が10日、独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による工業用アルコールの専売制度を17年度末で廃止し、18年度から販売を全面自由化すると発表したと報じる。18年4月1日にNEDOのアルコール部門を政府全額出資の特殊会社「日本アルコール産業」として分離・独立させ、株式売却を通じて早期の完全民営化を目指すとのこと。

自民党の憲法案に地方財政の健全性が明記の方向

 時事は10日に「「健全財政」明記で一致=地方自治の本旨、明確化を-自民憲法小委」を配信。
 記事は、自民党新憲法起草委員会が10日午後、党本部で地方自治小委員会を開き、悪化する地方財政状況を踏まえ、健全な財政運営に努めることを憲法に明記することで一致したと報じる。憲法92条の「地方自治の本旨」については、具体的な記述を求める意見が大勢を占めたとか。

15年度の地方財政決算は債務高の記録を更新

 日経は11日に「地方の債務、過去最悪の198兆円に――03年度決算」を配信。
 記事は、政府が11日の閣議で、15年度の地方自治体決算を盛り込んだ「17年版地方財政白書」を決定したと報じる。地方債など地方の債務総額が198兆2802億円と、14年度末より5兆円増え、過去最悪の水準を更新したとのこと。貯金にあたる積立金も減少が続き、借金依存から抜け出せない体質が浮き彫りになったと記事は評する。債務の内訳は、地方債が138兆980億円(前年度比3.0%増)、地方交付税の財源を賄う交付税特会借入金が31兆8357億円(3.6%増)、病院など公営企業の運営費に充てる企業債が28兆3465億円(0.4%増)とか。

郵政株売却収入は国債整理基金へ

 9日付け日本経済新聞朝刊1面に「郵政株売却収入、7割を国債償還に――民営化で政府、新基金1兆円規模」の記事。
 記事は、政府が19年4月の郵政民営化で発足する日本郵政会社の株式の売却・配当収入の大半を国債償還費に充てる方針と報じる。収入の7―8割を国債整理基金特別会計に繰り入れる案が有力で、郵政民営化を財政再建につなげる道筋を示すとのこと。今国会に提出する郵政民営化法案に盛り込むとか。民営化で日本郵政公社は持ち株会社である日本郵政会社と郵貯銀行、郵便保険(簡保)、郵便、窓口ネットワーク(郵便局管理)の4子会社に分割され、政府は日本郵政会社の株式数の3分の2までは市場で売却することが認められているとか。

石川県の財政調整資金16年度末残高は720億円

 8日付け日本経済新聞地方経済面8面に「石川県、基金取り崩し180億円、3月補正案――県税増加で75億円圧縮」の記事。
 記事は、石川県が7日、16年度3月補正予算案を発表したと報じる。県税の増加で、255億円を予定していた財政調整基金などの基金取り崩し額を75億円圧縮し、180億円とする方針を示したとのこと。企業業績の回復などを背景に、法人関係税などの実質県税が当初の見込みよりも約67億4300万円増加し、「将来の財政需要に備える」(谷本正憲知事)ために取り崩し額を圧縮し、今年度末の基金残高は720億円になる見通しとか。

 ちなみに、国の決算調整資金は空っぽ。