一の位が0ではない整数があるとき、その数の各位の数字を逆の順番に並べた数を、元の数の「逆順の数」と呼ぶことにします。例えば、2019の逆順の数は9102です。また、48584のように、逆順の数と元の数が等しくなるような数を「回文数」といいます。

 一の位が0ではなく回文数でもない数から始めて、一の位が0になるか回文数になるまで、次の操作をくり返します。

 (操作)その数に、その数の逆順の数を足す

 例えば、57から始めると、次のように2回で363となって操作が終わります。

 (1回目)57+75=132 (2回目)132+231=363

 1回で1111となって操作が終わる数をすべて求めると

  [                          ]

なので、ちょうど2回で1111となって操作が終わる数をすべて求めると   [                          ]

です。

 

算数オリンピックや数学オリンピックなどでも出される回文数の問題です(日本数学オリンピック2002年予選第1問日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2012年予選第2問日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2020年予選第3問など)。

前半の問題をカットすれば、算数オリンピックやジュニア算数オリンピックのトライアル対策にちょうどいいでしょう。

キッズBEEにチャレンジする子の場合、この問題の誘導(前半の問題)を利用して解けばちょうどいいでしょう。

結局のところ、覆面算を解くだけです。

詳しくは、下記ページで。

 白陵中学校2020年後期算数第1問(3)(問題)

 白陵中学校2020年後期算数第1問(3)(解答・解説)

 

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 A、B、Cの3人がそれぞれボートをこいで、川の上流の地点から下流のある地点に向かって、それぞれ一定の速さで下りました。この3人が静水でボートをこいだときに進む速さは、BがAの4/5倍、CがAの3/5倍です。川を下るのに、Aは1.2時間、Bは1.4時間かかりました。Cは何時間かかりましたか。

 

流水算と速さと比の問題です。

一定のものに着目するという文章題の基本がわかっていれば簡単に解けます。

一般に、流水算においては、2つの船の下り(上り)の速さの差と静水時の速さの差は一定となりますが、そのことに着目します。

詳しくは、下記ページで。

 六甲学院中学校2024年B算数第3問(問題)

 六甲学院中学校2024年B算数第3問(解答・解説)

 

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 12%の食塩水Aと18%の食塩水Bがあります。2つの食塩水に含(ふく)まれる食塩の量が同じになるように2つの食塩水を混ぜました。このとき、食塩水Aと食塩水Bを[(ア):(イ)]の割合で混ぜ、[(ウ)]%の食塩水ができました。

 [(ア):(イ)]はもっとも簡単な整数の比で答えなさい。

 

2つの食塩水AとBの食塩の量が等しいので、そこに着目して解きます。

AとBの食塩の量を12と18の最小公倍数に揃えて考えれば簡単に解けます。

とは言え、先日取り上げた雙葉の食塩水の問題よりは難しいでしょう。

 

余裕のある人は、2つの食塩水AとBに含まれる水の量が同じになるように2つの食塩水を混ぜた場合にどうなるか考えてみるとよいでしょう。

詳しくは、帝塚山中学校2012年2次B英数コース算数第1問(6)の解答・解説

 

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 右の図のような1辺の長さが4の立方体ABCD-EFGHについて、

(1)4点A、C、F、Hを結んでできる立体の体積は[ ]である。

(2)4点A、C、F、Hを結んでできる立体と4点B、D、E、Gを結んでできる立体とが重なった部分の立体の名称は[ ]で、その体積は[ ]である。

     

 

立方体と正四面体と正八面体に関する有名問題です。

最難関中学校の受験生であれば、どちらの問題も、図をかくまでもなく、10秒程度で答えが求められるはずです。

下の問題もぜひ解いてみましょう。

 灘中学校1999年算数2日目第4問

 灘中学校2010年算数2日目第4問

詳しくは、下記ページで。

 大阪星光学院高等学校2024年数学第5問(問題)

 大阪星光学院高等学校2024年数学第5問(解答・解説)

 

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 nを2以上の自然数とする。さいころをn回振り、出た目の最大値Mと最小値Lの差M-LをXとする。

(1)X=1である確率を求めよ。

(2)X=5である確率を求めよ。

(注)

自然数→1以上の整数(2以上の自然数となっているから、結局のところ、2以上の整数)

確率→小学生の場合、とりあえず、すべての場合に対してある場合が起こる割合と考えればよいでしょう。

 

京大の 過去問(X>1となる確率を求める問題(1986年文系 数学第5問))を焼き直しただけの問題です(X=1とX=0の場合を取り除く(余事象の利用)ことになりますが、X=1の場合というのは、今回取り上げた問題の(1)にほかなりませんね)。

 確率の問題を場合の数の問題にして、nを具体的な数値にすれば、中学入試に出されても何の不思議もない問題で、最難関中学校の受験生であれば、簡単に解けるでしょう(実際、灘中合格者は簡単に解けていました)。

nが具体的な数値であろうがなかろうが、きっちりとした解き方をすれば、何ら変わりはありません。

計算の手間が省けるだけ具体的な数値でないほうが楽とさえ言えるでしょう。

詳しくは、下記ページで。

 京都大学2017年文系数学第5問(問題)

 京都大学2017年文系数学第5問(解答・解説)

 

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