日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)2020年予選の問題
今回は、JJMO2020年予選第3問を取り上げます。
「正の」→0より大きいということです。
回文数の問題は、算数オリンピックとジュニア算数オリンピックで過去に出されているので、算数オリンピックやジュニア算数オリンピックにチャレンジする子はぜひ解いてみましょう。。
低学年の子は11の倍数判定法を知らないでしょうから、この問題をキッズBEEにチャレンジする子が解くのはきついですが、例えば、各位の数の合計が10となる回文数の個数を求める問題などであれば解けるでしょうね。
さて、問題を解いてみましょう。
桁数で場合分けして求めます。
(あ)1桁のもの
そもそも11の倍数がありませんね。
(い)2桁のもの
11、22、・・・、99の9個あります。
(う)3桁のもの
回文数だから、□△□で、11の倍数判定法より□×2=△(□=1、2、3、4)または□×2=△+11(□=6、7、8、9)となるものです(□×2+11=△などはありえませんね)。
全部で8個あります。
(え)4桁のもの
回文数だから、〇☆☆〇で、11の倍数判定法より、すべて11の倍数となっていることが分かりますね。
〇は1から9までの9通りあり、そのそれぞれに対して☆は0から9までの10通りあるから、9×10=90個あります。
(お)5桁のもの(10000)
ありませんね。
したがって、条件を満たすものは全部で9+8+90=107個あります。
なお、11の倍数判定法については、下記ページの説明を参考にすればよいでしょう。