Cherish a feeling -9ページ目

子どもたちは、こうして生き方を学びます

とっても共感した詩があったので、
ご紹介させていただきます。

 
クローバーアメリカインディアンの教え
<ドロシー・ロー・ノルト 詩>


子どもたちは、こうして生き方を学びます。


批判ばかり受けて育った子は、人をけなすようになります。

いがみあう家庭で育った子は、人と争うようになります。

恐れのある家庭で育った子は、びくびくするようになります。

かわいそうだと哀れんで育てられた子は、
自分が哀れな人間だと思うようになります。

ひやかしを受けて育った子は、はにかみ屋になります。

親が他人に対して嫉妬ばかりしていると、
子どもも人を羨むようになります。

侮辱したりけなしたりされて育った子は、
自分に自信を持てなくなります。

ほめられて育った子は、感謝することを学びます。

心から受け入れられて育った子は、愛することを学びます。

認められて育った子は、自分が好きになります。

子どものなしとげたことを認めてあげれば、
目的を持つことの素晴らしさを学びます。

分かち合う家庭で育った子は、思いやりを学びます。

正直な家庭で育った子は、
誠実であることの大切さを学びます。

やさしさと、思いやりのある家庭で育った子は、
他人を尊敬することを学びます。

安心できる家庭で育った子は、
自らを信じ、人をも信じられるようになります。

和気あいあいとした家庭で育った子は、
この世の中はいいところだと思えるようになります。





なんだか心に沁み入りました。





心の栄養 アファメーション

クローバーアファメーションとは

自分を肯定する言葉、心に栄養を与える言葉がけのことです。


機能不全家族で育つと、自己肯定することは
なかなか難しいですよね。


親からダメな子、わるい子、など、
不適切な言葉を日常で受け続けると、
それが脳に刷り込まれてしまうので、

何かできないことがあったとき、

「また、やってしまった」

「どうして、できないんだろう」

など、刷り込まれたことを
そのまま自分に向けて責めてしまいます。


それらは、言わば

”親が書いた脚本”のようなもの。


そして、無意識のうちに
その脚本通りに生きてしまっている、
と言えると思います。


アファメーションは、
そんな思考の方向転換に役立つ
ひとつの方法です。



例えば・・私の場合。
こんなふうにしました。


ドキドキできないことがあったとき、

「どうして私はこうなんだろう」

と思ったら、思考の方向転換のチャンス。

「あっ、また責めてる」
とここで自分を客観視します。

さぁ、転換、転換・・と深呼吸して

「まぁいい、まぁいい」
「できないことがあってもいい。」

こんな感じでした。

これが不思議なもので、
続けていくと、新たにクセになってくるのです。
脳の回路が新しく作られるんですね。


ドキドキもうひとつ、紙に書いて見えるところに貼っていました。

ラブラブ頑張らなくていい

(・・あとふたつぐらい書いてたのですが、
 忘れてしまいましたニコニコ


今の自分にしっくり来る、
自分のための言葉を探します。

ラブラブ私は私のままでいい  

もいいですね。


ラブラブ私は、なりたい自分になりつつあります

ラブラブ私は、なりたい自分になるために前進中です

と、現在進行形で言ってみるのも

しっくりくるかもしれませんね。



「わたしは大切な人間です」

などもあるのですが、肯定の言葉だと、どうも

「いや、やっぱりそう思えない」

という心の声が聞こえてきたら、

ラブラブ今はそう思えないけれど、そんな私も受け入れます。

と、今の自分にOKを出し、

ラブラブ自分を大切だと思える私になりつつあります

と、現在進行形に変える、など。


褒めることもいいですね。

ラブラブ私は今日、○○をすることができました。
スゴいと思います。

ラブラブ私は今日、とても頑張りました。
本当に、よく頑張ったと思います。


なんだか、嬉しくなりますよね音譜



自己暗示に近いですね。

疑い深いアダルトチルドレンの常でしょうか、
最初は「そんなことで・・」のように
思ったこともありましたが、

考えてみると

親に毎日のように否定など
不適切な言葉をかけられることと
同じ事なんですよね。


ダメ、ダメと言われて、私はダメ、
と否定の自己暗示をかけたのですから、
その繰り返しをおしまいにして

今度は肯定の自己暗示をかける、
ということなんですね。

否定の自己暗示にかかったのだから、
肯定の自己暗示にもかかるはず。
そう思いました。



自分で自分に言っても、
今ひとつ信じられない、
素直にそのように思えない場合は、

まず誰かに言ってもらうことも効果的ですクローバー



言霊っていいますよね。
言葉には力があると思います。



夜寝る前や、心が落ち着いているときなど、
無理はしないように続けていると、


心に栄養が溜まって、
子どもにも自然に肯定の言葉を
かけることができるようになると思いますラブラブ


生まれ持った生きる力を取り戻す方法は、
たくさんあるんですよねラブラブ

白黒思考の問題点

アダルトチルドレンの問題に、白黒思考があります。


旗白黒思考

「誰からも愛されている」か
「誰からも嫌われている」か、
そのいずれかだけというように、
自分の中にいつも二者択一の選択肢しかない。

    (習慣化された思考参照)


というものなのですが、
これは何が問題なのかというと、

※*選択肢が少ない※*ことだと思います。

0か100か、白か黒か、
ということは、

選択肢が2つしかありません。


0と100の間には
他にも1~99という多様な選択肢がある。

白と黒の間にも、
グラデーションにしてみると、
無数の色のバリエーションがある。


それが、0と100。白か黒。

もったいないですよね。


子どもの将来の選択肢が
たった2つしかなかったら、
と考えてみると、怖いですよね。

どちらにも進めないとなると、
絶望を感じてしまいそうです。


白黒思考はそのような危険を孕んでいます。


そしてこの思考は、

・潔い
・ハッキリしている

のように良く捉えられることもあります。


しかしそれは、生きていく上で必要な
”自己選択の力”とは違います。

・視野の狭さ
・想像力の乏しさ
・柔軟性のなさ

と言い換える事ができるものです。




これは非常に危ないんです。


追いつめられた時、
生きるか死ぬか、になるかもしれません。



その他にも助かる方法、
現状から抜け出す方法があるのですが、

こうした白か黒、という両極端な考え方自体が

*考え方のクセ、

*脳の働きのクセ なので、

追いつめられて思考能力が鈍っている時は
尚更、広い視野への方向転換が難しくなります。


また、それまで慣れ親しんだ考え方ですから
まわりの人には危険であることがわかっても、
本人にとってはその方がラク、
ということもあります。



不安が高く、自分に自信が持てない人は、
考え方の方向転換そのものに
不安を感じます。


「本当にうまくいくんだろうか」

「どうせ私には無理」

「どうせダメに決まっている」


・・これも思考のクセですねあせる


このように生き辛くさせてしまう親の関わりとして、

旗選択を吟味する余裕を与えられない

 「ハッキリしなさい」

 「さっさと選びなさい」

旗選ぶことの意義を感じられない

 「どれも一緒でしょ」

 「どうせ汚すんだから
  どれでもいいじゃないの」

旗選択権がない

 「これにしなさい」

 「これじゃないとダメ」

 「そんなものやめなさい」

 「女の子(男の子)なんだから
  こっちにしなさい」


白黒思考の視野の狭さや想像力の乏しさは、
共感力にも関わってきます。


*白か黒の2つしかないので、
それ以外を選択する人、
あるいは自分への共感がしにくい。


共感能力そのものが
想像力でもあります。


想像力を豊かにするには、
いろんなものを見て、感じること、ですよね。


「こんな考え方があるのか」
「このように感じることもあるんだ」


しかし、親が

・先取りして決めてしまう
 
・自分の思う方向と違うものには
 バツをつける

というふうに子どもの視野を狭めてしまうと、
多様な考えや感じ方が存在することを
知らずに育ってしまいます。



人の数だけ考え方や気持ちがあるので、
白と黒の2つにはおさまりきらないのですが、

自分自身の感じ方が水色やピンクの時、
白でも黒でもないので
そんな自分を認められず責めてしまいます。

それが他者の場合は

「考え方がおかしい」
「そんなふうに感じる方がわるい」
「普通はこうする」

と決めつけてしまいます。



クローバーこれくらいでいい、

クローバーまぁまぁ、ここまでできたらOK


という”良き加減”が難しいんですね。



そのように自分に厳しいと、
子どもにも厳しくなり、
”完璧”を求めてしまいます。





”選ぶこと”は想像力を豊かにします。

いろんな考え方や感じ方があることを知る事ができます。

それは自分を他者を尊重することです。

”自分で選べる”ことは、自分自身にOKを出す、

「わたしのままでいいんだ」

と思えることに、繋がるんですね虹

私からもお願いします。

私のブログでも何度か紹介させていただいた

家族カウンセラー 中尾英司さんの著書

あなたの子どもを加害者にしないためにが、

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(2005/07)
中尾 英司


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もちろんそれでも必要な方は買うほどに

求められている本ですが、

内容は、すべての保護者に、

そして傷ついた大人に読んで欲しいので、

手頃な値段で購入できるようになって欲しいです。



秋葉原であのような恐ろしい事件が起こり、

犯人の日記が公開されましたが、

"その内容に共感できる"

"私もそうなったかもしれない"

という声も多いようです。



私たち親は、

そのように傷ついた大人を

育ててしまわないようにしないと。




恐ろしい事件から得た教訓を

活かしていかないと。


強くそう思います。



この本には、あの酒鬼薔薇事件をモデルに、

どのように育つと人が人を殺めてしまうほど

追いつめられてしまうのか、が

わかりやすく書かれています。



それは、特別な家庭で起こるのではなく、

どのような家庭でも起こり得る、

そしてすでに多くの家庭で

現在進行形かもしれない親子関係です。





今、復刊への動きが高まっています。

復刊すれば、手頃な値段で購入でき、

この本の内容が広まりやすくなります。

私も、加害者にもなり得た被害者の一人として、

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この本が復刊して、

”良い子”を育てることの怖さが

もっともっと広まって、

多くの親子が救われますように。

この世界がこれ以上

憎しみで満たされませんように。





*私はHN”ひまわり”で投票しています。

非定型うつ病と仮面うつ病

従来のうつ病と異なるタイプの非定型うつ病。
1994年にアメリカで新しく分類されたそうです。
20代~30代の女性に増えているとか。


クローバー非定型うつ病の症状

・気分の浮き沈みが激しい
 (嬉しいことがあると気分がよくなる)

・過食傾向 体重増加

・全身の倦怠感(身体が鉛のように重い)

・他者の言葉に過剰に敏感で
 親密な人間関係を築くのが困難である

・他者の批判を恐れるあまり、
 人間関係に気を遣い過ぎる傾向にある

・イライラした落ち着かない気分になり、
 注意力や集中力が散漫になる

・些細なことで突然怒りだす(キレる)

・突発的に人間関係を切ってしまう事もある



クローバー非定型うつ病の性格傾向

・人の顔色を伺う、世間体を気にする
 など気を遣い過ぎるタイプ

・敏感、繊細

・自己主張するのが苦手である

・対人恐怖的な傾向


ヒヨコ
環境的には、親にしっかりと愛され、
抱きしめられずに育っていないなど、
愛情飢餓環境で育った人に多く、
小さいころ”良い子”と言われていた
人に多いのも特徴だそうです。



ヒヨコヒヨコ
対処としては、従来のうつ病と
 決定的に違うと感じるのが
 ”少し励ます”というところ。

また、生活に目標を持ち、
可能な限りは仕事に行くなど、
生活リズムを整えることも大切、
だそうです。


ヒヨコ
うれしいことがあると気分がよくなることも
あることから、周囲からは性格的な問題と、
「気まぐれ」とか「怠け者」と軽視されて
しまうこともあるそうですが、

そのように評価されてしまうと
余計に落ち込みの原因になり、
症状が悪化することも考えられます。


ヒヨコヒヨコ
従来のうつ病の場合、多くが絶望感に
よって自殺を企てるそうですが、
非定型うつ病は、周囲の人への
SOSのサインとして衝動的に
自殺を図る恐れもあるそうですので、
いずれにせよ、まわりの人の
暖かい見守りは大切ですよね。


ヒヨコ
人によって治癒のきっかけは
さまざまですが、症状に見られるように
人間関係がポイントになることも
多いそうですので、

不安やイラ立ち、焦燥など、
不快な刺激の原因となるような
相手からは離れた方がいいようです。

治療方法としては、薬による治療に加えて
認知行動療法などの心理療法的アプローチも
必要だそうです。




しかし、こんなふうに、
親の関わりは、大人になっても
子どもを追い込んでしまうんだなぁと、
改めて感じます。




クローバー仮面うつ病とは

うつ病でありながら、身体症状が
全面に出てくるため、精神症状が
仮面に隠れていると言う意味から
仮面うつ病と呼ばれており、
特にサラリーマンに増加しているそうです。


クローバー仮面うつ病の症状

・肩こりや頭痛、腰痛、胃痛

・便秘や下痢など胃腸症状

・発汗、息苦しさ

・めまい、食欲不振、疲労感



ヒヨコ
気分の落ち込みや不安よりも
身体症状が長く続き、うつ病とは思わずに
内科を受診するのですが、検査しても
異常がないために医師から心因性では
ないかと精神科受診を勧められて
気づくケースも多い、とのことです。


ヒヨコヒヨコ
ただ、精神科を勧められても
自分は身体的に疲れているだけで
精神的に疲れているのではないと
拒否する人も多いそうですので、
そのために重症化することのないように
家族やまわりの人が異変に気づいて
気にかけるなども大事ですよね。


ヒヨコ
仮面うつ病は、従来のうつ病の
形態のひとつなので、
治療には同じく、充分な休養と
投薬、心理療法などの治療を
行うということです。



認知され始めたうつ病ですが、
本人も拒否してしまったり、
まわりに怠けていると評価されたりと、
誤解も多いのですね。

でも、時にはそれが
症状を悪化してしまうこともあるので、
気になる症状があるときは、
自分で判断せずに受診してみることも
大切なのでは、と思いますね。




うつ病の要因・構造

うつ病は、たいへんポピュラーな病気である、
ということですから、自分自身もそうですが、
家族がかかったりすることもあるかもしれないので、
ある程度の知識を持っておくと安心ですよね。


さて、
うつには内因性・外因性・身体因性のものがあります。


クローバー内因性うつ病

  体質や遺伝など、内部的な要因が発症の原因

クローバー外因性うつ病

  ストレスなどの精神的な重圧が発症の原因

クローバー身体因性うつ病

  病気など身体的なものを発症の原因とする




また、うつを発症した方の病前の性格に
共通性が見られるとして挙げられるのが、


ヒヨコメランコリー親和型性格(テレンバッハ)

・几帳面
・秩序と安定を愛す
・責任感が強い
・完璧を目指す
・仕事熱心
・凝り性
・自責的
・人間関係ではなるべく衝突を避け、
 他者に合わそうとする
・周囲の人からは模範的でまじめな人
・頼まれると断れない
・融通がきかない


ヒヨコ他に見られる性格要因

・未熟な神経症的性格
・自己中心的
・自主性に乏しい
・依存的
・思い通りにいかなかった時
 落ち込みやすい


花うつ病を来たす要因

・環境の大きな変化

 就職 結婚 退職 出産 転職 
 職場状況の変化 転勤 昇進
 仕事がうまくいかない
 家庭内トラブル
 育児 引っ越しなど。

・身体の病気 老化

・近親者の病気・死別・別離

・物事を成し遂げて大きな荷をおろした時

・トラウマになるような出来事

安定と秩序を愛す、というのは、
言い換えれば変化に弱いと言う事なんですね。



あじさいうつ病の構造

・順調希求の姿勢

 調子の良い時、晴れやかな時の
 自分しか認められない

・時間の分断化

 調子がわるくなると
 そのことにしか目がいかなくなる

・現在の自分の否定

 調子のわるい自分は本来の自分でない
 
・高い要求水準

 調子の良いときが普通の自分である
 「自分は単に普通を望んでいるだけだから
  高望みはしていない」

・過剰反応

 周囲に無理に合わせることで
 ストレスを増やす

・対象との一体感

 自分を取り巻く状況や自分に関係のある対象が
 順調であることを常に望み、その状況や対象に
 一体感を思わせるほどに依存している
 (子どもの不調も許せない)

・病い意識

 自分自身が宿命的にうつを担った人間であると
 いう考えに追い込まれ、ちょっとしたぐらつき
 にもこの病い意識に結びつけてつまづいてしまい、
 なかなか立ち直れない


         <参考文献>
      平井孝男著 心の病いの治療ポイント


うつは、人それぞれ、さまざまな
要因や環境で発症します。


うつとうまくつきあう、ことが大事かな、と。


次回は、最近若い女性(20代~30代)に
多いと言われる非定型うつ病について
書いてみたいと思いますニコニコ

うつ病について

うつも、私が発症した頃(10年程前)からすると、
よくある病気のひとつになったように思います。

たいへんポピュラーな病気、だそうですよ。

さまざまな統計があるようですが、
一生のうち、かかる人が
女性20%、男性12%前後
という統計結果もあるとか。

心の風邪、とも言われていますが、
原因は脳にあるようです。

脳内のセロトニンやノンアドレナリン
などという神経物質の減少、
また前頭葉の血流の低下、など。

前頭葉と言えば行動を起こす領域で、
意志・意欲・人間らしい抑制など、
いかに生きるか、という判断をする
場所ということなので、ここの
血流が低下するとうつになる可能性が
あるというのも、納得ですね。


うつも、心と身体のサインだと思っています。

「しばらくお休みしてねラブラブ

というサイン。

「頑張り過ぎ~~あせる限界なので休ませて~汗

と、身体が教えてくれているんでしょうね。



うつ病の症状


クローバー気分の落ち込み(ほとんど一日中)

クローバー今まで楽しめていたことも楽しめなくなる

クローバー体重が1ヶ月以内に5%増減

クローバー不眠、または過眠

クローバー精神運動性の焦燥、または制止
(動作や会話の速度が遅い・または気分が焦っている)

クローバー疲れやすい、または気力が湧かない

クローバー自分への不信感、または罪悪感を感じ、自分を責める

クローバー考えがまとまらない、集中できない、決断できない

クローバー生きていても仕方ないと思う
 特別な計画はないが反復的な自殺念慮


以上の項目のうち5つ以上が2週間以上
続くときは、うつ病が疑われるそうです。
(DSM-IV)


経験から思うのは、重症になる前、
軽度のうちに気づいて治療すること、です。

私の場合は、8ヶ月間、
1日トータルで平均18~22時間寝る、
ということが続きました。
何もできないので大変、困りますよね。

やはり、早期の治療が
早期回復に繋がるようですヒヨコ


うつについてのお話は、
もう少し続けま~すニコニコ


心の働き 防衛機制

欲求が満たされない状態や
心の中で葛藤が起こった時、また、
思いがけず危機的状況に陥った場合に、

適切な対処や、他者からの援助などで
不安や苦痛を回避できればいいのですが、

そのように回避できない場合に,
自尊心に傷がつくことや、
心の分裂、崩壊を防ぐための
心の働きを防衛機制と言います。



自分の心を守るすべでもあるのですが、
防衛機制を濫用することで、それが
不安を解消する際のパターンになってしまうと、

主体性が失われ、人間関係がうまくいかなかったり、
神経症が発症するなど、生き辛さの原因になるようです。



防衛機制の種類

旗抑圧

不安や苦痛から逃れるため、
自分が承認できない欲求や思考、
感情・記憶などを無意識下に
押し込めようとする。

・こんなふうに思ってはいけない
・甘えてはいけない、など。

無意識下におかれると、問題自体に
本人が気づかなくなることもある。

・親に甘えたいが、受け止めてもらえない、
 イヤな顔をされるので、我慢する。

・親に怒られてばかりいる子どもが、
 自我の崩壊を防ぐために
 親の叱責によって起こる感情を抑圧する。
 これが続くと、感情全般が慢性的な
 麻痺状態になることもある。


旗置き換え

欲求の対象を別のものに置き換えて解消すること。
自分の欲求に気づいていない場合が多い。

・八つ当たり行為
・夫への愛情欲求を子どもに向ける
・親への怒りを親に似た人や子どもに向ける


旗退行

現在より未熟な段階の思考・言動に逆戻りすること。

・赤ちゃん返り
・指しゃぶり、おねしょ


旗逃避

直面することが困難な状況から
逃げることで心の安定をはかること。

・空想への逃避
 現実とは違う空想や白日夢の世界に浸る
・家庭に問題がある人が仕事にのめり込む


旗取り入れ

親やまわりの人が期待する人物像を
自分の中に取り入れ、いつしかそれは
自分の中に元々持っている自分自身だと
認識してしまう。

・評価による罰や孤立を防ぐため、
 周囲の期待どおりに行動する


旗投影

自身が承認できない感情や欲求を
相手が持っていると責任転嫁することで
自責の念を和らげようとする事。

・自信のなさをカバーするために
 攻撃的になっている人が、
 似たような人に対して
 相手も敵意を持ち攻撃してくると
 思い込み、さらに憎み、攻撃する

・自分が愛しているから、相手も
 自分を愛していると思い込む


旗合理化

自身の行動や感情をそのまま認めると
傷つく場合、もっともらしい理由を
つけて自分を正当化しようとする。

・子どもを叩く親が、
 「叩かなければわからないからだ」
・する必要のあることを、
 理由をこじつけてやらない


旗反動形成

抑圧された感情や欲求とは正反対の
行動や性格をつくりあげること
本心とは裏腹なことを言ったりしたりする

・好きな子に意地悪する
・出世できないことを恐れて
 上司に必要以上に媚びる
・拒否を恐れて親への怒りを抑圧し、
 献身的に尽くす


旗同一視

憧れの対象や自分より優れていると
感じる人と同一視し、自分のことの
ように思う。または表面的なまねを
することで劣等感を払拭しようとする

・アイドルやカリスマと言われる人の
 服装や態度を真似る
・学歴に劣等感のある親が、子どもに
 学歴をつけてコンプレックスを解消
 しようとする


旗否認

自分にとって都合のわるいことや、
受け止められない状況を
なかったことのように無視する。
嘘をついているのではなく、
本当になかったと思い込んでいる。



他にもあるようですが、
このように、自分を守るための
さまざまな心の働きがあるんですね。

人間関係がうまくいかない時、
相手の言動でイヤな気持ちになった時、
自分の、相手の防衛機制のパターンから、
言動の裏側に隠されている感情や欲求が
見えてくる事で、スッキリできることも
あるかもしれませんよね。





過干渉とは

親子関係の問題の中で多いのが
過干渉ではないかと思います。

体罰と同じように”しつけ”として、
つまり親の側からすれば
”子どものため”として行われるからです。

体罰のように目に見えるものでもなく、
親も”これは子どものため”
”将来苦労しないように”と
行っている場合が多いと思います。

子どもの発達課題を知らず、
自分の子ども時代を
そのまま繰り返している、
ことも多いと思います。


旗過干渉とは

子どもを親の思うとおりに
コントロールしようとすること

子どもの望むことではなく、
親の望むこと、
子どものやりたいことではなく、
親がして欲しいことをさせること

親の中の”理想の子ども像”
”子どもはこうあるべき”枠の中に
子どもを当てはめようとするもの

子どもの思いよりも
親の感情や考えを優先させること

この親子関係は、
支配・被支配という主従関係にあります。


旗過干渉の例

・早くしなさい
・勉強しなさい
・片付けなさい 

・ダメ
・やめなさい
・静かにしなさい

・あんな子と付き合っちゃいけません
・あの子とはもう遊ばないのよ

・時間に厳しく、寝る時間、
 食べる時間などきっちり
 決めて子どもをそのとおりに
 動かそうとする

・苦手な科目は克服しなければ
 ならないと思い、そうさせる

・食べ物の好き嫌いは
 直すもの、と思い、そうさせる

・箸の持ち方・食べ方などに厳しく、
 こぼさないようにしなさい、と
 お行儀よくたべさせようとする
 
・我慢させることで
 精神的に強くなる、という考え
 
・自分で選べるようになっても、
 服装から遊びまで、
 親が決めたものを与える

・挨拶はしなければダメ、
 必ず挨拶をさせる

・もっと大きな声で話しなさい
・しゃんとしなさい
・ダラダラしない
・ハキハキしなさい

・活発で明るい子が理想なので、
 人前でもじもじしたり
 人見知りする子は直そうとする

・親が習い事を決め、行かせる、など



親の望む
”良い子像”が浮かび上がってきますね。

子どもの自主性や主体性は、
やりたいことの中で育つそうです。

やりたくないことをやらされると、
疲労感が残ります。
不快の感情です。

やりたいことをやり終えたあとには、
達成感が待っています。
快の感情です。

これが心に作用して、
前者は不満や怒りが溜まっていき、
後者は自信へと繋がります。


やりたくないことでも、
やらないといけないことはあります。
言い方、伝え方、なぜしないといけないのか
の理由を話すなど、押し付けではなく
子どもが納得してすることが大切です。
(適切な伝え方はアイメッセージ参照


ああしなさい、こうしなさい、
これはダメ,これはいい、
     矢印
やりたくないが親が喜ぶのでする
     矢印
褒められる・親は喜ぶ
     矢印
褒められる・親が喜ぶことばかりする
     矢印
評価に過敏になる
他者の評価を気にするようになる
     矢印
主体性がなくなる
自分で感じて・考えて・行動できない
自分を見失う・自己不全感
自分の存在に自信が持てない



”子どものため”と思っていることが、
本当にそうなのか、考えてみることが大切です。

過干渉は、親自身の生育環境にも関わってきます。
支配・被支配の環境で育った人は、
人間関係自体がそうであると学習してしまいます。 

このように、親の望みを、
子どもで満たそうとしてはいけないのですが、

”これがしつけ”であり、”親の義務”であるかの
ように認識していると、なかなか気づけず、

思春期頃、良い子と思っていた子どもが
”何を考えているのかわからない”
”やる気がない”、不登校・引きこもり
家庭内暴力など、問題行動を始める、
ということも多いようです。

子どものためと思ってした事が、
子どもの心を壊してしまっていた
なんてことのないように、
子どもとの関わりを見直してみる
ことも大切ですよね。


子どもの感情を抑圧する関わり 具体例

モヤモヤはしているけれど、
このモヤモヤが何なのか、よくわからない。
どうすればいいのか、わからない。

自分が本当にやりたいことなんて、わからない。
考えるのも、面倒になってきた・・

感情を大切にしてもらえずに育つと、
そんな生き辛さを抱くようです。


自分の感情・気持ちを大切にすることは、
自分を大切にすることです。

(感情を大切にする=感じた気持ちに、
 心からこれでいい、と思えること)


気持ちを大事に扱うことで、
自尊感情が生まれます。

自分の気持ちを大切にできないと、
他者への思いやりも生まれません。

自分が今、何を感じているのか、
どうしたいのか、わからなくなるのは、
幼児期の親子関係と密接に関わってきます。



例えば、Aちゃんが妹と遊んでいると、
妹がAちゃんのおもちゃを取り上げました。

Aちゃんは、お気に入りのおもちゃを
妹にとられてイヤな気持ち。

ママは、Aちゃんの気持ちを汲み取ることなく、
「お姉ちゃん、かしてあげて。」

Aちゃんが仕方なく他のおもちゃで遊んでいたら、
妹がそのおもちゃを壊してしまいました。

大事なものを壊されて、Aちゃんは腹が立ちます。
自然な感情なのですが・・。

ママは、
「もう、そんなに怒らないの。
 妹はまだ小さいんだから、仕方ないでしょ。」

怒ること(感情表現)を禁止されてしまいました。


ママは、Aちゃんが楽しい時やおとなしい時は
いいのですが、怒ったり泣いたりすると
怒りだしたり、機嫌がわるくなったりするので、
Aちゃんには、怒ることや泣く事はわるい事、
とインプットされていきます。

親の望むように感じなければ
愛してもらえない、
見捨てられる、との恐怖から
感じた気持ちを押し殺すようになっていきます。


気持ちを抑えつけることが続き、
Aちゃんには不満が溜まっていきます。
不満は表情にあらわれるので、
ママはそれを見て
「可愛げのない子ね」とますます
疎ましく思う、という悪循環が生まれます。
Aちゃんはそのうち楽しいときも
心から楽しく思えなくなっていきました。
ママの反応が気になって・・



また別のケースでは、

「宿題は済んだの?勉強しなさい」

「これくらい自分でやりなさい」

と、親にいつも言われているBくん。

勉強やお手伝いをすると親が喜ぶので、
本当はやりたくないけど、やっています。
勉強やお手伝いをしていると、
褒めてもらえて、親の機嫌がいいからです。


本当にやりたいことは我慢しているのですが、
それが続くと、そのうち親の望みどおり生きることが
Bくんの生き方の基盤になっていきます。

本人にも意識できないまま、
自分の欲求を我慢して親の欲求を満たす、
という役割を演じて生きていくことになります。

しかし、自分の気持ちを押し殺している事は
変わらないので、心と身体に負担がかかってきます。
楽しくないからです。

心から楽しめないことをやり続ける、
望まない役割を演じ続ける、
辛いと思います。
何も感じないようにしなければ
続かないかもしれませんね。


Aちゃんのケースでは、
Aちゃんの中に

感じてもいい感情と、
感じてはいけない感情がある。
という思考回路が生まれてしまいました。

「こんなふうに思うなんて、
 わたしはなんてダメなんだろう」

「普通はこう思うのに、わたしは・・」

感情に良い・わるいはないのですが、
自分にバツをつけて責めてしまいます。


Bくんは、
イヤなことをすると褒めてもらえるので、
人が嫌がることも率先してするようになりました。

そうすれば認めてもらえるからです。
いい人、と言ってもらえます。

自分がいっぱいいっぱいでも、断れません。
周囲の期待どおりの”いい人”でいないと、
自分の存在価値がなくなる、ように感じます。
期待に応えないことが怖いのです。

仕事中毒、と言われる人も、
周囲の期待に応えたい、と言う意味で
当てはまるかもしれません。


二人に共通するのは、

自分の本当の気持ち、
本当の欲求はわからない、ということ。


誰かの望み通りに生きて、
自分の望みは無視し続けると、
わからなくなるんですよね。


自由に楽しんでいいよ、といわれて
やってみようとするのですが、心から楽しめません。

自分は本当は何がしたいのか、
どうすれば満たされるのか、

具体的に出てきません。


指示されないと不安です。
これでいいのか、
自分の感覚に自信が持てません。



どちらもとても生き辛く、
心と身体に負担になるので、
心身症を発症する可能性もあります。


昔はそれでよかった子育ても、
時代とともに進化しています。

気持ちを大切にする子育てが、
求められているのだと思います。

子どもの身体の栄養バランスとともに、
心の栄養バランスについても、
考えておきたいものですよね。